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ネットコミュニティとヘッジファンド大手の対決の舞台となったGameStopの株式ですが、ハリウッド界隈ではその騒動を取り上げた映像企画が続々と立ち上げられているようです。
現在は落ち着きをみせている、メルビン・キャピタルが仕掛けた空売りにRedditユーザーが抵抗することで起こったGameStop株の急騰騒動。Redditユーザーが株の売買で使用していたのが株取引アプリ「Robinhood」であったこともあり、海外メディアでは「義賊(ロビン・フット)vs私腹を肥やす悪者」の構図として捉える見方も少なくありませんでした。
そして現在、先日お伝えしたNetflix以外の会社も次々に映像化企画に乗り出しはじめました。まだ完成していない原作本にGameStop騒動を絡めさせて映像化しようとしているMGM、ジャーナリストらが主導して番組を作ろうとしているHBO、『セガvs.任天堂 Console Wars』の監督と脚本家による長編ドキュメンタリー作品をはじめ、さまざまな企画が動き出しているとのこと。アメリカ中を騒がせた事件というだけでなく、騒動の構図がドラマとして組み立てやすいことや、映像化に関して誰も権利を有していないなどがこういった状況を作り出した要因としてあげられそうです。
ゲーム専門店が映画やドラマのシーンに登場することはあっても、ゲーム専門店自体が主役になるのは稀です。どの作品も主軸はネットコミュニティとウォール・ストリートの対決になると思われますが、こうした動きによって失われつつあるゲーム専門店にどのような影響を与えるのか注目されます。