HDX Studioは、VR向けポルノゲーム『Holodexx Home』が販売を差し止められたことと、過去に計3回差し止めを受けていたことを明かしました。
同スタジオはまずはじめに、ヌードが含まれなければ承認を得られるという考えのもと、R-18表現とならない下着を着たモデルで「実在のポルノビデオ女優をスキャンしたモデルが官能的なダンスを披露する」という映像を提出。しかし、Steam側に「Steamではビデオポルノは許可されていない」という理由で却下されました。
次に提出した『Meet Marley』は実在の女優をスキャンしたモデルをバーチャル環境で確認できるというゲームプレイ要素が存在しない作品を提出しましたが、こちらも「Steamではポルノは許可されていない」といった似た理由で再び却下されたといいます。
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そして最後に、「アダルトコンテンツにはストーリーやゲームプレイが求められる」ことが問題と考えた同スタジオは、チャットボットやインタラクティブ要素が含まれる『Holodexxx Home』を提出。しかしこちらも同じ理由で却下されてしまったとのことです。その後審査チームとやりとりでポルノコンテンツに対する明確な定義や基準の説明を求めたものの、担当者からは「ポルノは見ればわかる」という説明のみで、それ以上のポルノコンテンツの定義や基準などについては説明されなかったといいます。
同スタジオは、Steamですでに販売されている性行為などの表現を含む作品が応募の前例となると考えており、本作よりももっと露骨なコンテンツやいわゆる「Hentaiパズルゲーム」と呼ばれるような作品が存在するため、こういった理由で却下されることに対してあまり納得がいっていないようです。
Steamのガイドラインには「実在する人物の性的に露骨な画像」「製品に直接関係のない動画コンテンツ」「非インタラクティブな360度VR動画」をストアで公開してはいけないものとしていますが、海外メディアPC Gamerは『House Party』など実在の人物をスキャンしたコンテンツが含まれる作品はすでに存在すると指摘しています。
Valveは過去、Steamで成人向けゲームの販売の受け入れをはじめましたが、明確な線引がされていないため開発者の間で混乱を引き起こしているようです。