最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。私もプレイするまで正体が掴み切れず泣いています。そこで“なるべく早く”をモットーに、ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」。
今回はHexpionが、2021年11月20日にSteamにてPC(Windows)向けに早期アクセスリリースした対戦カードゲーム『Ancient Gods』について生の内容をお届けしたいと思います。
『Ancient Gods』とは?
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本作は神々をヒーロー(ヒロイン)として取り扱ったターン性戦略RPGカードゲーム。個性豊かなキャラクター、わかりやすいビジュアル、シンプルなバトルシステムと王道要素で固められており、早期アクセス故に翻訳にやや……いやだいぶ難はあれど、全体的に遊びやすい印象を受けました。本記事ではキャンペーンを中心にしつつ紹介してまいりましょう。
操作・設定
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本作はマウス操作のみ対応で、将来的にはキーボードとコントローラー対応予定とのこと。これは勝手な憶測ですが、将来的にはスマホ向けも視野に入れてそうな気配を感じます。
言語については先ほども申し上げた通り、日本語には対応しているものの翻訳がだいぶ機械的なので目が滑ります。とはいえ実際のプレイでは習うより慣れよの要領でどんどんルールを理解できるので、個人的にはそこまで大きな支障には感じませんでした。
ちなみに身もふたもないことを言ってしまえば、もともと使われている英語自体は簡単なので、翻訳がわかりづらければその時だけ設定をいじればなんとかなるという……。
各モードについて
それぞれ簡単にまとめると以下の通り。
キャンペーン:バトル・イベントをこなしながらマップ最奥を目指してボスを倒すのが目標。ゲームオーバーになると戦利品はロストしてしまう。
エンドレス:キャンペーンとほぼ同じ進行だが、使用キャラが死亡するまで戦闘が続く。ゲームオーバーになっても戦利品は持ち帰ることができる。
サモン:稼いだ戦利品を使って、ヒーローたちを召喚する。いわゆるガチャ。
ゴッドコレクション:所持ヒーローの確認、強化が行える。
チュートリアル
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負けちゃダメだろ!とツッコミをいれた翻訳。
ともあれ初ゲーム、初キャンペーンということで最初のマップは親切なチュートリアルです。マップまるまるひとつを使って戦闘パートやイベントパートを紹介しつつ、ゲームがどのように進行するのか体験させてくれます。ここで「大体こんな感じでプレイする」という勘所は掴めてくるので、あとは実戦で経験を積んで学んでまいりましょう。
キャンペーン
マップとキャラ選択
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マップ選択の際は情報画面をよく確認すると良いでしょう。クエストリクエストというタスクを満たしてマップをクリアすると、キャラ強化やガチャに使用できる素材・報酬が入手できます。
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キャラクターたちにはそれぞれAGI(器用さ)、STR(力強さ)、INT(賢さ)、HP(体力)といった基礎ステータスが割り振られており、それにあったカードデッキを選んであげると戦闘が有利になります。STRが強いキャラクターにINT特化のデッキを渡しても持て余してしまいますからね。
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なお、カードデッキはあらかじめ用意されているクラスのなかから選択する形式です。
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画像は顔写真の時点で「脳筋ぽいな……好き」と直感して選んだらやっぱり脳筋だった、STRキャラクターであるロセッテさん。チュートリアルでもらった強化素材「シャード」をぶち込んですでに+4まで育てています。
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キャラクターの育成は、戦闘勝利によって得られる経験値によるレベルアップで基礎ステータス自体を底上げし、マップクリアで得られる強化素材でさらに数値上昇させるような形で行います。この意味において、キャラを育てるならゲームオーバーでも戦利品を持ち帰れるエンドレスモードがおすすめかもしれません。
画面の見方
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さて改めてゲーム画面、基本的には三択を選んで戦闘またはイベントパートをこなしていきます。画像の左上には自分の使用キャラのステータスが、中央上部にはゲーム内通貨であるゴールド、クリスタル、コインの所持数が並び、さらに進んで右上には現在の手持ちカード枚数と設定メニューのアイコンがあります。
ここで注目するのはゲーム内通貨の一つ下、「ノルディック」と記載されたゲージが横たわっています。これはマップの進行度を示し、戦闘勝利やイベントなどのパート1回ごとにゲージは右側へと進み、一番端のドクロマークに届くと「マップ最奥に到達した」ということでボスバトルが開始します。
イベントについて
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こういったイベントパートはランダムで選択肢が表示され、戦闘相手以外に、カードなどを購入できるショップ、体力回復ができるキャンプ、サイコロを振って運試し系のイベントなどなど盛りだくさん。うまい具合に戦闘の合間にキャンプを挟み、体力をつないでボスにたどり着けると嬉しいですね。
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もちろんほとんどバトルしないままマップを進行するというケースもあります。ただしその場合は戦闘で得られるはずだった経験値が手に入らなかったりとデメリットも。まあ運が悪いと全選択肢が戦闘で並ぶのですが……。
