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年末年始、いかがお過ごしでしょうか?筆者は台湾で過ごしていますが、こちらも寒くなってきました。暖房を使うほどでありませんが、普通にダウンジャケットを着込んでいる毎日です。
今回は「中華ゲーム見聞録」で紹介した2022年のゲームの中から、日本語でのプレイが可能で、筆者が面白いと思ったゲームを5つ紹介していきます。
『Nigate Tale』ー可愛いモンスター娘たちとともに戦うローグライトアクション
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ファンタジー世界を舞台にしたローグライク要素のあるアクションゲーム。エンジニアの主人公・ロイの乗っていた飛行機が墜落し、異世界の城にパーツが散らばってしまいました。元の世界に戻るため、城を探索してパーツを集めなければなりません。途中で出会った、様々な能力を持つモンスター娘たちが、ロイの冒険をサポートしてくれます。ストーリーのテンポが良く、死んでもパワーアップ要素などは維持されるので、めげずに何度も挑戦すればクリアできるでしょう(多分)。ちなみにタイトルの「Nigate」は日本語の「苦手」。日本語タイトルは『ぼく、異世界が苦手だよ!』です。
『仙郷物語』ー中華ファンタジー世界でスローライフ生活
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『牧場物語』シリーズや『ルーンファクトリー』シリーズのような農場経営スローライフゲーム。この手の作品は西洋的な世界観のものが多いですが、本作は中華ファンタジー世界を舞台にしています。主人公は、名門剣術道場に入門しようとしたところ、隕石の落下により道場が崩壊。仲間たちと力を合わせ、お金や資材を稼いで道場復興を目指すといった内容です。土地の開墾をして農作物を作ったり、釣りや料理を楽しんだり、仲間たちとの絆を深めたりなど、まったりとスローライフを楽しめます。敵との戦闘もあるので、RPG的な楽しみ方もできますね。中華世界のスローライフが楽しみたい方はぜひプレイしてみてください。
『東方:平野孤鴻鴻』ー古代中国を舞台にした町づくりシム
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先程の『仙郷物語』が『農場物語』の中華版だとしたら、本作は『シムシティ』の中華版。古代中国を舞台に、町づくりを行って、発展させていきます。ダラダラと町づくりを行うのではなく、ミッションも用意されており、期限内に目標達成しなければなりません。失敗すればゲームオーバーと、ローグライク要素もあります。スキルツリーをアンロックしたり、町の発展を手伝ってくれる「策士」を雇ったりなど、様々な要素も。町づくりゲームとしては忙しめですが、目標があることによって緊張感のあるプレイが楽しめます。
『神都不良探 Underdog Detective』ー人気中国歴史ドラマを題材にした実写ミステリーADV
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2021年公開の人気中国歴史ドラマ「風起洛陽」(日本では「風起洛陽~神都に翔ける蒼き炎~」のタイトルで、WOWOWで2022年5月に放映)の、10年前を描いたスピンオフ作品。近年では少なくなってきた実写ムービーによるインタラクティブ実写ミステリーADVです。殺人事件の手掛かりを集め、推理モードで情報を組み合わせて事件を解き明かさなければなりません。ストーリーはテンポよく、コメディタッチな内容になっています。バッドエンドもありますが、ストーリー分岐図も用意されているので、全ムービー回収は問題無いかと。中国歴史ドラマが好きな方、ミステリー好きな方はぜひプレイしてみてください。
『連海カジノ』ー80年代日本アニメ風味のギャンブル×恋愛×ミステリーADV
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ミステリーADV『端木斐異聞録』の開発者・致意氏が放つミステリーADV。致意氏がこれまで制作したゲームの登場人物が一堂に介するお祭り作品で、ゲームスタート時には4人の主人公から一人を選んでプレイできます(主人公ごとにストーリーやスタート地点が異なります)。グラフィックが80年代の日本アニメやPCゲームを意識した色使いになっており、懐かしさを感じさせますね。事件を解くだけでなく、ギャンブル要素や恋愛要素も盛り込まれているので、そちらに興味のある方も楽しめる内容になっています。致意氏のファンの方はもちろん、そうで無い方も本作を起点にして、他の作品に触れていくのも良いかと思います。
「中華ゲーム見聞録」で紹介した日本語で楽しめるおすすめゲーム2022年 ベスト5、いかがでしたでしょうか。中華ゲームは年々、日本語でプレイできる作品が増えている感じですね。Steam全体でも日本語サポートが増加しているのは嬉しい限りです。それだけ日本ユーザーの影響力が大きくなっている証拠ですね。来年も良いゲームに巡り合えればと思います。それでは良いお年を!