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インテルは4月28日、秋葉原のe-sports SQUARE AKIHABARAで、マザーボードメーカーを招いたインテルチップセットを紹介する「PUBG 自作ゲーミング PC イベント」を開催。最新デバイスが発表されただけでなく、人気ストリーマーチームDeToNatorとの『PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS』共同プレイも行われました。本記事では、大いに盛り上がったイベントレポートをお届けします。
本イベントでは、初めにDeToNatorメンバーのYamatoN氏とSHAKA氏、SPYGEA氏、StylishNoob氏、siorin氏が登壇し、『PUBG』カスタムマッチの4人1スクワッド戦が展開。「DeToNatorとPUBGプレイ! 第1戦」には、SPYGEA氏とStylishNoob氏、SHAKA氏が参加し(さらにオンラインからゲストが1人参加)、siorin氏とYamatoN氏が解説を担当します。また来場者8名も会場内に設置されたPCからマッチングに参加しました。
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試合は、インテルの第8世代Coffee LakeのハイエンドCPU i7 8700kの高いパフォーマンスを中心に紹介され、高設定において多数のプレイヤーが混在する場所でもスタッター(画面がガクガクになること)が発生しない事やフレームレートが落ちないことをアピール。武器が多く手に入る設定であることから試合は順調に進行します。
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DeToNatorチームは、途中乗り物を入手しエリアの収縮に対応しつつ、よりチームや戦闘地域が限定される終盤の展開まで持ち堪えました。しかし、ドン勝を狙えそうな5チーム以下の闘いまで生き残る事ができたものの、残念ながら倒されてしまったことで結果は4位となりました。
また会場内には『PUBG』をプレイできるPCや、マザーボードメーカーの製品が展示されていました。
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■プロゲーマーがPC自作に初めて挑戦!「PUBGがうまいだけじゃダメ!ゲーマーはじめてPC自作」
続いては、DeToNatorのYamatoN氏がはじめてのPC自作に挑戦する「PUBGがうまいだけじゃダメ!ゲーマーはじめてPC自作」が実施されました。このコーナーは、『PUBG』を快適に遊ぶためPCパーツを選び快適なプレイを実現するという内容で、最後の組み立て工程を行うというものです。このコーナーには、バイトリーダーのジサトライッペイ氏とテクニカルライターの加藤勝明氏が登壇し、快適に遊ぶためのPC構成を解説します。
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ゲーミングPCと言ってもその構成はそれぞれ異なっているため、『PUBG』を快適に遊ぶためには「グラフィックカード」と「CPU」、そして「メモリー」の3点に予算を集中させるのが良いと解説。グラボはフルHD解像度において、GTX 1050/1050 Ti/1060ではグラフィック設定を高くして快適にプレイするのが難しいですが、1070/1080/1080Tiなら高画質でのゲームプレイで耐えられます。『PUBG』は、高解像度だと敵を判断するのに有利ですが、現状では4K+高画質での快適プレイは難しいと語ります。
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画面を高速で描画するためのCPU処理については、動作クロックとコア数で大体決まるため、ゲーム用途での両者のバランスが大切です。なぜなら、CPUが全力で稼働したとき、メッセージの受信や自動アップデートなどのバッググラウンド処理が発生すると、ゲームのフレームレートを始め、パフォーマンスに影響を与えてしまうからです。また、4コアのCPUでは『PUBG』の処理だけでも手一杯で、6コアならベストバランス、そして8コア以上でも動作クロックが低いと処理の足を引っ張ってしまうと説明しました。
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これらの説明から、最高4.7GHzでの動作と6コア/12スレッドのCore i7-8700kがゲーミングPCとしては最強の選択で、マザーボードはハイエンドのチップセットZ370が最適、と構成をピックアップします。
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続いて、Core i7-8700k搭載PCでのグラフィックボード別フレームレートのテストです。OCATを測定に使い、GTX1070/1070 Ti/1080/1080 Tiの5機種を使用しました。フルHDなら1070が平均76.64fps(最小49.09fps)で、1080 Tiが最高の107.10fps(最小80.96fps)。またCPUの負担率では、4スレッドのi3-8100では4コア/4スレッドの負担が大きく、グラフを専有していますが、6コア/6スレッドのi5-8600kと6コア/12スレッドのi7-8700kでは所々専有されていない場所があるため、スレッドとコア数が増えるごとに余裕が生まれているのがわかります。
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さらに、XsplitやOBSなどでチャットやクロマキー合成、そして録画も並行して行った場合では、i3-8100とi5-8600kでは負担が大きく100%で処理を行ってしまっているため余裕がありません。しかし、i7-8700kでも負担の大きさは無視できませんが、所々100%処理をしていないため、何らかのバッググラウンド動作が発生してもゲームへの影響は少ないと説明します。
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これらの説明から「自作PCのパーツ選びは自由だが『PUBG』を快適に遊べる構成は意外と絞られてくる」と結論付け、GPUはGTX 1070以上を、CPUはCore i7-8700kを挙げました。
前座となるPCスペック考察の後、DeToNatorのYamatoN氏によるゲーミングPC自作へ入りました。ここではsiorin氏も登壇。同氏はDeToNator内で唯一のPCの自作経験あり、これまでに自分のPCを2台と知り合いのPCを2台、韓国チームのPCを4台組んだ経験があります。またチーム内のサポートセンターとして動くこともあるとのこと。
