過去の名作を中心に多くのゲームをDRMフリーで販売するGOG.comは、Blizzard EntertainmentのアクションRPG『Diablo』の配信を開始しました。
同作は、1996年末に発売されたマウスによるポイントクリック移動式のクォータービューアクションRPG。プレイヤーは得意分野の異なる「ウォリアー」「ローグ」「ソーサラー」の3クラスからキャラクターを選び、ニューゲームのたびに階層ごとのテーマに合わせランダムで変化するダンジョンを攻略して、悪魔ディアブロを打ち倒すのが目的です。
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取得したアイテムには、能力を付け加える様々な形容詞がランダムで付属し、“より良い”装備を求めて進行するトレジャーハンティング要素も大きくユーザーに受け入れられました。
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更なる特徴としては、最大4人までのインターネットを介したマルチプレイと無料マッチングシステム「Battle.net」の存在が挙げられます。これにより全世界のユーザーと気軽にマルチプレイが可能であり、1996年の当時はまだ珍しかったリアルタイムのアクションRPGであることやゲーム自体の面白さと相まって熱狂的に受け入れられた同作は、『Diablo』系ジャンルのブームを呼びました。
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日本でも洋ゲーが本格普及する前でありながら、多くのコアゲーマーに受け入れられていた同作。当時深夜帯のみ通信代(当時は常時定額インターネットは普及していなかった)を定額とするサービスを用い、夜な夜なモデムの接続音を聞きながらダンジョンへと潜っていたユーザーも多いのではないでしょうか?
そして同作は、続編『Diablo 2』を経て現代に知られるスタイルの「ハック・アンド・スラッシュ」系ARPG、いわゆる“ハクスラ”として確立しました。また、同時期のエレクトロニック・アーツの『ウルティマオンライン』と合わせてMORPG/MMORPGの一部ゲーム類型の始祖ともなっています。
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今回のGOG.comでのリリースは、「Battle.net」に接続可能なオリジナル版に加え、新たなバージョンが付属。この新バージョンではWindows 10など新たなOSに正式対応しているほか、高解像度のサポート、様々なバグフィックスが含まれていますが「Battle.net」への接続はできません(LAN/P2Pでのマルチプレイ自体は可能)。
また、当時発売された拡張パック「Diablo:Hellfire」はいずれにも含まれておらず、現時点では配信予定もないとのことです。近年のハクスラタイトルと比べると全てがシンプルな同作ですが、その分膨大なスキル構成などに頭を悩ませることもなく非常に気軽に楽しめるのが特長。気になるユーザーはチェックしてみてはいかがでしょうか。
なお、Blizzard Entertainmentは、『Warcraft: Orcs and Humans』『Warcraft II』の2作品を後日GOG.comにて販売する予定を明らかにしています。
『Diablo』はGOG.comにて9.99ドルにて配信中です。