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――かれは嵐から産まれた。体は豪雨に打たれて、心は暴風に晒されて、そのどちらも強く強く鍛え上げられたのだ。かれの拳は祖国の岸壁よりも硬い。かれの足は、誰よりも疾く走る。かれの名前はジャガリタン・バター。肉食動物ジャガーから由来し、そう名付けられました。ジャガーはかれの故郷(くに)で神の化身とされていたのです。
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獲物をねらうジャガーの筋肉は靭やかで、何よりも疾い。嵐よりも疾く、ほかのすべてよりも自由なもの。少年期のジャガリタンは、野山をかけめぐっていました。きらびやかな汗を小麦色の肌にまとわりつかせ、ごつごつとした岩肌の渓流を跳び下っていました。眩しく熱い夕日を体の真正面から浴びて、カマキリのように笑っていました。かれはこの世界の中心で、星や、木々や、土埃の、すべての羨望を集めているかのようでした。
しかし今や、かれの手足はもがれたも同然。かれは今年から新社会人として、超高層ビルディングという名の檻に閉じ込められた挙げ句、営業職という名の鞭によって心も精神も叩かれ続けています。かれの強靭だった肉体は徐々にやつれ、心は萎れ、服は白っぽいセーターとなり、岸壁のようであった手足は、いまやノートパソコンのキーボードを叩くことにしか使われなくなりました。
かれはすべての情熱を失い、仕事をするだけのあやつり人形と化したのです。ジャガリタンの魂に確かに宿っていたはずのジャガーは今や死に、あの眩しい笑顔を失ってしまいました。
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かれの唯一の趣味は、就業後や休日にゲームをプレイすることでした。ビデオゲームの中でなら、野山を駆け巡っていたころの気持ちを取り戻すことができるからです。
しかし最近は、大好きなはずの、本来の自分を思い出せるはずのビデオゲームをやっていても、いまひとつ気持ちが晴れません。むしろ、イライラが募るばかりです。貧乏ゆすりは止まらず、舌打ちが癖になり、ゲーム内のチャットで味方を煽ってしまうようになりました。あのカマキリのようだったジャガリタンが、共に協力して支え合うはずの味方を煽っているのです。想像ができますか?
そもそもゲームをプレイするのに充分な時間を捻出することが難しいので、かれはローディングに生じる時間などにいちいちイライラしてしまうようになってしまったのです。その怒りの矛先は、味方に向かうほかなかったというわけです。
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そんなイライラのなかでは健康的に睡眠することも困難ですし、仕事のパフォーマンスにも響いてしまいます。栄養ドリンクの摂取量は否が応にも増えていき、1日10垓リットルを超え、かれはカフェインの悩める奴隷となりました。
ジャガーのようにしなやかで、昼は獲物を狙い、夜はやし酒をかっくらい、日々痛快な笑顔を浮かべていたジャガリタンの姿は、もはやどこにもありません。かれは今、社会に敗北しつつある、弱々しい、白いセーターを着ているだけの人間。これを現代の悲劇と言わずして何と言いましょうか?
