
米イリノイ州の州議会議員が、『GTA』シリーズなどの暴力的なゲームを販売禁止にする法案を議会に提出したことがわかりました。
イリノイ州では、シカゴやその他の地域で車の強奪被害が増加しているとされます。同州議会議員マーカス・エヴァンス氏は車の盗難を防ぐ活動の一環として、車の盗難が重要な要素となっている『GTA』シリーズなど、暴力的とされるゲームの販売を禁止にする法案を提出しました。
シカゴ警察の発表では、今年1月の車の盗難事件は218件発生しているとのこと。その中でも少なくないのが、日中のガソリンスタンドやショッピングモールで銃を突きつけられて強奪されるという被害です。シカゴの一部地域では、レッカー会社オーナーで慈善家のアーリー・ウォーカー氏の協力で「Operation Safe Pump」と呼ばれる、民間の警備会社が特定の時刻にガソリンスタンドを警備し、安全にガソリンを入れられる時間帯を設定するという活動も行われています。
ウォーカー氏は、車の強奪事件が『GTA』などのゲーム内でできる行動と類似していると指摘し、昨年から販売禁止を求めていました。今回の法案は、ウォーカー氏がエヴァンス氏にコンタクトを取ったことで実現したようです。
法案は、2012年に成立した未成年者への暴力ゲーム販売を制限する法律を改正する形で調整するとしています。