カードの読み方
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さて戦闘に話を戻します。バトルが始まるとこのようにカードがドローされ、そのまま手持ちに加える「キップ(英語だとKeepでした……)」か、すべてをいったん引き直す「リドロー」かを選択。どちらを選んでも自分のターンから始まるので、リドローしたからといって1回休みのうえ殴られるということは無いので安心です。
カードの記載について。左上の丸型アイコンで囲まれた2や1といった数字は使用マナ、炎のようなアイコンで囲まれた数字は取得コンボ、下部に記された内容は攻撃力や防御力といった効果が記されており、カードによってそれぞれその能力が異なります。
キャラクターが持つ基本マナは、そのまま残り行動可能回数でもあり、マナを全部使いきったらターンエンドで相手の番になります。そうやってお互いにターンを繰り返して、先に体力がゼロになったほうが負けというルールで戦闘は進行します。
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例えばこちらの画像であれば、画面下部左側の「1/3」というマナアイコンは「あと1回行動可能」を意味します。手札を見るとカードの使用マナはすべて「1」なので、今回はまだ行動可能ということですね。
キャラのステータスとデッキの特性
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ところでカードのマナアイコンの下に、剣や盾のマークが数字とセットで記載されていますが、これはその時の攻撃力・防御力を示しています。戦闘力に関わるカードはキャラクターの特性値に基づいており、「STR値の〇〇%」という効果によって、それら攻撃力・防御力の値が変動します。
例えば、STR100のキャラで「STR値50%の攻撃力」という効果のカードを使えば、相手に与えるダメージは50となります。つまり脳筋……じゃなかった、STR値が高いロセッテさんに対してSTR特化デッキを組めばそれだけで戦闘力は高くなり、一方でINT特化デッキにしてしまうとせっかくの持ち味を生かせなくなってしまうのです。
賢さは捨てて筋肉をつけましょう。STRはすべてを解決してくれます(錯乱)……とはいえ「STR値100%の攻撃力」といった効果の高いカードは、使用マナも大きいので使いどころには注意しなければなりません。
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さらにSTR値自体を底上げするステータスアップカードもあるので、うまく組み合わせて最大火力で相手を殴りつけたり、鉄壁の守りでボスの猛攻をしのいだりという戦法も十分アリ。
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また後々気が付いたのですが、ロセッテさんは残り体力が少ない時ほど高い戦闘力を発揮する効果のカードがいくつかあるので、戦っているうちに自然と一発逆転を狙うハイリスクハイリターン戦法にシフトしていました。
戦闘の駆け引き
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残り行動可能回数がゼロでも、アクティブスキルの効果によっては、カードを一枚破棄によってマナを回復してさらに行動続行なんてこともできます。
先ほどのステータスアップカードしかり、これらのおかげで手持ちカードの使いどころには戦略性が求められるのが面白い。これ以外にもカードやスキルは様々な効果があるので、自分好みの戦い方を極めてみるのも良いかもしれませんね。
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なおボス戦については、道中のキャラクターに比べて戦闘力が高めなので、それまでにカードやスキルをどれだけ揃えられるかがポイント。なかには悪い効果のカードというのも存在して、とあるイベントで欲張った選択をすると、ボス戦のここぞという場面でほぼ何もできなくなってしまい……。
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ガチャ要素
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本作世界において神々を引き寄せるには、信心ではなくゴールドやクリスタル(ゲーム内通貨)が必要です。しかしキャンペーンの報酬は渋いのでなかなか必要額が貯まらない。個人的にはエンドレスモードを延々と回している方が稼ぎやすかった印象です。
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少しわかりづらいかもしれませんが、キャラクターではなく強化素材ばかりが引けましたね……まだ所持していないキャラクターの素材を貰ったところでどうしろと!
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ともあれ現時点でキャラクターは全32種類存在するので、地道に回していけば一応何人かは出てきます。
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おわりに
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単純にキャンペーンマップのクリアだけを考えればまだ気が楽なのですが、いざ育てよう揃えようなどとこだわりだすと、たちまちエンドレスモードを周回することに。個人的には必要最小限の演出でガンガン戦い続けるスタイルは大好物ですが、育成や解放のためだけに延々周回するというのは、やや平坦なプレイ体験に感じてしまいます。
早期アクセスであることは重々理解しているものの、ここらへんはキャンペーンモードにストーリーを添えるか、もう少し各キャラクターの掘り下げがあると嬉しいところですね。いずれにせよ戦闘の駆け引き自体は面白いので、今後のアップデートでどのように進化していくのか楽しみです。
対応機種:PC(Windows)
記事におけるプレイ機種:PC(Windows)
発売日:2021年11月20日
記事執筆時の著者プレイ時間:3時間
価格:通常価格 1,520円、セール価格 1,368円(21年11月27日まで)