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海外リサーチ企業SuperDataは、Blizzard Entertainment手掛けるFPS『オーバーウォッチ』はゲーム内購入(トレジャー・ボックスの販売)による収益が10億ドル以上に達していることを明らかにしました。
これはPC/コンソール/モバイル含め、ゲーム内コンテンツだけで10億ドル以上を生み出す64番目のゲームであり、Activision Blizzardのくくりでは『World of Warcraft』『Call of Duty』『Destiny』『Candy Crush』『ハースストーン』に続く6番目のIPになるとのこと。
また、世界のデジタルゲーム市場に関する月例レポート(2019年6月度)では『レインボーシックス シージ』などにも言及。同作のプレイヤーベースは継続して好調で、2019年6月には月間アクティブユーザー数が最大であることが報告されました。「オペレーション ファントムサイト」もあって、発売から4年目にも関わらずゲーム内購入からの収益は6番目に多い月に。6月のゲーム内購入による総収益はPC/コンソール合わせて3,680万ドルに達し、5月からは50%の増加、昨年6月と比べると9%の増加となります。
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なお、業界ではFree-to-Playのビジネスモデルが引き続き注目されている中、パブリッシャーはプレイヤーベース拡大のためAAAフランチャイズの大幅な値引きにオープンになっているそうです。アドオンコンテンツの購入から大きな利益を受けているフランチャイズであるEAの『The Sims 4』とTake-Two『NBA 2K19』は、5ドル以下で販売された際に売り上げが急増したとのこと。
メーカーが継続的な収益を得られるのは結果的にプレイヤーにも恩恵があるので、ゲーム本体を低価格あるいは無料で提供し、ゲーム内購入や有料アドオンを多数用意するというビジネスモデルは今後も拡大していくかもしれません。