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ある日、かれのもとにひとつの荷物が届きます。中を開けてみると他の荷物と共になにやら黒い箱が……。送り主を見ると、かれが故郷に残してきた祖母、ナポリタン・パウダーからの荷物だったようです。
箱を見てもなにがなんだかまったくわからないジャガリタンは、まるで時間が静止してしまったかのようにピタッと止まりました。祖母、ナポリタンはなぜこんなものを送ってきたのでせうか……?まさか、とうとう限界になってしまったとでもいうのでしょうか?そもそも名前もおかしいし、前々から限界状態なのではないかと思ってはいました。
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包装を開き、内容物を取り出しても、それがなんなのかはよくわかりません。どのような木の実とも異なる肌触りで、動物の骨にも似ていないことから、「たぶん機械だ」というところまでは察しがつきます。
名前がどうかしているとはいえ、かつてはそれなりに元気で、楽しく喋ったりもできたし、「兵は拙速を尊ぶ」という賢そうな言葉が口癖だったし、なんだったら報道番組とかも観てたし客観的にも理性的な振る舞いがあったはずの祖母・ナポリタンが、意味不明なものを送ってくるはずがあるのでしょうか?そこには、何らかの“意図”が隠されているはずでは?ジャガリタンはわからないなりに、いろいろ試してみることにしました。
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そんな黒い板を、ひとまず額に当ててみることにしたジャガリタン。かれの故郷では、人間だけではなくイタチやオヒョウもマングローブの樹木の皮をめくり、こうやって額に当てることで熱を下げていたんですよ。ひんやりして気持ちがいいですが「べつに他のものでもいいじゃんな、わざわざこれを熱を下げるのに使う意味ってないよ。そんな馬鹿なやつはいないよな」と気づきました。やる前に気づいたほうがいい。
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続いて、「パソコンに関係するものっぽい」ということに気づいたジャガリタン。とりあえずパソコンの横に置いてみることにしました。気持ちの上ではめっちゃしっくりきたので正解から遠くなさそうですが、もちろんPCの横に置いただけではなんの意味もありません。ただただ、マウスを動かすのにジャマになるだけです。
なんだかもう限界になってきてる可能性があるとはいえ、全盛期はそれなりに優しく、関数電卓とかも使いこなしていた祖母のナポリタンが、ただジャマなものを送るなんてことがあるでしょうか?いや、ない。
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そうこうしているうちに約一時間の時が経過しようとしていました。そして、試行錯誤を重ねた結果……。
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ついに、この黒い板がPCに繋ぐものであることを発見したジャガリタン。PCゲームが趣味とはいえ、野生児だったかれがこの発想にいたるのは、奇跡としかいいようがありません。まさか……黒いモノリスに似たその装置が、かれに知性を、そして文明を与えたとでもいうのでしょうか?
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パソコンにその板をつなぐと、内部に祖母ナポリタンからの手紙ドキュメントを発見しました。手紙には、元気でやっていること、まだまだ限界ではないこと、関数電卓を最近も使っていること、円周率が100ケタ、孫であるジャガリタンを気遣う内容に加えて、この装置の正体が書き記されていました。
この板は「WD_BLACK P40 Game Drive SSD」というデバイスであり、ゲーマー向けのポータブルSSDであるらしいのです。USB 3.2 Gen2x2インターフェースで最大2,000MB/秒の高速ローディングを実現し、ゲームのロード時間は爆速。ポータブルSSDとして充分な耐衝撃性を備え、持ち運びの安心感も抜群です。
ストレージとしては最大2TBの容量を利用できるので、AAA規模のビッグタイトルはもちろん、ゲームプレイの録画データなどもガンガン保存できます。ゲーム本体やセーブデータを保管すれば文字通り「PCゲームを持ち歩くこと」も可能ですし、デスクトップゲーミングPCでフルに楽しみつつ、出先ではゲーミングノートPCで適宜グラフィックス設定を下げながら遊ぶ……なんて使い方もできるわけです。
そして、そのドキュメントのわかりやすくも理性的な書き口は、祖母・ナポリタンがまだまだ健在であることを示しており、ジャガリタンは一瞬でも祖母を疑った自分を深く恥じます。客観的には限界ギリギリだったのはジャガリタンのほうでした。
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深く納得したジャガリタンは、ひとつの文の中で「なるほど」と2回言いました。さっそく、パソコンのファイル整理などに「WD_BLACK P40 Game Drive SSD」を活用していくこととなります。
