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調査会社NPD Groupより、2016年6月度の米国小売ゲーム市場セールスデータが公開されました。市場全体の消費支出は、6億5220万ドルで、前年の8億7870万ドルから22%減少。その中でもハードウェアのセールスが前年と比較して42%も減少していることが注目されています。
■『Overwach』がトップ、『Lego Star Wars: The Force Awakens』『Mirror’s Edge: Catalyst』がチャートイン
今回から集計方法の変更により、Xbox Live、PlayStation Network、Steamのデジタルセールスが含まれています。Origin、Uplayなどその他ストアのデータは含まれていません。ランキングは収益データによるものであり、販売本数のデータではありません。
- 1. Overwatch(Battle.netのセールスは含まれない)
2. Grand Theft Auto V
3. Lego Star Wars: The Force Awakens
4. Doom 2016 (デジタルセールスは含まれない)
5. Mirror’s Edge: Catalyst
6. Uncharted 4: A Thief’s End (デジタルセールスは含まれない)
7. NBA 2K16
8. Call of Duty: Black Ops III
9. Destiny: The Taken King
10. Minecraft (デジタルセールスは含まれない)
6月は『Lego Star Wars: The Force Awakens』と『Mirror’s Edge: Catalyst』がリリースされたものの、昨年の『Batman: Arkham Knight』のようにセールスを大きく牽引することはありませんでした。そのため、ソフトウェア全体のセールスは3億4980万ドルに落ち着き、前年の4億3750万ドルから約20%減少する形となりました。5月のランキングでは3位だった『Overwach』は、月末に発売されていたこともあり6月になって大きく売り上げを伸ばした形に。さらに、非常に多くのユーザーを抱えているとみられる「Battle.net」でのセールスが反映されていない点も注目です。
■ハードウェアは「Xbox One S」「PS4 Neo」の影響で買い控えが起こるも、旧世代機の同時期よりも好調
6月のハードウェアのセールスは1億8150万ドルと、前年の3億1310万ドルから42%も減少しています。原因としては、E3で発表された小型の「Xbox One S」や、アップグレード版となる「PlayStation 4 Neo」の発売が予定されていることから、買い控えによってハード全体のセールスが落ち込んでいるとされています。しかし、発売されて32ヶ月が経過したPS4とXbox Oneは、ライフサイクル上では旧世代機の売り上げを40%も上回っていることから、両ハードは未だ活発な動きを見せているNPDは述べています。
2015年10月から引き続きPS4がハードセールスでトップ。マイクロソフトは、年4回行なわれている財務報告で、4月から6月にかけてXboxコンソールのセールスが9%減少していると報告しています。
NPDの集計データは、米国以外のハードウェアセールス、中古販売の売り上げは含まないことには留意が必要です。