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千葉幕張メッセにて9月20日から9月23日まで開催された東京ゲームショウ2018。一般1日目となる9月22日に実施された「CoD: WWIIプロ対抗戦」の決勝戦後に、雌雄を決したDetonatioN GamingとLibalent Vertexの両チームへのインタビューがメディア合同で行われました。
■DetonatioN Gaming「悔しいの一言です」
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――グランドファイナルを終えての感想を一言ずつお願いします
xAxSy選手: 本当に悔しいですね。本当に悔しいの一言しかないですね。それだけです。
Galird選手: 自分たちの反省点などを見つけることが出来たので次に生かしていきたいなと思いました。
AliceWonderland選手: 自分は、メンバー同士で話し合っていたのですけれど、“悔しい”じゃ表現できないぐらい悔しくて、もう1回やらせて欲しいなという気持ちもあるのですが、そういう訳にもいかないので。とりあえず今回の決勝戦で負けましたが、あのステージに立てたのはいい経験でした。その場面で負けてしまったことをしっかりメンバー同士で反省して、次回絶対勝てるような重い経験としてとっていきたいなと思います。
GenGar AX選手: 僕も悔しいの一言です。第5回までのプロ対抗戦では、ずっとポイント首位で走り続け、その分ある程度の自信もついていた中でのグランドファイナルで負けてしまったので、本当に悔しいです。
――今回の試合中で勝敗を決めたポイントを教えてください
AliceWonderland選手: 対戦相手が1ヵ月前から決まっていたのもあって、その対戦相手を意識した練習をしてきました。やってみた結果、その動きが余りにも噛み合わず負けてしまったので、自分たちの理想の形を相手に押し付けれるようにこれからは練習していこうかと思いました。
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――次の大会で勝利を得るためには何が必要かと思いますか?
xAxSy選手: 油断しないことですかね。油断するところとか、緊張していつもの動きが出来ないとか、ここのメンバーの人たちはそうなってしまうので、直そうと思って直せる部分ではないんですよね。これは、経験していかないとならないですし、そういう意味では、この「敗北」っていうのは絶対に次に生かせると思います。悔しいですけれど生かせたらなと。
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――初戦のLondon Docksのハードポイントでは、立ち上がりが不安定でしたが、その時のチーム内のコミュニケーションはどうでしたか?
AliceWonderland選手: 立ち上がりが不安定だった理由の一つに、相手のことを意識しすぎて相手に合わせた動きで対応しようと思ったのが、普段のハードポイントを崩してしまったところなので、さっきも言ったように自分たちのハードポイントを作っていきたいと思います。
――2戦目を終えた時点で、これまでの練習してきた対策が通じなくなっていましたが、そこから作戦変更などはあったのでしょうか?
AliceWonderland選手: 事前に、前日なのですけれどメンバーで話し合って初動の動きを決めていました。初動の動きが大胆で勢いに乗れる作戦だったので、僕がリーダーとしてはその作戦に一回決めて、流れをリセットし自分たちの方向に持っていきたかったのでその作戦にしたのですが、止められてしまい「勢いに任せる作戦」を選んでしまったのが間違えだったのかなと。
――先ほどの流れに続く話なのですが、これまでの戦いと今日の戦いの戦略の違いは、先ほど言われたような勢いに任せたものなのですか?また、いつもは防御もしっかりしたものなのでしょうか?
AliceWonderland選手:(初めの問いに対して)はい。(次の問いに対して)そうですね、いつもは自分たちが練習してきたようにやって、流れを作っていくのですけれど、今回はちょっと「慢心」もあったのかな。「相手の対策をちゃんととったから上手く決まる」と思い込みすぎたかなと…。
――皆さんにお聞きしたいのですが、このリーグ半年間を振り返っての総括なコメントと、今後を見据えたコメントをお願いします
AliceWonderland選手: 半年間を通したリーグだったのですけれど、その10戦あったじゃないですか、その中で2試合両方Rush Gamingに負けてしまっているのですが、敗北っていうのは気持ちがよくないもので、東京ゲームショウへ臨む際に「負けたらどうしよう…」や「負けたくないな」という感覚がありました。次回にもしこういう機会があれば、このリーグなりトーナメントなりで1回も負けないように頑張っていきたいと思いました。
xAxSy選手: 次回作は5 vs 5になるのが決まったので、正直その分今までのことが通用しないというか、そういう意味では楽しみですね。5 vs 5の大会をe-Sportsでやるというのが。
Galird選手: 5人になったってことで、これまで以上に連携・戦術共に練っていかなければならないので今までの経験も生かして頑張っていきたいと思います。
GenGar AX選手: 次回作は5 vs 5になって新鮮さもあると思うので、今までの『CoD』e-Sportsの基本の動きというのをまず見直して、1から戦術を5人で考えていくっていうところに関しては楽しみです。
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――平成は2019年4月末に終わってしまいます。おそらく次の元号でもリーグ戦は行われると思いますので、その新元号に向けた意気込みをいただいてもよろしいでしょうか?
