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東京ゲームショウ2016にて発表された、「日本ゲーム大賞2016(Japan Game Awards 2016)」の各部門受賞作品を一挙にご紹介。
- 「日本ゲーム大賞2016 年間作品部門」各賞一覧
■大賞
『Splatoon』
■優秀賞
『ウィッチャ-3 ワイルドハント』
『スーパーマリオメーカー』
『Splatoon』
『DARK SOULS III』
『ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ』
『Fallout 4』
『Minecraft』
『METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN』
『モンスターハンタークロス』
『妖怪ウォッチバスターズ 赤猫団/白犬隊』
■ベストセールス賞
『モンスターハンタークロス』
■グローバル賞 日本作品部門
『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』
■グローバル賞 海外作品部門
『コール オブ デューティ ブラックオプスIII』
2016年度の大賞は圧倒的な支持でSplatoonに!
任天堂株式会社の『Splatoon』は、単純明快なルールながら、奥の深いゲーム性、POPで独特の世界感で彩られたグラフィック、そして4対4のネット対戦の面白さなど、世代を問わず多くのプレイヤーに熱狂を与えた作品です。更に、継続的なアップデートによる装備やステージの追加、そしてゲーム内イベントなど、発売後も倍増する楽しさに、「家族でハマった」「最高に面白い」と多くの声が寄せられました。完全新作のシューティングゲームとして、一大ムーブメントを巻き起こした点と、多くのプレイヤーから圧倒的な支持を得て、日本ゲーム大賞2016年間作品部門の大賞に輝きました。
■『モンスターハンタークロス』が「ベストセールス賞」と「優秀賞」のダブル受賞を獲得!
これまでに無い新機軸のシステムを採用した「モンハン」シリーズ最新作。進化したアクションと狩猟スタイルで、シリーズファンのみならず、新たなファンからも多くの支持が寄せられ、優秀賞を獲得しました。更に、対象期間中の最多販売本数も記録。2015年11月28日の発売以来、今年6月末までの累計販売本数は330万本となり、ベストセールス賞も受賞しました。
■『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS/Wii U』が2年連続で「グローバル賞日本作品部門」を受賞!
昨年、「グローバル賞日本作品部門」を受賞した本作品は、3DSとWii Uの連携による新たな遊び方と、それぞれのハード特性を生かした新要素が今年度も世界中のファンを楽しませ、海外市場において多くのユーザーから引き続き、高い支持を受けていることが評価され、2年連続で「グローバル賞日本作品部門」の受賞となりました。
■『コール オブ デューティ』シリーズも2年連続で「グローバル賞海外作品部門」を獲得!
世界中で圧倒的な人気を誇る「コール オブ デューティ」シリーズ。最新作の『コール オブ デューティ ブラックオプスIII』は、これまでにないシームレスでスピーディーな戦闘、シリーズ初の協力プレイなど、
新たな魅力を提示。世界中のファンからの熱狂的な支持を受け、昨年の『コール オブ デューティ アドバンスド・ウォーフェア』に続き、今年度も「グローバル賞海外作品部門」を受賞しました。
■今年度も人気作品が続々と「優秀賞」を受賞!
