Epic Gamesは最新ゲームエンジン「Unreal Engine 5」の早期アクセス版をリリースしました。次世代ゲーム開発に向けた様々な新機能を実際に体験することができます。Epic GamesのシニアテクニカルデザイナーChance Ivey氏とEpic GamesのQuixel プロデューサー/エバンジェリストGalen Davis氏による解説映像も公開。
主要機能
■Nanite
仮想化マイクロポリゴン ジオメトリ システムのNanite で膨大なジオメトリディテールを含むゲームを作りましょう。ZBrush のスカルプトからフォトグラメトリスキャンまで、映画品質の数百万ポリゴンのソースアートを直接インポートしましょう。そして、インポートしたアセットを数百万個設置しても、見た目の忠実度を損なわずにリアルタイムのフレームレートを維持します。
Nanite は知覚できるディテールのみを処理してスマートにストリーミングします。ポリゴンスやドローコール数の制限を大幅に取り除き、ディテールの法線マップへのベイクや LOD モデルの手動作成といった時間の掛かる仕事を削減します。あなたはクリエイティブな仕事にもっと集中できます。
■LumenLumen は完全に動的なグローバルイルミネーションソリューションで、動的でリアルなシーンの作成を可能にします。太陽の角度変更、 懐中電灯の点灯、ドアを開く、といった直接ライティングやジオメトリの変更に対して間接光がその場で適応して更新されます。
Lumen によって、ライトマップ UV を作成する必要も、ライトマップのベイクを待つ必要も、リフレクション キャプチャを配置する必要もなくなります。Unreal Editor でただライトを作成し編集すれば、ゲームのコンソールでの実行時の最終結果と同じライティングをその場で確認できます。
■オープンワールド私たちが継続して目指しているゴールの一つは、オープンワールドの作成を高速に、簡単に、どのような規模のチームにとっても共同作業が行いやすいものにするということです。Unreal Engine 5 では、新しい World Partition システムによって、レベルの管理、ストリーミングが変わります。ワールドは自動的にグリッドに分割され、必要なセルがストリーミングされます。
One File Per Actor (1 アクタあたり 1 ファイル) システムによってチームメンバーはお互いに足を引っ張ることなく同一のワールドの同一の領域について同時に作業できるようになります。また Data Layers によって、一つのワールドについて複数のバリエーションを作成できます。例えば、同じ空間に存在するレイヤーとして、日中のバージョンや夜のバージョンを用意できます。
■アニメーションUnreal Engine 5 の強力なアニメーション ツールキットで、動的なリアルタイム環境に生きる、驚異的なディテールを持つキャラクターを作成しましょう。コンテキストとなる環境の中で、高速に正確にイテレーションを行うことができます。時間のかかるデータの往復移動はありません。
コントロールリグのようなアーティストが使いやすいツールで、手早くリグを構築し、複数のキャラクターでリグを共有することができます。シーケンサーでポーズを作り新しい Pose Browser でポーズの保存と適用ができます。新しいフルボディ IK で自然な動作を簡単に作成できます。そして Motion Warping を使うことで、単一のアニメーションから様々なターゲットに合わせてキャラクターのルートモーションの位置を動的に調整できます。
■MetaSoundsUE5 ではオーディオ制作の根本的に新しい方法を提供します。MetaSounds はサウンドソースからオーディオ DSP グラフでの生成とフルコントロールを提供する高パフォーマンスのシステムです。オーディオ レンダリングのすべての面の管理から、次世代プロシージャル オーディオ体験の駆動までを実現します。
MetaSounds は、サウンドにおけるプログラマブルなマテリアル パイプライン、レンダリングパイプラインにあたるようなものです。マテリアルエディタがシェーダーの制作を助けるように、オーディオでプロシージャルなコンテンツ制作が可能になります。動的なデータ駆動のアセット、ゲームのパラメータとサウンド再生のマッピング作成、大幅なワークフロー改善など様々な恩恵があります。
■エディタ ワークフローUE5 では Unreal Editor がリニューアルされました。ビジュアル スタイルの更新、ワークフローの効率化、画面デザインの最適化によって、より簡単に、高速に、気持ちよく使えるようになっています。
ビューポートへより大きな空間を割り当ててインタラクションを行いやすくするために、コンテンツブラウザを簡単に呼び出したり、非表示にしたりする機能や、エディタタブを折り畳めるサイドバーにドッキングする機能を追加しています。お気に入りシステムで詳細パネルで頻繁に使用するプロパティにアクセスしやすくなりました。メインツールバーに新しく追加された新規作成ボタンで、ワールドへのアクタ配置も簡単になります。新規プロジェクト作成のワークフローも見直しを行い簡単になりました
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「Unreal Engine 5」はEpic Games Launcherから利用が可能。さらなる詳細は公式サイトにてご確認ください。ドキュメントやオンラインラーニングコース、サンプルプロジェクトも用意されています。