AliceWonderland選手: 5 vs 5になって、新しいメンバーが入ると思いますが、その新メンバーと今のメンバーで、しっかり自分の特徴を伝えあって、お互いのやりたいことを共有し合います。(少し明るめなトーンで)平成は運が悪かった!来年度は、新しい年号からは勝ち続けます!
――次回作に出る5人目はもう決まっているのでしょうか?
AliceWonderland選手: 候補はありますが、厳密には決まっていないです。
――ありがとうございました
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■Libalent Vertex 「1マップ目のHardpointがカギ」
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――グランドファイナルを終えてのご感想を御一人ずつお願いします
Inaba UR選手: そうですね、決勝をTGSという場でプレイすることが出来てとても楽しかったですし、優勝も出来たのでとても嬉しかったです。
sitimentyooo選手: 自分はプロゲーマーになった時から世界を目標にしているので、日本1位で、1個目の難問は突破したのかなと思います。次は世界に向けて頑張りたいと思います。
Nicochaaaaaaaann選手: 半年間プロ対抗戦を頑張ってきて、無事最後のグランドファイナルの東京ゲームショウで優勝することが出来たので、無事日本一になることが出来て、僕の1つの目標であったことがクリアできたのですごく嬉しいです。
E3NCOUNT選手: 半年間続いて、自分たちのやっていたことが間違ってなかったんじゃないかなと思える最後だと思います。
――今回の試合における「決定的な瞬間」があったら教えてください
sitimentyooo選手: 決めたシーンではないのですが、1マップ目のHardpointで勝ったことがとても大きいかなと思っています。自分のチームは流れに乗ると強いのは、自分たちでもわかっているので、やっぱり1マップ目のHardpointがカギになっているかと思います。
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――実況のほうでも「強く成長している」とありましたが、チームの成長のカギみたいのはありましたか?
Nicochaaaaaaaann選手: 試合が終わって次の日に、その試合の動画を皆で見て反省して、「何が悪かったのか?」を1から考えてというのを毎日コツコツとやってきたことが結果に導いたのかと思います。
――ちなみに練習時間は相当辛かったという話もありましたけれど、どれぐらい毎日練習されていたんですか?
Nicochaaaaaaaann選手: 基本的に毎日あり、誰かがリアルの都合で行けない日が休みです。時間は21時から、深夜0時~2時あたりまで、最近は深夜0時過ぎが多かったですが、Day 3あたりで一番長かった時は深夜2時や深夜3時とかその辺りまで練習していました。
――練習は裏切らなかったと?
一同: そうですね
――対戦相手が決まっているなかで、この1ヵ月の間を過ごしましたけれど対DetonatioNとして何か特別な動きや役割の取り決めはあったのでしょうか?
Nicochaaaaaaaann選手: 対DetonatioN用に自分たちがこの1ヵ月間整えてきたって言っても過言ではないぐらい動きを考えてきました。それで、上手いこと刺さって勝ったのかなと思います。
――先ほどの質問の補完になるのですが、具体的に「DetonatioNに対して何をしたか」みたいな説明はできますでしょうか?
sitimentyooo選手: Search & Destroyで言えば、DetonatioNの防衛の形と攻めの形は練習をしていく中で把握していたので、その形に対応するように防衛の形や投げ物をそれらを色々変えてチームでも決めたことを実行できましたね。
Nicochaaaaaaaann選手: チーム特有のクセがどうしてもあるんですよね。DetonatioNさんも自分たちも一緒で、本番まで自分たちの戦術をあんまりバラさないように動いてきたと思いますが、“チームのクセ”を僕たちが見つけることが出来たので勝てたのかなと思います。
――クセというもので語れるものはあるのでしょうか?
Nicochaaaaaaaann選手: あるラウンドで、相手がこう攻めてきて、防いだ場合、もしくは防がれた場合、こっちの攻め方になる。みたいな若干心理戦が混ざった感じですかね。
――下世話な質問になってしまいますが今回優勝しての賞金の使い道は考えていますか?
