※UPDATE(2020/11/26 12:14):サイバーステップは声明を更新。「2回目のより具体的な内容の回答を掲載していなかった」とした内容は誤りで「当社の回答に一部利用者の主張と反する事実があることに触れていなかった」が正しい内容であるとしました。下記記事は当初掲載した内容のままとなっております。
大手オンラインクレーンゲーム「トレバ」を運営するサイバーステップは、アイティメディアのウェブメディア「ねとらぼ」に掲載された「オンラインクレーンゲーム「トレバ」、景品獲得されそうになると“スタッフが裏操作”していたと発覚 被害者と運営会社を取材」と題する記事に関して反論する声明を出しました。
「トレバ」はポイントを購入することにより、実在するクレーンゲーム機をオンライン上で遠隔操作できるオンラインクレーンゲームです。ねとらぼが11月23日に掲載した記事は、「トレバ」において、プレイ継続中に台の設定が動的にプレイヤーの不利になるよう再設定されたケースがあった、景品が物理的に取得困難になっていた、景品の大幅な発送遅延や景品の間違えなどが起こっていた、などとするもので大きな反響をよんでいました。
翌24日にサイバーステップは当該記事への反論する声明を発表。同社は声明の中で記事に関して「憶測に基づいたものであり、客観的事実を歪曲した内容が認められる」と厳しく非難しています。
例えば、1,000個近い景品が「トレバ被害者の会」のメンバーに配送遅延で届かなかった問題に対し、顧問弁護士と利用者の代理人弁護士の間で協議を行い、利用代金を返金することをもって既に合意・和解したにもかかわらず、記事中ではその事実が一切触れられておらず、「トレバから現金での補償を勝ち取ったこともある」と事実が歪曲されて掲載されているとしています。
また、オンラインクレーンゲームの運営上に関わる操作ミス等で起きた事象を、意図的に、ひいては悪意をもって恒常的、組織的に行っているかのように記述されていることについても否定。アイティメディアから受けた2度の問い合わせに対して誠意をもって回答したにもかかわらず、アイティメディアからの要請により行った2回目のより具体的な内容の回答を掲載することもなく、一方的な記事を掲載したと反論しています。
同社は、当該記事等について、メディアとしての倫理にもとる不公正な記事の掲載がなされたものと理解し、アイティメディアおよび記事掲載の各社へ抗議文を送付するとしています。
一方、この声明を受けてねとらぼも見解を発表しました。慎重な取材を行ったうえで不正の証拠を得ており、指摘された2回目の回答についてもそのまま掲載していると説明。「倫理にもとる不公正な記事」「明らかに客観的事実に反する記事」という厳しい指摘については、到底受け入れることができないと真っ向から反論しています。