リアルとオンラインの両面で開催された東京ゲームショウ2021。オンライン配信で語られた110インダストリーズの発表内容をひとまとめにしてお届けします。今回発表されたタイトルはアクションゲーム『Wanted: Dead』と、レースゲーム『Red Goes Faster』、サードパーソン・アクション・アドベンチャーゲーム『Vengeance is Mine』の3作品です。
ソレイユ手掛けるハードコアTPS『Wanted: Dead』
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始めに発表したのは、香港が舞台のSF作品であるハードコア・サードパーソン・シューティング/スラッシャーゲーム『Wanted: Dead』。ディレクターを務めるソレイユの松井宏明氏は、同作について主人公であるHannah Stoneが強い女性であり、能力も持つものの幸せに生きてきたわけで無い人物であることや、内に秘めた想いがありつつも表面に出さないハードボイルドな魅力を持つクールな人物であると語っています。
同作においてプレイヤーは、警察の枠を超えて活動するエリートチーム「ゾンビユニット」のリーダーであるLt. Hannah Stoneになり戦います。ティザー映像でも映されている通り、部位切断ありの刀を使ったアクションや体術からのガンキルなどが盛り込まれています。加えて、非戦闘セクションではHQで休憩することやバフ効果のあるフードやドリンクを食べることも可能。
加えてアクターであるMarie Zimmermann氏は2019年から『Wanted: Dead』に参加しており、本作の話のスケールは大きく長いものであるようで、主人公と物語を理解するのが大変だったと振り返ります。また、ゲーム内にはカラオケセグメントが存在しているとのこと。加えて、ゲーム内で人気の料理番組であるという「Vivienne’s Late Night Chow」でトンカツ料理を行う映像を披露しました。
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『Wanted: Dead』のコンポーザーであるDasha Rush氏は、ゲーム関連の事柄に関して過去に小規模なVR向けの曲を作ったぐらいで、本格的にビデオゲームの音楽に取り組むのはあまりなく、新しい経験であったと語ります。リードデザイナーのNatsuki Tsurugai氏は、110インダストリーズはハードコアなゲームを目指しており、ソレイユもハードコアなゲームを開発してきた経験からスムーズに開発が進んだと述べました。
『Wanted: Dead』はPS5/Xbox SeriesX|S/PC向けに2022年にリリース予定です。
星を跨ぐADVレースゲーム『Red Goes Faster』
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新作星間アドベンチャー・レースゲーム『Red Goes Faster』のティザー映像が公開。同作のプレイヤーはLeon Garciaとなり、昼は銀河間のレースに参加し、夜は故郷の惑星Keplarを探索する三角関係要素を備えたSFレーシングゲームです。レースの合間には友人と共に多種類の商店を訪ねることや、ライバルや元カノが絡む複雑な三角関係を紐解きます。
この惑星Keplarはかつて企業によって入植された惑星で、様々な生活を約束されていたものの、Keplarの価値がなくなったことに気づき撤収したという歴史を持っています。このため主人公のLeonにとってレース「Keplar Super Trofeo」は、故郷である惑星Keplarから脱出する唯一の手段なのです。
『Red Goes Faster』はPS5/Xbox SeriesX|S/ニンテンドースイッチ/PC向けに、2024年より発売予定です。
全身スーツで時間を操作!?TPSアクションADV『Vengeance is Mine』
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サードパーソン・アクション・アドベンチャーゲーム『Vengeance is Mine』を発表すると共に、ステファニー・ヨーステン氏が同作のクリエイティブディレクターとして昨年の冬より開発に参加したと語りました。同作は、プレイヤーは、1664年にやってきた3人のタイムトラベラーによって惨殺されたGabriel Jaegerに扮し、時間加速/時間停止/時間早戻しの時間操作能力を備えたメックスーツHYDRAを用いて戦うゲームです。またヨーステン氏は同作だけでなく『Wanted: Dead』にもカットシーンディレクターとして参加しています。
『Vengeance is Mine』は、PS5/Xbox SeriesX|S/PC向けに2023年に発売予定です。