id Softwareが1995年に発表したシューティングゲーム『The Ultimate Doom』のプレイ動画を1秒ごとに切り取り、1時間おきにTwitterに投稿するbotアカウント「Doomscroll Doom bot」が注目を集めています。
“Stop doom scrolling & start DOOM scrolling” (ドゥームスクロールを止め、DOOMスクロールを始めよう)と題した本アカウントの“中の人”Steve Nassさんがこのコンセプトを思いついたのは、「doom scrolling」(ネット上で悲観的なニュースや情報を読み続けてしまう行為)という言葉が流行り始めたころ。『Doom』のプレイ動画の全てを1秒ずつスクロールする「Doomscrolling」はバカバカしくて笑えるからこそ、SNSなど情報が常に流れる空間から人々の気をそらすのに役立つかもと思ったといいます。
YouTubeに投稿された実際のゲーム開始からエンディングまでのプレイ動画は4時間30分で、Nass氏はこれをおよそ1秒ごとにスクリーンショットし、全部で15,770枚の画像を用意しました。botは1時間ごとに1枚の画像を投稿しているので、クリアまでにはおよそ2年かかる計算となります。
海外メディアNMEの取材に対してNass氏は「周りのニュースや世界と関わるのは良いことですが、たまには少し休憩が必要です。頭をすっきりさせるには、華麗なピクセルストップモーションで悪魔が爆発するのを見るのが一番でしょう」と語っています。