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残り時間が少ないため、YamatoN氏と加藤氏が協力して組みたてを始めました。恐る恐るパーツに触れるYamatoN氏を加藤氏が発破を掛けて進めます、初めにCPUからメモリー、M.2スロットへのSSD取り付けと順を追って組み立てました。
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途中でインテル技術部部長の渥美和彦氏による、第3世代Ivy Bridge(以下IVB)のi7-3770kと第8世代Coffee Lake(以下、CFL)のi7-8770kの比較のプレゼンが実施されました。Cinebench R15で、Coffee LakeはIvy Bridgeより193.3%以上、3DmarkPro Time Spyでは116.0%以上、Sysmark2014SEでは157.5%以上性能が上回っていると説明。また『PUBG』のフレームレートでは、Ivy BridgeにおいてフルHD以外の設定ではフレームレート的に厳しさを見せた結果が出ていますが、Coffee Lakeであれば限定的に4K解像度でも50fps以上フレームレートを稼げると話します。
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新旧世代のCPU説明が行われている内も、YamatoN氏による自作PC組み立てが進んでいきます。ケースへの電源とマザーボードの取り付けが終わったあと、裏配線(マザーボード側を表として、ケース裏側に電源を配線すること。利点としてマザーボード側の配線が邪魔にならなくなる)で組み立てて行きます。残り時間が迫っていた関係から開始1時間以内で組み立てを完了。慌てて組み立てた形となりましたが無事に起動し、Windows 10の画面を見ることが出来ました。
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■Core i7-8700kを載せるのに良いマザーボードは?「メーカープレゼン大会」
しばしの休憩の後、ASUSとASRock、GIGABYTE、MSIによるマザーボードプレゼン大会が実施されました。初めに登壇したのがASUSです。ASUSは、ゲーマーやオーバークロッカー向けのROGとROG STRIX、様々な機能を搭載したPRIME、そしてミリタリーグレードの製品を使用したTUF GAMINGの3ブランドを展開しています。
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ROGは、X299が2製品、Z370が4製品、ROG STRIXは10製品、TUFシリーズは8製品が販売。ROG STRIXのZ370-F Gamingは、メモリーとCPUの経路を最適化したOptiMem Technologyを採用し、安定性とパフォーマンスを備え、M.2スロットにクーリングソルーション、LEDのカラーを指定できるAsus Aura Syncを搭載。また、最新モデルの比較情報も紹介しました。
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次は「AS solid as Rock(石のように頑丈な製品)」という意味が込められたASRockの製品紹介です。ASRockはデュアルCPU(マザーボードにCPUを2枚装着できる)マザーボードなどの個性的な製品を販売メーカーです。300シリーズのラインナップにはゲーマー向けモデルのGamingシリーズ、ハイエンドクラスのオールラウンドモデルのTaichiシリーズ、コストパフォーマンスに優れたエントリーモデルのProシリーズの3種類が展開。
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そのなかでオススメモデルは、安定した電源供給やウルトラM.2スロット、耐久性があるスチールスロット、ニチコンファインゴールドコンデンサ、インテルギガビットLANなどを搭載したFatal1ty X370 Professional Gaming i7です。さらに価格を抑えたFatal1ty H370 Performanceも販売されています。
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続いてはGIGABYTEです。Z360シリーズのマザーボードには、大きく分けて「全部載せ」と「コスパ」、「低価格」、「マイクロ派」、「低価格マイクロ派」、「ミニ派+UHD BD」の6タイプ存在します。H370/B360では、前述の「低価格」を除いた5種類が展開されています。
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そのなかでオススメのモデルがZ360 Aorus Ultra Gaming 2.0で、価格が22,460円(税込)とお手頃です。また、Gigabyte Aorus PUBG PC自作キットも展開。Core i7-8700kをベースにZ360 Aorus Ultra Gaming 2.0と、GTX 1080 MiniなどのGIGABYTE製品を併せたセットが販売されています。
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また小さく纏めたいマイクロ派には、価格が税込み14,800円ほどのコスパに優れたZ370M DS3Hをオススメされていました。と、ここで新製品のZ370 Aorus Ultra Gaming WiFi-OPが国内向けに発表。近日発売を予定しているこの最新モデルは、キャッシュ専用SSDであるIntel Optace Memoryが取り付けられていることが特徴です。
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最後は、MSIのZ370 Gaming Pro CarbonとZ370 Gaming Plusを紹介。MSIは、メモリー互換性テストを実施しており、2015年の100シリーズは500キット、200シリーズは750キット、そして300シリーズは1000キットテストしています。
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またLEDのライトを調整できるRGB Mystic Lightが搭載されていると紹介。発売記念レビューキャンペーンとして、4月9日から7月1日までにMSIのH370/B360/H310マザーボードの製品レビューを価格.comやAmazon、ZigsowなどにWebサイトに投稿すると1000円分のSteamウォレットのプレゼントや抽選で豪華プレゼントが当たるキャンペーンを展開しています。
これらの発表の後「DeToNatorとPUBGプレイ! 第2戦」が実施され、多くの来場者によって盛り上がりはさらに大きなものに。大盛況のまま、本イベントは終了しました。