『Far Cry 2』のクリエイティブディレクターを務め、現在ユービーアイソフト・モントリオールに所属するClint Hocking氏が、同作および初代『Far Cry』シリーズに関する驚きの設定を海外メディアIGNのインタビューで明らかにしました。
このインタビューでは、10年以上ファンコミュニティの間で議論されてきた、『Far Cry 2』のヴィランであるジャッカル(The Jackal)は、初代『Far Cry』の主人公、ジャック・カーヴァーではないか?という説を認め、驚きのつながりがあることが明らかに。
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長年囁かれていたこの説では、ジャッカルがジャック・カーヴァーに風貌や経歴が似ているだけでなく、2005年にXbox向けに発売された初代の拡張版的作品『Far Cry: Instincts』の追加エンディングで、主人公が受け取ったクレートに『Far Cry 2』のストーリーに関わる紛争ダイアモンドが入っているのではないかと言われていました。さらには、『Far Cry 2』のゲームデータ内に存在するジャッカルのテクスチャファイルにすべて「jackcarver」という名前がつけられていたとのことです。
とはいえ、ゲーム本編のストーリーに明確にこの説を裏付ける証拠は無く、開発上のコードネームのようなものである可能性も否定しきれませんでしたが、今回IGNのインタビューにてそれが明確なものとなりました。『Far Cry 2』のジャッカルは『Far Cry』『Far Cry: Instincts』の中で起きた出来事を見た後の彼で、ジャック・カーヴァーの10年後くらいの姿である、という考えであるとのことです。
今でこそパッケージアートにヴィランが大きく載る『ファークライ』シリーズですが、シリーズ初期はそうではありませんでした。しかし、ある意味では初代『Far Cry』のパッケージにはヴィランが載っているとも言えるかもしれません。
パッケージアートに独裁者アントンとその息子ディエゴ・カスティロが大きく描かれたシリーズ最新作『ファークライ6』は、PC/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに10月7日発売予定。残念ながらジャッカルは登場しませんが、シリーズのヴィランにフォーカスしたシーズンパスコンテンツの配信も予定されています。