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2016年2月4日から2月15日の間に開催された『リーグ・オブ・レジェンド(League of Legends 以下LoL)』の日本国内向けクローズドベータテスト(以下CBT)。待ちに待った日本サーバーのテスト!という事で、筆者は普段NAサーバーでRankedを主にプレイしていますが、改めて日本サーバーをプレイしてみてわかった事や感じた点などをまとめて、インプレッションとしてお届けします。
■ゲーム内言語も音声もすべて日本語!
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日本版『LoL』では、スキルの説明はもちろん、マスタリーやルーン、アイテム説明も日本語になっています。英語版では、普段使わないチャンピオンで遊ぶ時「このアイテム効果なんだったっけ?」とわからなくなる時があり、その度に外部サイトで調べたりしていましたが、日本サーバーだとゲーム内である程度はすぐわかるためとても快適にプレイできる環境です。
キャラクター名に関しても日本語になっています。ただ、文字数制限の関係からか、Twisted Fate=フェイト、Miss Fortune=フォーチュンのように正式名称を縮められたチャンピオンがいたり、Volibear=ヴォリベア、Graves=グレイヴズなど一部チャンピオンは、英語発音での読み方をカタカナ名にしたため、個人的に多少くどい読み方になっていると感じました。
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今までチャンピオンピック時の検索には、チャンピオン名の英語頭文字を入れていたため、日本語入力でのチャンピオン検索にカタカナ変換を挟まないといけない点が少々めんどくさく感じてしまいました。今後英語でも検索できるようになればベストだなと思いました。
チャンピオン音声に関しては「エコー」「イラオイ」「フォーチュン」が筆者のお気に入り! 演技も声も、キャラによく合っていてとても自然に耳に入ってきます。逆に声にエフェクトがかかっているチャンピオン全般、少しエフェクトが強すぎる感じを受けたため、今後調整されるといいなと思いました。
※なお、名称や音声に関して今後変更される可能性もあるとの事です。公式フォーラム内にてCBTに関するフィードバック一覧を見る事が出来ます。
■気になるPingについて
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筆者は東京都内に在住、NAサーバーでは普段160ms~210msの間でゲームをプレイしていますが、日本サーバーでは20ms前後でプレイ出来ました。(さらに早いユーザーだと10未満だったという声もあるようです。)クリック場所への移動、AA切り替えもサクサクで感動しました。スキルの発生はもちろん、サモナースペルのフラッシュ発動の速さ、指定方向スキルの避けやすさもNAサーバーとは段違いです。反面、今までNAの挙動になれてしまったせいか、AAキャンセルのタイミングがやり辛かったという悩みも。これは日本サーバーでのプレイが本格化すれば解決する問題です。
■プレイ中に感じた日本語がわかるメリットとデメリット
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CBTという事もあり、『LoL』経験者が多くプレイされていました。30戦ほどプレイして、こちらから話しかけると丁寧に返信してくれる方やフレンドリーな方が多かった印象です。やはり言語が通じると会話もはずみますね。
対面に負け続けるレーナーに対してチームメイトが暴言を吐くという場面も見かけましたが、NAサーバーでもよくある事なので経験者の方はスルーしている人が大半でした。今後行われる予定のオープンβテストで実際に『LoL』初心者の方が多く参入してきた場合、チャットが日本語で荒れたりしないかという心配もありますが、不快なプレイヤーはミュート機能でチャットをオフに出来たり、他サーバー同様に目に余る場合は通報できるシステムも用意されているので、初心者は使い方を調べておくといいかもしれません。
■一度はまると抜け出せなくなるゲームです。
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『LoL』というゲームは大雑把な表現をすると一種の「覚えゲー」です。ゲームで使う多くのチャンピオンやアイテム、スキルの知識を覚え、レーン戦の一般的なセオリーを覚え、そこから試行錯誤を繰り返し、自分自身のプレイを最適化できるようになってくると本当にやめ時がわからなくなるぐらい面白いゲームへと変貌します。
ただ、そこまで『LoL』を楽しむためには最低でも「サモナーレベル30」にたどり着く必要があり、熱中する人が多い故に起こる対戦ゲーム特有の罵倒や叱責を経験する事にもなるかと思います。果たして完全な『LoL』初心者は、これらの状況中でも面白くなるまで諦めずにゲームを続けてくれるのか、正式に日本サーバーが稼動した時を考えると「とても楽しみでもあり、少々不安でもある」というのが筆者が感じた正直な感想です。
PCゲーム人口が海外に比べて少ない日本で、新規層が入りやすい環境を作るにはとても大変かもしれませんが、ひとまずCBTで体験した快適な日本サーバーでプレイ出来るようになった事はとても大きな一歩だと思います。これから日本でもっと盛り上がる事を期待して、ライアットゲームズの取り組みと日本版『リーグ・オブ・レジェンド』に注目していきたいと思います。