今回は、カプコンが贈るPlayStation 5向け『バイオハザード ヴィレッジ』。本作は、前作のベイカー邸の事件から生還したイーサン・ウィンターズが誘拐された娘を取り戻すため、再び悪夢のような戦いに身を投じるサバイバルホラーです。
前述の通りストーリーは前作『バイオハザード7 レジデント イービル』から続いていますが、ダイジェストムービーが用意されているので未プレイの方も安心です。
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前作はPlayStation VRでプレイしたのですが、あまりの恐怖にクリアするまで1年以上かかってしまいました。ホラーゲームで一番ビビリ倒した作品かもしれません。
バイオ村、怖いのでご飯食べながらプレイしてる(なんか食ってると恐怖がまぎれる) pic.twitter.com/A8dZXTcKNQ
— 吉田輝和 (@yoshidaterukazu) May 8, 2021
今回も「何か食べながらだと恐怖が薄れる」という僕考案のホラーゲーム対策をしながら挑みます!
なお、本記事は『バイオハザード ヴィレッジ』本編中盤までのネタバレが含まれていますので、閲覧にはご注意ください。
つかの間の平穏……そして再び起こる惨劇
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ベイカー邸での惨劇から数年。イーサンとミアは、生まれたばかりの愛娘のローズとともに平穏な生活を取り戻していた。しかしその平穏は、これまで陰ながら家族を見守っていたはずのクリス・レッドフィールドによって壊される。
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クリス率いる部隊が突然襲撃し、ミアは撃ち殺され、イーサンとローズは捕らえられてしまう。
初っ端から衝撃的過ぎる展開なんですけど……。クリス、もしかしてお前がラスボスなのか?あと前作と顔変わってない?
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輸送中の事故により山中に放り出されたイーサンは、近くの村に迷い込む。
その村はライカンと呼ばれる化け物が跋扈しており、村人たちはその犠牲となっていた……。
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イーサン自身もライカンに襲われ、指をかじり取られる。
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前作に続いて、またしても肉体を欠損させられるなんて……。こんなハードな主人公、なかなか居ないよね。
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その後、銃を手に入れてようやく反撃開始だ!左手の指は無くなっちゃったけど。
時に攻撃、時に防御を繰り出し、シリーズ名物の「なぜかやたらと落ちている弾薬アイテム」の助けもあって、襲いかかる無数のライカン達を撃退したのだが……。
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どこからか放たれた矢が刺さり、ライカン達に囲まれて絶体絶命……!
さらにライカンを遥かに凌ぐ化け物が現れ、圧倒される。
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楽しい仕掛けがいっぱい!殺人マシンがぐーるぐる
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絶体絶命のピンチを運良くすり抜けたイーサンは、村の奥にある城にローズの行方の手がかりがあることを知る。
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城には、カラスのような羽に包まれたマザー・ミランダ、そしてミランダに仕える四貴族と呼ばれる異形の者たちがいた。
イーサンは手錠をはめられ、四貴族のひとりであるカール・ハイゼンベルクに追い立てられて地下へ逃走する。
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そして行き止まりに現れたのはイーサン絶対殺すマシン!
あ!これって……
公式イメージソング「俺らこんな村いやだLv.100」で見た殺人マシンがぐーるぐるだ!
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妙に凝った仕掛けはシリーズお馴染みの要素だけど、どんな業者が作ったのか見てみたい。
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他にも、火だるまにした敵を利用して火を灯すエグい仕掛けなんかもある。会社の公式ホームページの制作実績にコレ載ってるんだろうか。
その後、イーサンはほうほうの体で城から村に戻った。しかし、ローズの手がかりが城にある以上、再び挑まねばならない。
ここからは村を中心に、城や湖などそれぞれの場所で待つ四貴族に順番に戦いを挑むことになる。四貴族って『ロマサガ3』の四魔貴族に似てるね。
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いきなり四貴族に挑むより、村には沢山のお宝が眠っているので、それらを回収してからでも遅くないだろう。
本作のマップ画面には、未回収のアイテムがある場所は赤く表示され、回収済みの場所は青く表示される。取りこぼしがなくなるありがたいシステムだ。
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ただ、全てのアイテムが見つけやすい場所に落ちているわけではないので、執着し過ぎには注意……!
