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ドイツ取引所は、ビデオゲーム内のアイテムを売買するための「取引所」を設立するため、フィンテック企業Nagaと合弁会社「Switex」を立ち上げた、と海外向けに発表しました。
ロイターやAFP通信によると、「Switex」が設立を目指すこのゲームアイテム取引所では、『Sims』の家具や『Call of Duty』シリーズの武器など、ゲーム内アイテムを仮想通貨で売買できるようになるとのこと。ドイツ取引所およびNagaは、「バーチャルゲームアイテムを売買するための初めて一本化された独立市場」と声明で述べました。
また、調査会社Super Data Researchは、ゲーム内アイテムの市場について、推定市場が460億ドル(日本円で約5兆2000億円)規模、そして6%以上の年率で成長すると伝えており、今後も規模が拡大していくことが見込まれています。
Nagaの広報Alexander Braune氏はAFP通信に「私たちは最終的に、このグレーゾーンのために市場を作りたい」とコメント。続けて、いくつかのパブリッシャーが既に提供している取引用プラットフォームに対し「すべてのゲームを結びつける単一の世界市場はない」とも話しています。
加えて、ドイツ取引所のHeiner Seidel氏は「プラットフォームは独立しており、いかなるゲームデベロッパーも運営に関係していません」と中立性をアピール。需要と供給によって価格を各々の物に設定する、としました。
「公正、安全、法律環境」を提供すると謳う「ゲームアイテム取引所」は2017年4月から6月中に開始する予定です。