Indie MEGABOOTHとはインディーゲーム開発者を支援するために、ユーザーやパブリッシャー、プラットフォーム、そして個人の出資者とのネットワークを築き上げるために立ち上げられた組織です。始めに、彼女は同組織立ち上げの経緯と意図を語りました。
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Wallick氏は当初インディーシーンが活発であったボストンに在住していたこともあってゲームサービス系の組織を立ち上げようと試みました。インディーゲーム開発者が頭を悩ませることの一つに「認知度を高める方法が少ない」ことに着目し、その問題を解決するために開発チームを1ヶ所にまとめあげる方法を思いつきました。そうして立ち上げられたのがIndie MEGABOOTHです。
Wallick氏は「Indie MEGABOOTHは小規模な開発チームとパブリッシャーや出資者を繋ぐ役割を果たし、どんな小さなチームにも成功のチャンスを与えられるような組織にするため日々活動を続けている」と強い気持ちを語りました。
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続いて、Wallick氏が司会となり、DownWell開発のもっぴん氏、Q-Gamesの山村氏、17-Bit代表のJake Kazdal氏をゲストスピーカーとして招いてセッションを行いました。
まずは「日本から米国にインディーゲームを出展した際の感想は?」という質問から。
これに対してもっぴん氏は日米のインディーシーンの盛り上がりの違いを実感したと語ります。東京ゲームショウと比べ、ボストンで開かれたゲームイベントPAX Primeではインディーブースの広さが4,5倍も大きく、ビッグタイトルが出展される中でもそれに負けないくらいインディーゲームの方に来場者が押し寄せていたことに非常に驚いたとのことです。
続いて山村氏はPAX Primeで初めて海外に出展することもあってとても緊張し、不安なことばかりだったが、ゲームを通じて一生懸命コミュニケーションを試みることで、海外ユーザーにフレンドリーに受け入れてもらえたと嬉しそうな表情を浮かべながら語りました。
Wallick氏はIndie MEGABOOTHの創設当初から協力してくれたKazdal氏にもこれまでの活動に関して総括的なコメントを求めました。
Kazdal氏は2012年Indie MEGABOOTHとしてPAXに出展したがビッグタイトルに来場者が集中し、なかなか人が来てくれなかったことに苦心した経験を語ります。しかし2年後にはPAX開場と共にIndie MEGABOOTHエリアに来場者が押し寄せ、17-BitとしてもPAXに出展することが非常に大きなステータスになることを実感したと言います。
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最後にWallick氏が各スピーカーに「他のインディーゲーム開発者にアドバイスを一言」と求めました。
もっぴん氏
「開発中のタイトルであっても、とにかくユーザーにプレイしてもらうために積極的に出展先を探しタイトルを展示していくことが大事です。」
山村氏
「海外のユーザーに対して英語への不安があっても、怖がらず一生懸命コミュニケーションを取ることが大切です。ゲームのストーリーを説明するコミックなども好感触で、グッズを用意するのもいいと思います。」
Kazdal氏
「インディメガブームが巻き起こっている今こそ、自分のタイトルを積極的に出展してユーザーからのフィードバックを受け取る機会を手に入れるべきです。その何物にも代えられない経験こそがよりよい開発を作り上げます。」
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最後にWallick氏が「自分が心血を注いで作り上げたタイトルを公開するのは勇気のいることだが、ユーザーは必ず反応を返してくれる。開発者はその交流をもっと活発にしてくべきだ。」と呼びかけ、セッションは終了しました。