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セガゲームスは、欧米地域におけるPCゲームの開発力をさらに強化するため、フランスにパリに拠点を置くAmplitude Studiosの全株式を取得したと発表しました。
Amplitude Studiosは2011年に設立された開発会社。4Xゲームと呼ばれるストラテジータイトル『Endless Space』『Endless Legend』、ローグライクダンジョンディフェンス『Dungeon of the Endless』など、「Endless」シリーズとして知られる作品を展開しており、高い評価を得ていました。
セガの欧米地域における開発スタジオには、『Total War』シリーズで知られるCreative Assembly、『Company of Heroes』シリーズのRelic Entertainmentなどがあり、今回の買収によって更なるストラテジージャンルの開発力強化が見込まれます。
Amplitude Studiosは買収に際して声明を発表しています。Amplitudeは、自らが小さな開発会社であり、ゲーム開発をしていく中で、マーケティングや販売に多くの時間を取られていたと報告。ゲーム開発に注力するために最高のパートナーを探していたと述べ、結果としてセガと力を合わせることを決めたとのこと。同社はセガのCreative AssemblyとRelic Entertainmentの大ファンであることを明かしており、「夢が叶う」と共に働けることの喜びを伝えています。
また、セガの傘下となった最大の理由は開発体制にあると説明。一般的な会社の開発体制は中央部門によって開発がコントロールされるようになりますが、セガではクオリティを唯一の目的とし、その目標を達成するために、サービスプロバイダーとしてスタジオやクリエイターを支援する企業であるとコメントしています。
Amplitude Studiosは、2016年に4Xタイトルの続編となる『Endless Space 2』をリリース予定。将来的にはCreative AssemblyやRelic Entertainmentと協力した作品も登場するかも知れません。