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海外ユーザーのisaさんは、約2週間前にスクウェア・エニックスより発売された『クロノ・クロス:ラジカル・ドリーマーズエディション』のフレームレート向上Mod「isa FPS Hack」をPC版向けに作成しました。
本作は1999年に発売された初代PlayStation向けRPG『クロノ・クロス』のリマスターです。ビジュアルや楽曲などがリファインされているほか、エンカウントやゲームスピードに変更を加える様々な便利機能が追加されたタイトルです。
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しかしリマスター版リリースから数日後、YouTubeチャンネルDigital Foundryや海外メディアEurogamerなどは本作PS5(PS4下位互換機能を使用)とニンテンドースイッチ版に関して、「オリジナルのPS1版よりパフォーマンスが低下している」と主張。特に、戦闘終了時などにカクツキが発生している点を強調しました。
一方、記事公開時点で公式TwitterアカウントはPC版にのみ言及しており、本問題の原因として“「CPU内蔵グラフィックス」が使われている可能性”を指摘。ところが、Steamストアのレビューでは“メインGPUを使ったうえでカクツキが発生している”という旨のレビューも見られ、全体の評価は記事執筆時点で「賛否両論」となっています。
米RedditではGPUのコントロールパネル設定変更で動作が改善したとの声が寄せられていますが、今回のModはゲームのexeファイルに変更を加えてパフォーマンスアップを図っているそうです。
ディスクリプションページによると、Modを使用するには配布されているパッチをLunar IPSなどでゲームフォルダの「CHRONOCROSS.exe」に適用する必要があるといいます。また適用後には、ゲームが64bitアプリケーションに変換されるそうです。
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ちなみにMod作成の背景として、isaさんは本問題に取り組むためCheat Engineにて様々なアドレスを参照したところ、「83 46 14 02」となっている部分を「83 46 14 01」に変更することで、戦闘時のフレームレートなどが向上することを発見したと明かしています。
なお、配布ページにはMod適用後、ゲームファイルが壊れる可能性も注記されています。導入に際しては自己責任でお願いします。
UPDATE(2022/04/20 18:32):本文内におけるアドレスに関する記述の脱字を修正しました。SNSでのご指摘、ありがとうございました。