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アメリカ、カンザス州ジョンソン郡の保安官事務所で働いていた警察官が、約400ドル相当のポケモンカードを騙し取ろうとして懲戒免職されていたことが明らかになりました。
現地メディア・The Kansas City Starによると、保安官事務所に常勤法執行官として務めていたウィリアム・ナイト氏は今年5月、買い物をしていた際に大胆にも制服を着たまま犯行に及びました。同氏は家にあった安価な物のバーコードを取り、12箱分のポケモンカードの裏に貼り付け。そのまま安く購入しようということが狙いの計画的な犯行であったようです。
セルフレジで食料品とともに不正にポケモンカードを購入しようとした同氏を不審に思った警備員が声をかけたところ、同氏は「電話がかかってきた」と言い訳をして店から退散します。しかしすぐに身元が判明し、起訴されました。
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アメリカに存在するリハビリテーションプログラムに参加し、前科を回避できる制度(執行猶予に近いもの)を利用して有罪を免れましたが、警察官の免許は剥奪されました。同氏は事件の3日後に辞職していましたが、再び警察官になることは困難であるとのことです。
弁護士は現地メディアに対し、「深刻なストレスと不安の中で判断力を欠き、今回の事件につながった」と語りました。同氏はその後働いており、プログラムを通じて被害者、地域社会、家族に償おうとしているそうです。