海外メディアのkotakuによると、事の発端は10月に有料外部チートサービス「Addicted Cheats」を使用して同作をプレイしていたチーター2人をEpic Gamesが起訴した騒動に遡ります。同チートサービスではゲームのソースコードを変更しており、同社はこれを使用許諾契約書と著作権法に違反するとしてチーターたちに対して民事訴訟を起こしていました。このチーターの中には未成年である14歳の少年も含まれており、これを受けた彼の母親は11月にEpic Gamesが起こした訴訟の問題点を纏めた反論文を裁判所に提出。以下のような意見を主張しています。
- 同作の使用許諾契約書には親の同意が必要なものの、自分は許可を出しておらず、条件を満たしていない
- 今回の訴訟は違反による利益損失に基づいているが、同作は無料でプレイできるゲームであるため、同社は少年の違反行為による利益損失の詳細を明らかにしなくては訴訟は成立しない
- 不正行為を行うために必要なソフトウェアを販売、提供しているウェブサイトではなく少年を起訴したのは見せしめ行為であり、不適切である
- 少年はウェブサイトからデータをダウンロードして使用しただけなので、ソースコードの改変を直接行っておらず、著作権法には違反していない
- 未成年者に関する情報の公開はデラウェア州法に違反しており、少年の名前を公開するのは適切でない
これに対し、Epic Gamesはまだ返答を返していません。また、海外メデイアのTorrentFreakは、この問題に対して、同社は訴訟した少年が未成年であることを知らなかった可能性や、少年は14回もBANされながらも同作でのチート行為を繰り返していたことを指摘。そのほか、同メディアは反論文の全文を公開しており、こちらから確認可能です。
様々なタイトルで問題となるチート行為ですが、Epic Gamesがこのチーターに対して最終的にどう対応するのか、また、基本無料タイトルへのチート行為がどのような影響を与えるのか、など続報が待たれる状況となっています。