
最新タイトルやAAAゲームをリッチな表現で遊ぶためのスペックはもちろんのこと、「取り回しの良さ」や「本体のデザイン」でも改めて注目を集めている“ゲーミングノートPC”。リモートワークやクリエイティブな制作作業にも活用できることからユーザーの幅を大きく広げているところですが、ASUS JAPANの「ROG(Republic Of Gamers)」がゲーミングノートにおける新たな選択肢を用意しています。
本稿では、14インチというサイズ感で豊かなビジュアルでゲームを楽しめる「ROG Zephyrus G14 GA402RK」の試用レポートをお届けします。まずは、このモデルのスペックから見ていきましょう。
型番: GA402RK-R96RX6800SGL
OS: Windows 11 Home 64ビット
CPU: AMD Ryzen 9 6900HS 8 コア/16 スレッド・プロセッサー + Radeon
グラフィックス 動作周波数(標準/最大): 3.3GHz/4.9GHz
キャッシュメモリ: 3次キャッシュ 16MB
メモリ: 32GB(標準)
ディスプレイ: 14型ワイドTFTカラー液晶 / ノングレア / 2,560×1,600ドット (WQXGA) (120Hz)
グラフィックス: AMD Radeon RX 6800S モバイル・グラフィックス
ビデオメモリ: 8GB
外部ディスプレイ出力:最大3,840x2,160ドット
記憶装置: SSD 1TB (PCI Express 4.0 x4接続)
インターフェース:HDMI×1、USBポート:USB3.2 (Type-C/Gen2) ×1、USB3.2 (Type-C/Gen2) ×1、USB3.2 (Type-A/Gen1)×2、microSDXC/microSDHC/microSDメモリーカードリーダー
オーディオ:マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック×1
バッテリー: 約10.7時間(駆動)/約1.7時間(充電)
消費電力: 最大約240W
サイズ: 幅312mm×奥行き227mm×高さ19.5~22.61mm(約1.72kg)

今回試用するのは「ROG Zephyrus G14」の2022年版で、天板でLED効果を楽しめる「AniMe Matrix」を採用したもの。CPUにAMD Ryzen 9 6900HS、グラフィックスにAMD Radeon RX 6800Sという新モデルを搭載し、メモリ32GB、SSD 1TBを備えていたりと、なかなかのスペックに仕上がっています。昨今人気のオンラインゲームで対人戦を楽しむ分には、充分過ぎる仕様でしょう。
■「所有感」を刺激するデザイン


「ROG Zephyrus G14」はHDMIx1、USB3.2 (Type-C/Gen2)x1、USB3.2 (Type-C/Gen2)x1、USB3.2 (Type-A/Gen1)×2のほか、microSDXC/microSDHC/microSDメモリーカードリーダーを搭載。14型ワイドTFTカラー液晶(16:10、2560x1440)のディスプレイ上部にフロントカメラも追加されており、軽快なキータッチと相まってゲーム以外の用途でも気持ちよく扱えそうです。

14インチということもあって、キーボードのサイズ感は全体的に抑えめ。スペースキーは窮屈な印象を受けるかもしれませんが、「WASD」をメインに触るときはおおむね問題ないと感じられます。キーストロークはほんの少しだけ深めに感じられ、打鍵感は意外に強め。もちろんゲーミングノートということで、イルミネーション効果も楽しめます。

デザイン的な目玉はイルミネーションだけでなく、天板LEDの「AniMe Matrix」もそのひとつとして挙げられるでしょう。プリセットを選ぶだけでなく、用意した画像を読み込んでドット絵として表示させたり、ミニゲームを遊べたりもします。

第一印象としては、14インチというサイズも勘案した上で「ルックスにこだわりたいゲーマー」にマッチしたノートであると感じました。サイズの大きいゲーミングPCを部屋に置くことが難しかったり、あまりに大がかりになるとPCデスクのレイアウトなども気になってしまう……という方には“アリ”なマシンでしょう。
今回試用しているモデルのサイズは「幅312mm×奥行き227mm×高さ19.5~22.61mm」で、本体重量は「1.72kg」。同サイズのノートPCと比べると、おおむね標準的と言える重さです。いわゆる超軽量ボディを謳うマシンには劣るものの、ちょっとした持ち運びに苦労することはありません。先の「AniMe Matrix」との相乗効果で、他人に見せびらかしたくなる仕上がりです。
■快適なゲームプレイ……発熱はArmoury Crateで対応が○

スペックを見れば分かるとおり、昨今のゲームなら平均60fpsを下回ることなく快適にプレイ可能。eスポーツシーンを賑わす『VALORANT』や『リーグ・オブ・レジェンド』、『Apex Legends』であれば更にサクサクとプレイできましたが……気になるのは、やはり発熱です。

今回はお試しということで『Apex Legends』と『Forza Horizon 5』を1~2時間ほど連続プレイ。パームレストに当たる部分からじんわりと放熱を感じましたが、GPU温度は78度~80度あたりをキープ。今回は「Armoury Crate」でプロファイルを切り替えたりもしつつ、基本的には「Turbo」モードでゲームを遊んでいます。

当然ながら「Turbo」ではファンの音量が気になるシーンもありましたが、必要に応じて「サイレント」「パフォーマンス」に切り替えればファンの駆動音に悩まされることはなさそうです。ゲームプレイ時やその他作業時など、ケースバイケースで動作プロファイルを切り替えていくのがベターでしょう。

今回はあくまで試用であったため、ハードウェア的な頑丈さまでは計り知れませんでしたが、お住まいの環境やデスクレイアウト上の懸念がある方は要注意。長時間にわたって連続プレイをされるのであれば、別途クーラーがあるとより安定して使用できるでしょう。

本稿でご紹介した「ROG Zephyrus G14 GA402RK」は、税込価格299,800円で発売予定。ゲーミングノートPCとしてのスペックは充分であり、いわゆる「eスポーツシーンが盛り上がっている対人ゲーム」を遊ぶにも問題のない本機は、「サイズ感やルックスにもこだわりたいゲーマー」にマッチすると筆者は感じます。
14インチ/1.72kgというサイズ感であることから「ゲーミングデスクトップ並の没入感」を期待するのは難しいものですが、スリムなノートPCでゲームを遊びたいユーザーの期待には、十分過ぎるほど応えてくれるマシンです。CPU/GPUのポテンシャルも高く、現時点でリリースされているオープンワールドゲームや、今後リリースされるゲームも気持ちよく遊べると思われます。価格面も考慮しつつ、新たにゲーミングノートPCの導入を検討しているゲーマーは今後の新情報もチェックしてみましょう。
「ROG Zephyrus」の購入はこちら(Amazon.co.jp)