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日本から出場する道も用意されている『League of Legends(リーグ・オブ・レジェンド)』の世界大会「Mid-Season Invitational(MSI)」。今年は中国の上海で開催予定の本大会に、キャスターとして出演予定だったErik "DoA" Lonnquist氏、Christopher "PapaSmithy" Smith氏、Christopher "MonteCristo" Mykles氏ら3人が参加しない方針を明らかにしました。
3人はフリーランスのキャスターとして活躍している人物。DoA氏とMonteCristo氏は2015年のWorld ChampionshipsとMid-Season Invitationalにも出演していました。3人の共同声明によると、出演見合わせはRiot Gamesとの交渉の結果とのこと。上海での「MSI」出演料が業界標準を下回っていたため、契約に至らなかったと伝えています。
また、業界全体を調査した結果、『CS:GO』や『Dota 2』などの主要タイトルのイベントと比べて、『League of Legends』のイベント出演料が40%~70%の水準だったと報告しました。フリーランスである彼らが無闇に低い賃金で契約することで、自らの長期的なキャリアに対して悪影響を与える恐れがあると説明。フリーランスのキャスター業界全体にも影響を及ぼすことを考慮し、低い賃金で契約しないことが標準的な水準への回帰を促すことになると述べています。
フリーランスのキャスターに対する報酬の問題。世界で多くのe-Sports大会が開かれており、キャスターの存在は既に必須とも言えます。今回の3人の共同声明はe-Sports業界に一石を投じることになるかもしれません。