今回の決算で売上高は、前年同期比13%増の13億ドルと全てのプラットフォーム(ゲーム、プロフェッショナル・ビジュアライゼーション、データセンタ、自動車)にて成長しました。米GAAPにおいて、希薄後の1株当たりの利益は前年同期比38%増の0.33ドル、非GAAPの希薄後の1株当たりの利益は39%増の0.46ドルです。また顧客のディープラーニングへの参加が急増しているとも報告しています。
2017年会計年度第1四半期のハイライトでは、ゲーム分野において、パフォーマンスが先代から大きく向上したPascalアーキテクチャ採用のグラフィックカードGTX 1080とGTX 1070や、360度の全周パノラマとして撮影出来るゲーム内撮影ツールNVIDIA Anselを発表。またNVIDIA SHIELDのゲームコンテンツに、SEGAやSQUARE ENIX、そしてWarner Bros.の新タイトルが追加されています。
プロフェッショナル・ビジュアライゼーションでは、ワークステーション向けQuadro M6000とQuadro M2000そして、NVIDIA Irayを展開すると共にIray VRを発表。またVR Ready Programをプロ向け市場に展開しました。
データセンター分野ではGPU テクノロジ・カンファレンスを主催。最新アクセレーターNVIDIA Tesla P100 GPUやディープラーニング用スパコンNVIDIA DGX-1を発表しています。人工知能応用の保健医療の高度化を目指してマサチューセッツ総合病院(MGH)と協力。さらに、NVIDIA GRIDとVMware ESXの提携についてはグローバル・テクニカル・パートナー・オブ・ザ・イヤーとヨーロッパ地域テクニカル・パートナー・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。
最後に自動車の分野では、NVIDIAがスポンサーを務めるWEpodsが史上初の自動走行シャトルを公道で走行。自動運転車向けプラットフォームHDマッピングと、自動運転車サーキット・レースROBORACEにNVIDIA DRIVER PX2が搭載されると発表しています。以下、NVIDIAのCEOであるジェンスン・フアン氏のコメントです。
- ■CEOジェンスン・フアン氏のコメント
NVIDIA は全てのプラットフォーム(ゲーム、プロフェッショナル・ビジュアライゼーション、データセンタ、自動車)で成長しています。成長を後押しするのは、ディープラーニング、つまり、GPU の圧倒的な処理能力を利用して人工知能のアルゴリズムを学習する新しいコンピューティング・モデルです。ディープラーニングを取り入れようとする業界が後を絶たず、NVIDIA のGPU に対する需要が高まっています。
NVIDIA の新しいパスカルGPU アーキテクチャは、ディープラーニング、ゲームおよびバーチャルリアリティを飛躍的に進歩させるでしょう。当社が貢献する市場に新しい革新の波をもたらすことができると思うと胸が高鳴ります。パスカルのプロセッサは本格的な製造段階にあり、今月中に販売できるようになるでしょう。
来期Q2 FY2017の見通しでは、GAAPベースの総利益率57.7%で株式ベースの報酬影響額が0.3%となり、非GAAPベースでの総利益率が58.0%です。