Inaba UR選手:やっぱりゲーマーなので、ゲームに費やそうかなと思います。
Nicochaaaaaaaann選手: 僕は、身の回りのもので、基本自分が楽して生けるように身の回り物を強化していきたいと思います。
sitimentyooo選手: 自分も趣味がゲームなので、お金を費やすところはやっぱりゲームや環境になりますね
E3NCOUNT選手: 自分はゲームをしている環境が台所なので、それをどうにかしたいと思います。
――この5カ月を通してチーム内の雰囲気はどうでした?
sitimentyooo選手: とても良かったですね。大事なキルで勝ったら「ナイス!」っていう声かけとか、1ルール終わるときに拳を合わせたりとか、そういうコミュニケーションも試合前から取ろうとしてましたし、そこで実践して流れに乗れたかなと思います。
――こうチーム内の絆も深まっている…、プライベートでもどこかへ出かけたりとか…?
sitimentyooo選手: それが遠い人もいるのでなかなか無いのですけれど、ただ前日にホテルに泊まったことは結構良かったのかなと思っています。皆で話し合う時間も作れたので。次の日にコミュニケーションを円滑にできた切っ掛けになったと思っています。
――Libalent Vertexさんは今後グローバルオープンの大会に挑みますか?
sitimentyooo選手: もう決まっているらしいので絶対行きます!
――重なる質問も多いと思うのですけれど、改めて試合の方に着目して、3-0という大きな差で勝った要因を、精神面でもいいので具体的に皆さんのコメントが聴きたいと思います
Nicochaaaaaaaann選手: 僕が思っているのは、第1マップのHardpointで、Inaba URが頑張って46キルという大量キルをして、試合の流れを持って行った時点で、もう僕たちは、勝てるような流れになったんじゃないかと思っていて。自分たちが凄く流れに乗ると誰も止められてないようなチームなので、最初に1マップ目を取ったのが一番大きいのかなと思います。
sitimentyooo選手: 試合前の練習で、相手が決まっているということで、「相手の動き」と「相手のクセ」を見抜くために今回練習してきて、その対策を練った結果が今回の結果に繋がったのかと思います。
Inaba UR選手: そうですね、1マップ目のHardpoint。言ってしまえば「たまたま」とも言えますけれど、大量キル出来て。僕個人で言えば、調子乗って、この流れで「やっちまえ!」的な(笑)。ただちょっとSearch & Destroyで沈んだんですけれど、CTFでまた燃えたので、まあ勢いに乗れて勝ったのが大きいかなと思います。
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sitimentyooo選手: 自分は前日の体調管理ですかね。DetonatioNさんと喋った感じそこまで良さそうじゃないな、と感じたのですけれど、自分たちはホテルとかしっかりして、挑めたんじゃないかと思います。
――先ほどのコミュニケーションもそうですが、チーム練習は個人の技量よりも団体プレイの向上を中心にプレイしてきたのですか?
Nicochaaaaaaaann選手: そうですね、もともと個人技能力がとても高いチームなので、あとはやはりチームメンバー同士の掛け声などの連携をもっともっと、どこにも負けないなと前から思っていたのでそれを結果として出せることが出来たのかなと思います。
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――次回作『Call of Duty: Black Ops 4』への意気込みなどをお願いします
sitimentyooo選手: 『BO4』はいろいろ戦い方が変わってくるとは思うのですが、今回の『WW2』では日本1位になったので、今度の『BO4』にしても日本1位を前提として、今度は世界でどれぐらい上を目指せるかどうかをやっていきたいと思っています。
Nicochaaaaaaaann選手: 『BO4』になって大きな変更点が5vs5になるということですが、チームの形も変わっていくとは思います。ただ、変わっても負ける気がしません。
Inaba UR選手: 『BO4』はスペシャリストの存在があって、『BO3』と『IW』のときは4 vs 4だったのですが、5 vs 5でスペシャリストの数も増えているので選択の幅も広がるのではないかなと思います。スペシャリストという存在に対応できればなと思います。
E3NCOUNT選手: 自分も『WW2』から『BO4』にかけてゲームのスピード感など、違い部分がたくさんあると思うのでそういう部分に対応できればなと思います。
――最後にこのプロ対抗戦で得られたものや、成長を感じられたことをお願いします
Nicochaaaaaaaann選手: 僕は、やっぱりチームメンバー同士の友情というか連携が凄く大事なんだなと思いました。やっぱり、そういうことがなければ、絶対に勝てなかったと思いますし、実力だけじゃないそういった面で、ちゃんとコミュニケーションを大事にして、これから上を目指す際も忘れないでやっていこうかと思います。
E3NCOUNT選手: 継続は力になるんだなと思いました。
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sitimentyooo選手: やはり本番では、普段の練習とは違うような動きになってしまうことを今回掴めたので、今回そうならないような練習を心がけられるようになったと思います。
Inaba UR選手: 本作はオンラインゲームですが、ネット上でメンバーと練習するのとは違い、プロ対抗戦はオフラインです。現実で一緒にプレイするというのは楽しいですし、繋がりを持てたので、その繋がりを大事にしつつ成長できたのではないかと思います。
――ありがとうございました
以上が、メディア合同インタビューの内容でした。DetonatioNでは、「勢いに任せてしまった」ことが、Libalent Vertexでは「第1試合のHardpoint」の流れからの勢いが、それぞれの勝利と敗北に繋がったポイントと推測しています。試合の詳しい結果と流れは、こちらの記事をどうぞ。
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