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まず、大好きなゲームをインストールしているSSDを持ち歩くことで、かれは精神的な安定を手に入れました。社内チャットで上司から怒りのメッセージが届いても、SSDを撫でている間はジャングルのなかを飛び回っていた、無敵だったころの自分に戻れるのです。死んでしまった“ジャガーの魂”がSSDに形を変え、自らのもとに戻ってきたかのようでした。
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かれとSSDは一心同体。かれは社内にいる間、常にSSDを持ち歩くようになりました。本来ポータブルSSDは常にポケットに入れておくようには設計されていないのですが、P40の堅牢性であれば多少のことなら問題ありません。野生児だったジャガリタンにとって、これは嬉しいメリットでした。
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仕事の合間やちょっとした休憩中でも、SSDにインストールしたゲームを起動できるようになったのも嬉しい変化でした。どこでもゲームを遊べて、どこでも童心に帰ることができるという環境は、かれの自信を復活させることにもつながりました。
いつもどこかイライラしているような雰囲気をまとわせていたかれですが、「P40」を手に入れてからそれも収まり、人当たりもよくなり、仕事にもよい影響が現れはじめていました。
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ジャガリタンは「P40」のおかげで上司にもめちゃめちゃ褒め称えられました。「P40」の高速な読み込み速度のおかげで仕事の効率がアップし、爆速での営業活動を実現。PDCAとかOODAとかGGWPとか、そういうのを信じられない速さでぶん回すことで、社内ですれ違う度にヒリヒリ緊張していた役員相手にも堂々と業績を誇れるようになったのです。
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もちろん、ゲームで一緒に遊んでいる友人にも褒められました。GGWPを高速でぶん回していたのはこちらの話でした。ともあれ、SSDの高速な読み込み時間はゲームに大いに役立ちますし、対人ゲームでランクマッチを繰り返すときもノンストレス。たとえ敗北を繰り返してもすぐさま次のマッチに挑むその意気込みで、友人からの評価を得られたのです。
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こうして勢いに乗ったジャガリタンは、とうとうぜんぜん知らない人にも褒められるようになりました。祖母のナポリタン・パウダーは「兵は拙速を尊ぶ」を口癖としていましたが、それは何も争いのことを指しているわけではありません。ゲームも仕事もスピードが命。スピードで人生を良い方向へ良い方向へと動かしてきたナポリタンは、「P40」を通してこのメッセージをジャガリタンへ伝えたかったのです。
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そんなわけで、「P40」によってビジネスパーソンとしてもゲーマーとしても悩みを解消し、“ジャガーの魂”を取り戻すことができたジャガリタン。今日もかれは祖母の口癖である「兵は拙速を尊ぶ」を繰り返し、時には同僚、時にはフレンドと共に幸せな日々を送っていくのでした……。
高い堅牢性と持ち運びやすさで“どこでも思い通りにゲームをプレイ”を実現するポータブルSSD「WD_BLACK P40 Game Drive SSD」は、ウエスタンデジタルオンラインストアや各小売店にて購入可能。容量ラインナップは2種で、ウエスタンデジタルオンラインストアでは、1TBモデルが25,080円、2TBモデルが42,680円で販売されています(どちらも税込み価格)。
「WD_BLACK P40 Game Drive SSD」販売ページへWD_BLACK P40 Game Drive SSD
容量:インターフェース:
- 1TB(WDBAWY0010BBK-JESN)
- 2TB(WDBAWY0020BBK-JESN)
USB 3.2 Gen 2 x2
コネクタ:
USB-C
シーケンシャル読み出しパフォーマンス:
2000MB/s
シーケンシャル書き込みパフォーマンス:
2000MB/s
互換性:サイズ(長さx幅x高さ):
- PS5(PS4向けゲームのプレイ&保存、PS5向けゲームのアーカイブ)
- Xbox Series X|S(Xbox One向けゲームのプレイ&保存、Xbox Series X|S向けゲームのアーカイブ)
- PS4 ProおよびPS4(システムソフトウェアバージョン4.50以降)
- Xbox One
- Windows 11、10、8.1
- macOS 10.11以降
106.98mm x 50.82mm x 13mm
同梱品:
- WD_BLACK(TM) P40 Game Drive SSD
- USB Type-C(TM) to Type-Cケーブル
- USB Type-C(TM) to Type-Aケーブル
- クイックインストールガイド