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「JRPG」といえば、国内外で認知されている1つのゲームジャンルですが、近年、この「JRPG」を含む国産ゲームが海外でも高い評価を獲得しています。
国産ゲームが改めて評価されているなか、長きに渡ってゲーム界の潮流から外れていた「タクティクスRPG」もまた、海外で人気を集めるようになりました。本記事では、一部の海外メディアから高評価を受けたあるタイトルに注目しながら、「タクティクスRPG」の復活に迫っていきます。
まず、ここ最近の高評価JRPGの筆頭といえば、アトラスの『ペルソナ5』が挙げられるでしょう。海外メディアのレビュースコア平均値を出すMetacriticでは、93点記事執筆時点総レビュー数94件を叩きだしたほか、純粋なJRPG以外にも『ニーア オートマタ』『ファイナルファンタジーXV』といった大型タイトルも世界的な人気を博しました。
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今後も『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』といったRPGが控える中、ある海外メディアで「隆盛を極めたタクティクスRPGの系譜を継ぐ最高の後継作品である」と書かれていた作品があります。その作品とは、新規IPにもかかわらず、世界で10万本を突破した『GOD WARS 時をこえて』以下、GOD WARSです。
同ジャンルの作品といえば、『タクティクスオウガ』を始め、様々なタイトルが有名ですが、ここ数年は本格的なタクティクスRPGの数は減少傾向でした。そんななか現れた『GOD WARS』はタクティクスRPGジャンルを好むプレイヤーにとっては久しぶりの作品となっています。
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本作は、日本に古来より存在する「古事記」「お伽噺」を融合させた世界設定が特徴的で、オオクニヌシ、アマテラス、スサノオ、ヤマタノオロチなど日本神話に登場する神や伝説の生物が登場します。海外メディアThe Gamers Loungeは、「ゲームは驚くほど美しい。戦闘中のグラフィックは、前世代のコンソールで簡単に作れるような表現だが、キャラクターを表すアートワークは良くアニメーション化されているし、ワールドマップやゲーム内デザインは非常に良い出来だ」と評しています。
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また、Digitally Downloadedは、「率直に言えば、西洋のプレイヤーには響かないだろう」としながらも、日本の神道などに言及。本作のプロットについて日本の民間伝承固有の名前や専門用語が盛り込まれているために、背景知識のない人にとっては難しい、と指摘しつつも「GOD WARSはとても美しく、センチメンタルで、感情的なタッチの物語があるだけでなく、十分な没入感がある」としました。
とはいえ、クラシックなタクティクスRPGについては不満点もいくつかあり、上記で紹介したDigitally Downloadedは、本作の評価を満点にはしたものの、「装備/インベントリシステムは骨が折れる」と評価。とりわけ、装備の性能などを比較できないショップの仕様については不満があったようです。
Destructoidは、65点をつけながらも「結局のところ、角川ゲームスがタクティカルRPGの戦場へ戻るために"安全な"デザインにしたのは少しガッカリしているが、新たなタクティクススタイル作品を探している人にオススメするには十分な物語と雰囲気がある」とし、不満点はありつつも、ジャンルを好むユーザーにとってはオススメしているようです。
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複数のメディアで見られたのは、『タクティクスオウガ』や『ファイナルファンタジータクティクス』『シャイニング・フォース』といった過去の名作タクティクスRPGが引き合いに出されていたこと。かつて隆盛を極めたのにもかかわらず、長きに渡って世に送り出されなかった正統的なタクティクスRPGの新作タイトルとして受け入れられたようです。
FPSやMOBAのような現世代のポピュラーなものではなく、「タクティクスRPG」というジャンルは、万人に受け入れられるものではないかもしれません。しかし、Wccftechが「もしあなたの人生で、別のタクティカルなタイトルを渇望していたなら、GOD WARSは非常に安全な選択だ」と言っているように、昔ながらのタクティクスRPGを愛していた人にとっては、待ち望んだ後継作品と言えるのかもしれません。