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昨年2014年の12月にUbisoftよりリリースされた『The Crew』。全米を舞台にしたMMO的な多人数同時参加型のオンラインレースバトルと言うことで大きな話題になりましたが、先のE3にて新たな大型エキスパンションパックの発売がアナウンス。その名も『The Crew Wild Run』。Game*Sparkでドイツgamescom 2015にて本作のメディア向けハンズオンデモプレイに参加してきましたので、そのインプレッションをお送りします。
『The Crew Wild Run』ですが、こちらは『The Crew』のエキスパンションパックとなり、プレイには『The Crew』本編が必要になります。本パックにより様々な車種やレースモード、アクティビティー等か追加。今回gamescom会場で体験出来たのは「モンスタートラック」、「ドラッグレース」、「ドリフトチャレンジ」と「バイク」の4種。全米中を網羅する街道上に自由にオリジナルのコースを設定してレースが出来るそうで、新しく追加された車種で参加してみるのも面白そう。映画などでもあった夢の「全米横断レース」を主催することだって可能です。
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また一番の目玉は、グラフィックエンジンを旧来のものから近代的な物理ベースのレンダリングエンジンへ入れ替えたことではないでしょうか。また、それに合わせて被写界深度の再調整やライティングのサブセットなども追加され、従来の車両やコースも、より美麗により自然なライティングで、さらに遠くまで緻密に描画されるそう。また新要素としてリアルタイムの天候変化要素も加えられています。レース中に突然雨が降り出したりと刻々と変わる空模様はゲームにさらなるリアリティーを持たせてくれることでしょう。
さて、各モードを一通り体験したところ、まずドラッグレースに関してはシフトチェンジのタイミングを測るだけの操作性に感じられ、あまりレースの爽快感は見出せませんでした。ドラッグレース自体が車種選定やマシンチューニングの延長上の競技なので、その辺りの工程を体験することでまた印象も変わるかもしれません。
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またモンスタートラックではスケボーのバンクのように複雑に交差するコースをアクロバティックに激走し、各所に設置されたコインを取っていくことでパワーアップ資金を貯めるというモード。ここでも一つ感じたのですが、ゲーム全体の挙動に関してはリアル寄りに調整したいのか、それとも爽快感を感じられるゲーム向けにしたいのか判断に困るところも。
今回ネットワーク関連の担当者が不在でしたため、肝心のマッチングの方式や詳細、例えばエキスパンションパック持ちの人とそうでない人のサーバーは分割なのか等の質問については回答を得られませんでしたが、プレイ人口にも直結するこの疑問については続報をお届け出来ればと思います。
ともあれアメリカ全土を忠実に再現したレースゲー、ドライブゲーとして、そして改善された美麗なグラフィックでバーチャル観光も兼ねてドライブ出来ると言うのは稀有な1本になるのではないでしょうか。本エキスパンションパック『The Crew Wild Run』、海外版は2015年11月17日に発売予定。日本でも発売は予定されているということで発売日等の情報はアナウンスがあり次第お知らせいたします。