Googleは、クラウドゲームサービスStadiaにて現地時間7月1日よりマルチプレイゲーム作成プラットフォーム『Crayta』を配信すると発表しました。リリースにあわせ、Stadiaの目玉機能で、リンクを共有することで即座にゲーム内の同じ場所・状況からマルチプレイができる「State Share」のベータ版も開始されます。
『Crayta』はStadiaにて独占配信されるUnreal Engine 4で開発されたマルチプレイゲーム作成のプラットフォーム。Stadiaストアでプレミアムエディションとデラックスエディションの2種類が販売されるほか、Stadia Pro加入者には無料で提供されます。
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ゲーム制作の経験があれば誰でもアクセスできるようにゼロから構築されており、初心者でもスターターゲームやサンプルゲームを基にパラメータや外観を編集してオリジナルゲームの作成が可能。上級者であれば、Lua言語でコードやスクリプトを書いて自由に世界を構築できるといいます。
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また、ゲーム作成のプロセスを一種の遊びやマルチプレイヤーにするというコンセプトを持っており、グループ全員が同時に、それぞれ自分のペースとレベルでゲームを作成できるとのこと。その一例として、複数人が同時にコードを書いたり編集して、ゲームの変更点をリアルタイムで確認できるマルチプレイヤーコードエディタという機能が存在しています。もちろん作成したゲームはそのままプレイすることができ、その後も多くのプレイヤーによって新たな機能やシステムが追加されていくということです。
さらに、『Crayta』のリリースにあわせて「State Share」機能のベータ版も開始されます。これはStadiaで当初から提供が予定されていた機能で、Stadiaでプレイ中にゲームのリンクを作成して他のプレイヤーと共有するだけで、即座にマルチプレイが始められるというもの。YouTuberやストリーマーであれば、自身の番組の配信中にリンクを共有し、複雑な指定もなくそのまま視聴者やチャンネル登録者たちとマルチプレイを楽しむといった利用方法も想定されています。
海外14か国にてサービス展開中ですが、日本での展開は未定となっているStadia。国内で『Crayta』に触れられる日に期待したいですね。