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最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。
今回は2022年1月12日にHelios ProductionよりSteam早期アクセスでリリースされた『Black One Blood Brothers』について生の内容をお届けしたいと思います。
『Black One Blood Brothers』とは?
統合秘密作戦部隊(JSO)の隊員となり、世界各地での秘密作戦を遂行するサンドボックスタクティカルシューターです。初期『レインボーシックス』や『ゴーストリコン』にインスパイアされ、フランス海軍コマンド部隊に所属していた経験のある元海軍士官の協力を得ながら開発されています。
分隊員ごとの装備や見た目、敵対勢力の種類や練度、他様々なパラメーターを自由に設定し、多種多様なシチュエーションの任務に挑めるリプレイ性をウリとした作品です。また開発のHelios Productionは『Arma 3』のカスタムシナリオを数多く手掛けており、それらが本作の下地として存在していると感じます。
自分だけのオリジナル特殊部隊を作ろう!
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本作では分隊エディット機能を用いて各分隊員の見た目から装備に至るまでをカスタマイズでき、それらロードアウトの保存や呼び出しといった機能にも対応しています。隊員に持たせる銃火器にはサイトやサプレッサーを始めとした様々なアタッチメント類を自由に着脱でき、用途の異なる予備のサイトをインベントリに入れておいて現場で付け替えさせることも可能です。自分が操作する用に好みの装備を持たせた隊員を一人作成するもよし、全ての隊員の装備を統一させるもよし、ドローンや軍用犬を扱う偵察特化の隊員を作るもよし、思い切ってネタ装備に走るもよしの自由度を備えています。
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敵地に侵入し機密情報を奪取せよ!
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用意されたチュートリアルを終えたら、いよいよ実戦です。開始前にゲームモード、敵対勢力、ミッション目標、難易度設定などを自由に選ぶことが出来ます。初回プレイではSpec opsモードで中程度サイズのKlettgau Forestマップを選択し、目標を機密情報の回収に設定しました。
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出動シーンの後に簡易的なバトルプラン画面が開かれるので、侵入地点の選択と隊員の配置、そして目標達成後に向かう脱出地点の選択を行いミッションスタートです。
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慣れるまではバトルプランを細かに設定するのは避けた方が良いだろうと判断し、隊員への指示はチュートリアルで習った移動ルートと行動開始トリガーの設定だけに留め、慎重に前進開始。森の中を巡回する歩哨を排除しつつ、ルート上に存在する小屋をクリアリングしながら目標へと接近します。
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自分が操作する隊で目標の小屋に突入する前に、別の隊に援護と周辺警戒を指示。周辺と内部の敵を一掃しノートPCから機密情報を奪うことが出来たらミッション目標は無事完了です。しかしそこで画面が暗転して終了とはならず、開始前に選択した脱出地点まで無事に辿り着く必要があります。だからといって焦って脱出地点へと一直線に走って向かわずに、バトルプラン画面を開いてふたつの隊が交互に前進し互いをカバーし合いながら進むようなルート設定を行いましょう。
さもなければ、銃声を聴きつけて焦って駆けつけた敵増援に包囲され全滅なんてことも十分にありえます。隊員らが脱出地点にたどり着いた時、そこで初めてミッションクリアとなります。
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バトルプラン使いこなしひとつ上のタクティカルプレイを!
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ミッション中に開くことが出来るバトルプラン画面では、移動ルートや行動開始トリガーの設定の他にも、分隊フォーメーション、隊員間の距離、移動速度や姿勢、ROE(交戦規定)、交戦距離、連絡手段、などなど数多くの項目を設定することが出来ます。初プレイ時は項目の多さに面食らいましたが、先程の初回プレイ時のようにチュートリアルで習う範囲の設定だけでも問題なくプレイ可能でした。もちろん各設定項目をしっかり使い時間をかけてプランを構築することが出来れば、プレイの幅は大きく広がります。
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ミッション開始直後にバトルプラン画面を開き、開始から脱出までのプランを全て設定した後にポーズ状態を解除して指令を実行させれば、この画面内だけでミッションを完遂させることも可能となっています。「今はシューターの気分じゃないな」と思ったら、現場の隊員たちが華麗にクリアリングを行い任務を達成するのを眺めるだけのプレイングをするのも良いでしょう。
フォトモードで戦場写真家になろう!
本作にはミッション中に起動できるフォトモードが搭載されており、自由に隊員の位置を動かしながらスクリーンショットの撮影が可能です。時間を停止させてジオラマのようにじっくり撮影を行うほか、少しずつ時間を動かしながらベストなタイミングを伺っての撮影が可能です。
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ただし隊員の位置を自由に変更できてしまう都合か、フォトモードを有効にした場合はミッションクリア後の表彰などは無効化されてしまいます。
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改善を期待したい部分が多い点だけが口惜しい!
ここまで紹介してきた本作ですが、残念ながらまだまだ最適化されていない部分が数多く存在します。敵味方のAIが段差や障害物に引っかかって正常に行動できなくなる事態が特に印象的です。味方に関しては地形をよく見て丁寧なルート指示を心がけることである程度は避けられるのですが、それでもオブジェクトの当たり判定で動かなくなるパターンがありました。
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AIの挙動以外にも操縦中のドローンが破壊され隊員に操作が戻った際に視点が斜めに傾いたままになってしまうケースや、開始時のスポーン地点が建造物周辺にある場合に隊員が屋根から転落するケースや床下に埋まってしまうケースが発生することもしばしば。
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スポーン地点で起こった床下埋没ケースの一例として、脱出モードでの一幕がありました。このモードでは開始地点が毎回ランダムで設定されるのですが、開始デモ終了直後に家の床をキャラクターがすり抜け落下し、開始地点に閉じ込められてしまいました。幸いにもフォトモードを有効にしていたのでカメラを外に出し隊員をワープさせ無理やり脱出できましたが、でなければ何も出来ずにお手上げでした。
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おわりに
AIの挙動など荒削りな部分が多く、プレイしていて気になってしまう場面が何度もありました。しかし、それらが改善されれば幅広い層に受け入れられるポテンシャルを秘めていると感じます。今現在のバージョンでも小さいマップで軽めのミッションを生成して手軽に遊んだり、広いマップで難度の高いミッションを設定し腰を据えて遊んだりと、幅広いプレイスタイルに対応可能なミリタリーサンドボックスと十分に言えるでしょう。是非とも継続的なアップデートの積み重ねによって、秘めたポテンシャルを十二分に発揮できるようになって欲しいと願います。
最後にひとつ。このゲームの軍用犬は不死身なので悲しい事態は起こりえません、愛犬家の皆様どうかご安心を。
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対応機種:PC(Steam)
記事におけるプレイ機種:PC(Windows)
発売日:2022年1月12日
記事執筆時の著者プレイ時間:5.1時間