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プーンという音を立てて飛び回り、人間を刺す「蚊」。その蚊に記念日があることはご存知でしょうか。8月20日は、蚊の記念日こと「ワールドモスキートデー」。英国の学者ロナルド・ロスが、ハマダラカの体内からマラリアの原虫を発見したことを記念して制定されました。
今回はそんな蚊にまつわるゲーム、その名もなんと『蚊』をご紹介。PS2の歴史に残る伝説の“バカゲー”を振り返ります。
“蚊”になりきれる唯一無二のゲーム
『蚊』は2001年、Sony Computer Entertainmentから発売されたPS2向けのゲームソフト。そのタイトル通り、プレイヤーは蚊となって日本のある家庭「山田家」の人々から血を吸うことが目的となります。
恐らく過去にも未来にも存在しない、画期的なコンセプトを持つ同ゲーム。当時は大きな話題となり、舞台をハワイに移した続編『蚊2 レッツゴーハワイ』も発売されるほどの人気となりました。
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同作最大の特色は、なんといっても“蚊”になりきって行うアクションの数々。標的となる人間のストレスを把握し、油断した一瞬の隙を突いて接近、「吸血ポイント」に取り付き、血を吸い取っていくこととなります。万が一存在に気づかれると、「バトルモード」に突入。人間たちは攻撃を仕掛けてくるため、上手く飛び回って回避しなければなりません。
この“蚊”との仁義なき戦いという、日本人ならば誰もが経験したことのある状況を、見事にゲームに落とし込んだ同作。コンセプト的には“バカゲー”ですが、独自のゲーム体験を提供してくれる非常に面白い作品に仕上がっています。