ValveのMOBA『Dota 2』では、問題行為を行ったユーザーが「低い優先度のマッチメイキング」という処罰キューに送られるシステムが採用されています。このシステムを悪用して同社のスタッフが不当にユーザーを処罰したことが明らかになりました。
処罰を受けたのはRedditユーザーのMinijuanjohndoe氏。同氏はゲーム中にValveスタッフのSean Vanaman氏と一緒のチームになった際、戦略上の指示を出したことが原因で突然処分を受けたと投稿しています。これまでの自身のスコアを公開し、決して即座に処分されるような行動を起こしていないことを主張しました。
Valveはその投稿に対して調査を行い、同氏が処罰されるような内容で無かったにも関わらずVanaman氏が「手動で処罰した」ことを認めて謝罪しています。チーム内では今後手動による処罰を行えないようにルールを変更するようです。なお、Minijuanjohndoe氏の処罰はすでに取り消されているようです。
Sean Vanaman氏は2013年にデベロッパーCampo Santoを共同設立、2016年に100万本を超えるヒット作『Firewatch』のライターを担当。2018年に同社がValveに買収された後は『Half-Life: Alyx』のライターを務めていました。過去には2017年に人気ストリーマーのPewDiePieが問題発言を行った際に『Firewatch』などの動画を取り下げる要請などを起こし、Steamレビューで不評を連投されるなどのニュースになっています。