●『ウィッチャー3 ワイルドハント』:
前作を大きく上まわる広大なフィールドと、ダークファンタジーの世界観。秀逸で奥深いストーリーと、選択により様々な展開や結末を迎えるサブクエスト。その圧倒的な作り込みと、やり込み要素に、多くのファンから、「オープンワールドの最高傑作!」「RPGの歴史を変えた」など、熱狂的な支持を集めての受賞となりました。
●『妖怪ウォッチバスターズ赤猫団/白犬隊』:
赤猫団、白犬隊、2つのバージョンごとのお楽しみ要素と連動要素が満載、そして限定妖怪も登場。最大4体の妖怪で協力し、巨大なボス妖怪に挑むオンラインでの協力プレイでは、役割分担、属性、助け合いが重要に。白熱するマルチプレイに、多くの子ども達から「友達と一緒に遊べて楽しい!」との声が寄せられました。
●『METAL GEAR SOLID V:THE PHANTOM PAIN』:
シリーズ最大の広大なステージを舞台に、プレイヤーは、時間経過や天候の変化など、刻々と変わってゆく状況の中、自ら戦略を考え、自由に潜入する。細部まで徹底的に作り込まれた舞台で繰り広げるステルスミッションの緊張感と達成感に多くのファンから「シリーズ集大成、最高傑作!」との熱狂的な声を受けての受賞となりました。
●『スーパーマリオメーカー』:
落書き感覚で、ブロックや敵キャラクターを自由に配置して、自分で考えた夢のコースを作れる楽しさ。そして、Wii Uをインターネットにつないで、作ったコースを投稿してみんなに遊んでもらったり、世界中のユーザーが作ったコースをダウンロードして遊んだり。無限に広がるその楽しさに、多くのユーザーから支持されての受賞となりました。
●『Minecraft』:
多くのユーザーからアップされたプレイ動画から人気に火がつき、Wii U、プレイステーション4、スマートフォンなど様々なプラットフォームで提供されるなど、大きなムーブメントに。一般投票では、小学生をはじめ多くのユーザーから根強い支持を得て、昨年の「日本ゲーム大賞年間作品部門特別賞」に続き、本年度は「優秀賞」を獲得しました。
●『Fallout 4』:
核戦争後の荒廃した世界を舞台に、未曽有のスケールで描かれた究極のサバイバル。物語の進行もプレイヤー次第という自由度の高さに緊張感あふれる冒険への没入感。昨年度のフューチャー部門受賞作品として、の期待に見事に応え、「史上最高のオープンワールドRPG」と熱狂的な支持が寄せられての受賞となりました。
●『ドラゴンクエストビルダーズアレフガルドを復活せよ』:
無数のブロックで構成された「アレフガルド」を舞台に、闇に覆われた世界に光を取り戻すべく冒険を繰り広げる。目に映る全てのものを素材に、自由にアイテムや街を作り出し、物語を紡いでゆく楽しさに、これまでのシリーズファンはもちろん、本作で初めてドラクエに触れたユーザーからも多くの支持を集めての受賞となりました。
●『DARK SOULS III』:
滅びゆく終末の世界を舞台に、ダンジョン探索の緊張感、敵と遭遇した時の恐怖、新しい発見による喜びなど、RPGとしての根本的な面白さと高い達成感。そして、新要素「戦技」による武器固有の様々なアクションが生み出す、手に汗握る剣戟バトルに、熱狂的なファンから「シリーズ最高傑作」との声が寄せられての受賞となりました。
- 「ゲームデザイナーズ大賞」
■受賞
『Life Is Strange』
審査員長 桜井政博氏(有限会社ソラ代表)のコメント:
「『Life Is Strange』は、時間を巻き戻せる能力(タイムリワインド)を持った女学生が主人公の作品です。『時をかける少女』などのタイムリープと異なり、自らが同じ場所にいながらにして、短期間だけ巻き戻すことができます。これを駆使して密室に入るなど、パズル的な要素も楽しめる作品ですが、真骨頂は、選択をやり直すことができることにあります。以前の知識と経験を持って別の選択を試すことで、よりよい解決を目指すことができます。
ただ、必ず道が決まっているわけではありません。序盤で乱暴された友達が自殺を図りますが、生きていても、亡くなってしまっても、それはそれでゲームが進みます。入院しているシーンも、葬儀のようなシーンも用意されています。また、善し悪しがハッキリ判るものばかりではありません。とくに最後の選択肢は、非常に大きな選択です。プレイヤー間では「ビアンカとフローラ、どっちと結婚した?」というぐらいの重みで語られることになるかもしれません。
