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NHLは、8月1日から再開される予定のシーズンのテレビ中継向けにEA Sportsと協力したビデオゲームサウンドを採用することを発表しました。
これは「EA Sports supplemental crowd noise」と呼ばれる、群衆の声を人工的に再現したシステム。NHLでは今シーズン、テレビなどで試合を配信する際に氷上で発生する氷の削れる音などのノイズを抑えるための5秒間の音声遅延を発生させることを決定しています。その際の音声の空白を埋めるために同システムが採用されたということです。なお、このシステムはMLBや英国プレミアリーグでも採用されており、すでに多くの試合で用いられています。
リーグのコンテンツマネージャーであるSteve Mayer氏は「(無観客試合の)スタンドにテディベアなどの人形を置くことよりもテレビで試合を見る観客の盛り上がりになる」として採用を決定。また、NHLでは事前にファンからの応援歌や声援を録音したデータを募っており、テレビ中継ではシステムの群衆音とファンの声が入り交じる臨場感のあるサウンドが楽しめるようです。