日本を代表する国民的RPGのひとつとして、長年愛され続けている『ドラゴンクエスト』(以下、ドラクエ)シリーズ。1986年5月に発売された同名の1作目を皮切りに、35年におよぶ長い歴史の中で、数多くの名作が生み出されてきました。
この人気シリーズは、ナンバリングタイトルだけでも11作品を重ねていますが、そんな『ドラクエ』が積み重ねた歴史をひと目で把握できるユニークな壁時計がTwitterで公開され、大きな注目を集めました。
公開された画像の中央にあるのは、文字盤はなく長針・短針・秒針だけのシンプルなアナログの壁時計。ですが、文字盤の代わりにユニークなものが置かれており、それが時間を示す目安になっています。
文字盤の代役として選ばれたのは、円周上の台座にそれぞれ置かれた歴代の『ドラクエ』作品。1時方向の台座には初代『ドラゴンクエスト』、2時方向には2作目の『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』と、文字盤の数字になぞらえる形でナンバリング作が配置されています。例えば、短針が『ドラゴンクエストVI 幻の大地』を指していれば、「もう6時か」とひと目で分かります。
まさかこんなに伸びるとは
— ぷ (@DQaka_pupupusun) March 24, 2022
この時計は小3の長男の夏休みの自由課題で作りました
算数にも工作にもなるしいいんじゃない?と
ですので皆さんのお褒めの言葉は長男に宛ててと思っております
ありがとうございます
普段はちゃんとVII入ってますし、12のところにはHEROS1,2を収納してます pic.twitter.com/nQjNU4AwWX
今回関心を集めた画像を投稿したのは「ぷ」氏(@DQaka_pupupusun)ですが、実際に壁時計を制作したのはその息子さん。この壁時計を収めた画像をTwitter上で公開したところ、19万5000件を超える「いいね」を獲得(3月30日 13時時点)するなど、多くの方々がこの壁時計の発想や出来栄えに称賛を送りました。
繰り返しになりますが、発売されている『ドラクエ』のナンバリングタイトルは、現段階で11作目まで。そのため、12時方向を埋めるナンバリング作品はまだなく、今はある作品がナンバリングの空欄を埋めています。
それは、アクション性を取り入れて人気を博した『ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城』と『ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり』。『ヒーローズ』シリーズの1作目と2作目を並べることで、「12」を表現している模様です。
この2作品も素晴らしいゲームですが、鋭意開発中の『ドラゴンクエストXII 選ばれし運命の炎』が発売された暁には、この最新作が改めて12時方向を彩ることでしょう。
今回話題となったこの画像をTwitte上に披露した投稿主の「ぷ」氏に、壁時計や『ドラクエ』にまつわる話をいくつか伺いました。愛すべき名シリーズを家族と共に愛する姿の一端も、あわせてご覧ください。
──“ドラクエ時計”を課題として提出した際の評価や、息子さんの友人の反応等があれば教えてください。
「ぷ」氏:設計図や制作過程をファイルに閉じ、写真を添えて提出したのですが、反応は薄かったそうです。ですが家に友人を連れてくると、みんな時計の前に立ち、巨大モニターを見上げるようにポカーンと見てます(笑)。子どもよりも大人の反応の方が凄かったです。みんな写真撮って帰ります(笑)。
──息子さんたちも、時計に並んでいるドラクエ作品をプレイされているのでしょうか。もしそうであれば、どのように楽しまれていますか?
「ぷ」氏:プレイしています。ですが数年前の台風でファミコン本体がダメになってしまったので、『I』~『IV』は遊べないインテリアになってしまっています。三兄弟なのですが、あーでもないこーでもないと賑やかに冒険してます(笑)
──ご家族にとって、ドラクエとはどのような作品でしょうか。
「ぷ」氏:私たちにとってドラゴンクエストは多くを学べ、家族の絆をより一層深めてくれた生活の一部です。『I』~『V』は私の父から譲り受けた物なので、私もいつか全てを息子に譲り渡したいと思っています。