カラフルに光り輝いたり、左右に分割したり……世の中には様々な種類のキーボードがありますが、ついに全身を使ってタイピングするキーボードが登場しました。
仕組み
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Everything Is Hackedチームが開発した「Semaphore」。オープンソースのライブラリーであるOpenCVとMediaPipeを利用し、リアルタイムでビデオ入力から身体の各部ランドマークを検出して、その相対的な位置関係の差異でキーボードのキーやコマンドへ出力する仕組みです。
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主な入力方法は「両腕」で、様々な角度に動かすことで文字、数字そして記号をタイプすることが可能。また入力のたびに一定時間待つ必要はなく、ジャンプすることで最後に入力した文字を「連続タイプ」することもできます。
コマンド一覧
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そんなSemaphoreの入力コマンドは以下のようになっています。WindowsだけでなくMacにも対応とのこと。
shift:両手をひらく
backspace:両手を口にあてる
数字などの記号: 信号を送るときにしゃがむ
command:太ももが水平になるよう左足を上げる
ctrl:太ももが水平になるよう右足を上げる
上下左右の矢印キー: 腕を交差させて、直立状態から脚をそれぞれ上げる( LEG_ARROW_ANGLE)
最後に入力した文字またはコマンドを繰り返す:ジャンプ
全身を使ってタイピングする様子はどこかコミカルなものの、しかし実際に使用するとなるとなかなかに高負荷な運動になりそう。
PCゲームでは、過去にはダンスパッドで『ELDEN RING』をプレイしたゲーマーもいることですし、こういった全身キーボードで挑戦する猛者が現れるかもしれませんね。