タイムリワインドは、コンピューターゲームが得意とする表現です。レースゲームなどにもよくあります。しかし、アドベンチャーゲームで採用されるのは例が無い上、多くの選択幅に対する作り込みなどが評価され、今回の受賞となりました。」
- 「経済産業大臣賞」
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■受賞
「ドラゴンクエスト30周年プロジェクトチーム」
受賞理由:
「家庭用ゲーム、スマートフォンなど、さまざまなプラットフォームにおけるゲームタイトルのリリースもさることながら、30周年を記念して、ユーザー参加型イベント、展覧会、アリーナ規模でのライブ型エンターテインメントショーなども開催。ほかにも他業種とのコラボレーション等、これまでにない規模、形態で、ゲームを起点に、様々な取り組みを複合的に展開。ビジネスの領域を、ゲームビジネス以外の様々な分野、業種に経済効果を波及させるなど、産業の発展に大きく貢献された点が評価されての受賞となりました。」
- 「日本ゲーム大賞 フューチャー部門」
■受賞
『GRAVITY DAZE 2』
『サマーレッスン 宮本ひかり セブンデイズルーム』
『仁王』
『バイオハザード7 レジデント イービル』
『人喰いの大鷲トリコ』
『ファイナルファンタジーXV』
『Horizon Zero Dawn』
『めがみめぐり』
『モンスターハンター ストーリーズ』
『龍が如く6 命の詩。』
「フューチャー部門」は、東京ゲームショウ2016内にて発表、出展された全作品を対象に、開催期間中の9月15日(木)から17日(土)までの3日間で来場者投票を実施。発売を待ち望む多くの声、圧倒的な支持を得た多くの作品の中から、日本ゲーム大賞選考委員会の審査を経て、今後が期待される作品が選出されました。
- 「日本ゲーム大賞2016 アマチュア部門」
■大賞
『Trail』(Project Trail/ HAL大阪)
■優秀賞
『Elec Head』(パグンタラン イチロ デコロンゴン/日本工学院専門学校)
『Trail』(Project Trail/ HAL大阪)
『FACTORIAN』(古川 貴士/名古屋工学院専門学校)
『FLOLF』(野津 宗一郎/HAL名古屋)
『Milky Star Way』(橋本 龍弥/HAL名古屋)
■佳作
『ELECT COLLECT』(No Plan/HAL大阪)
『Gossip Quest』(Team Gossip Quest/名古屋情報メディア専門学校)
『Ding Dong War』(Project D.D.W/HAL大阪)
『FLOWer』(華 GAMES/ECCコンピューター専門学校)
『流闘』(チーム大陸/HAL大阪)
■個人賞
『FLOLF』(野津 宗一郎/HAL名古屋)
※これら作品の映像はYouTubeにて視聴可能。
■大賞作品『Trail』(制作者:Project Trail、HAL大阪)
【作品紹介】
暗闇に包まれた世界で、あなたを導くのは煙。その気流を利用して、ステージの形を炙り出しながら進むアクションパズルゲーム。足元の草に火をつけ、煙を大量に発生させたり、時には煙で歯車を回したり、性質の異なる煙を上手く利用しながら、出口を目指します。燃え上がる炎と煙の独特な世界観、シームレスなステージ構成、さらには煙の気流を妨げる冷気を発する天敵など、様々なアイデアが盛り込まれ、企画力に優れた作品です。
【受賞理由】
「完成度の高さに驚きました。真っ暗なステージに火を灯すことで、周囲のステージ構造を把握させるシステムは、プレイヤーの集中力を高めます。また、煙の流れがプレイヤーを導くガイドにもなっており、独創的かつゲームに欠かせない要素にもなっています。操作性、ほどよいパズル要素、グラフィック等も不満のないレベルにあり、スムーズに、「なるほど」と感心しながらプレイできました。ここに、気持ちをぐっと高めるような驚きやメリハリが盛り込まれれば、熱中してプレイできそうです。今後の活躍にも期待します。」 ― カドカワ株式会社 林 克彦
■個人賞は『FLOLF』
応募総数329作品中、個人からの応募は67作品。そして受賞4作品の中から野津宗一郎さん制作の優秀賞受賞作品『FLOLF(フロゥフ)』が個人賞に選ばれました。審査員の石野和明氏(グリー株式会社/ ファンプレックス株式会社)は、「独特なセンスを持つシンプルなグラフィックとゲーム性が新しく、個人で作られたことで実現できた魅力ある作品」と評価しています。
※UPDATE (2016/09/18 17:30): 「フューチャー部門」「アマチュア部門」の受賞作品を追加しました。