気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Hovgaard Games開発、PC/Mac/Linux向けに4月11日正式リリースされたIT企業経営シミュレーション『Startup Company』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、2017年に早期アクセスが開始されたビジネスシミュレーション。プレイヤーは小さなスタートアップ企業のCEOとして、自社の成長を目指します。従業員を採用・管理し、自社ウェブサイトの制作やサーバーの管理をして会社を運営していくだけでなく、オフィスを自分好みにデザインすることも可能です。日本語にも対応済み。
『Startup Company』は、1,320円で配信中。
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――まずは自己紹介をお願いします。
Jonas Hovgaard氏(以下Hovgaard氏)デンマークの田舎に住むJonasです。33歳です。10年ほどプロのウェブデザイナーとして仕事をした後、ゲーム開発者になりました。
――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?
Hovgaard氏本作の開発は2015年7月に始まりました。私はずっと自分で会社を立ち上げたいと思っていたのですが、なかなかチャンスがありませんでした。ある日、私は「会社を立ち上げられるほど成功するゲームがないかなぁ」とふと思い、それが本作のアイデアへと繋がったのです。
――本作の特徴を教えてください。
Hovgaard氏本作のコア部分はシミュレーション/マネジメントゲームです。しかし、本作の特徴的な部分は、(シリコンバレーやベンチャー企業といった)現実世界をシミュレートするというそのリアルさです。可能な限りリアルにしつつ、それでもプレイして楽しいように意識しました。
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――本作が影響を受けた作品はありますか?
Hovgaard氏はい、私は『Game Dev Tycoon』『Factorio』そしてカイロソフトの『ゲーム発展途上国IIDX』の大ファンです。本作の開発に行き詰まった時は、いつもこれらの作品からインスピレーションを受けていました。
――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?
Hovgaard氏それほど影響はありませんでした。私の国では国境閉鎖が行われたので、同僚は子守りにより多くの時間を取られましたが、それだけです。私たちの業界は完全にオンラインですので、リモートワークが簡単なのはとてもラッキーでした。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Hovgaard氏ただただ純粋に、本作を気に入っていただけると嬉しいです。日本の素晴らしいゲーム史を考えれば、日本のプレイヤーの方に私の作ったゲームを気に入っていただけるということは、とても意義あることなのです。
――ありがとうございました。
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◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に250を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。