戦いの最中でも食事は大事!
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お宝を回収したら、いざ四貴族のもとへ!
城で待ち受けるのは四貴族のひとりであるオルチーナ・ドミトレスク。長身のセクシーなマダムだ。
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城の中は『バイオハザード』らしい、何重にも張り巡らされた仕掛けが満載だ。しかしこれ、一回起動したら仕掛けを再度セットするの大変そうだなあ……。
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城では、徘徊するドミトレスクに見つからないように謎を解いていく必要がある。
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城の次は屋敷だ。ここでは捕まったら一発アウトな赤ちゃんから隠れながら進んだり……
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人形に紛れ込んでいるボスを探し出したりと、城とは別の体験が待ち受けている。
四貴族との戦いは、それぞれ別のゲームのようにシチュエーションが違う。
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雑魚敵であるライカンやモロアイカ以外にも、いわゆる中ボスクラスの強敵も存在する。
多数の虫に変化するカサンドラ・ベイラ・ダニエラの三姉妹(意外と美人)や、巨大なハンマーを振り回すウリアシュなど、四貴族の元にたどり着くまでに数多くの敵が道を阻んでくる。
雑魚敵のようにハンドガン数発では倒せないので、武器の強化が必要になる。
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そんな時に助けになるのが、特定の場所に現れてアイテムの売買や武器の強化をしてくれるデュークだ。
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デュークは、武器ごとに威力や弾数、発射や装填速度を強化してくれる。
ちなみに、僕は「次に手に入るハンドガンを強化した方がお得かも……」と思って強化が全く進まないタイプだ。ただ、そんなことしていると強い敵と遭遇した時に不利になっちゃうので、時には妥協することも必要だろう。
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また、動物を倒した際に入手出来る食材を持っていけば、デュークが調理してくれる。料理には体力上限の上昇、移動スピードの上昇といった効果がある。
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命がけの戦いをしているのに、レストランで出てくるような料理に舌鼓を打つ……。デュークの居るエリアは敵が現れないこともあって、なんだかほっこりしてしまう。
ローズ、今お父さん「鳥獣のスタミナ盛り」と「稀獣のチョルバ・デ・ブイ」を食べてるから、もうちょっとだけ待っててくれ!あ、追加注文いいっすか?
プレイした難易度は、ノーマルに該当するStandard。クリア時間は8時間ほどでした。取り逃したアイテムも多かったので、収集要素をしっかりこなせばさらに長く楽しめそうです。
前作はホラー要素が強めでしたが、本作はアクション要素が強くなった代わりにホラー要素が薄まっていたように感じました。ホラー要素を求めている方にはちょっと物足りなく感じるかもしれません。
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クリア後は、弾薬無限化やアートーワーク、フィギュア鑑賞などの資料が購入出来るショップが開放されます。購入に必要なCPは本編クリア後に貰え、やりこみ要素の達成度に応じて増減します。そうそう、多数の敵を撃退していくシリーズファン待望のゲームモード「ザ・マーセナリーズ」も搭載されています!
さらなる高難易度で再び本編に挑むか、それともタイムアタックをして自己ベストを更新するか……。2周、3周と楽しめそうですね。
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楽しみ方はまあ人それぞれ……!
『バイオハザード ヴィレッジ』は、PS5/PS4/Xbox One/Xbox seriesS|X/PCを対象に発売中です。
吉田輝和のプロフィール:自画像の絵日記を20年以上書き続けている謎のおじさん。近年、「ちおちゃんの通学路(KADOKAWA)」や「お稲荷JKたまもちゃん(一迅社)」、「からかい上手の高木さん(小学館)」などの人気漫画のモブキャラとして登場しており、これまでアニメ作品に3回登場した。何故こんなに漫画に登場しているのか、描いた漫画家も吉田本人もよくわからないらしい。 最近、『スカイリム』を二人でプレイする絵日記企画「スカイリム二重人格ロールプレイの旅」をはじめた。同企画の最新話通知用Twitterはこちら。吉田輝和個人のTwitterはこちら。