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Behaviour Interactiveは、同社が開発・販売する非対称対戦型マルチプレイホラーゲーム『Dead by Daylight』が7周年を迎えたことを記念するアニバーサリーイベントを5月20日に開催しました。
本稿では、6月に登場する新チャプター「End Transmission(通信終了)」の詳細や8年目のロードマップ、1つのゲームという枠組みを超えて広がるコンテンツなど、アニバーサリーイベント内で明かされた『Dead by Daylight』最新情報をまとめてお届けします。
SFホラーがテーマの新チャプター「End Transmission(通信終了)」
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6月14日に配信予定の新チャプター「End Transmission(通信終了)」では、本作で初めてSFホラーの領域に足を踏み入れることに。地球には存在しない植生に満ちた不気味な惑星がテーマの新マップ「Toba Landing(トーバ着陸地点)」や新キラー「The Singularity(シンギュラリティ)」、新サバイバー「Gabriel Soma(ガブリエル・ソーマ)」が登場します。
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機械と人間の体が融合した新キラー「シンギュラリティ」
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本作オリジナルキラーであるシンギュラリティは、惑星探索をサポートすべく宇宙船に搭載されていたものの、地球外のテクノロジーと接触したことで暴走し人類と敵対したAI。高度な知性を備えており、完璧な生命体になるべく宇宙船の乗組員らを吸収し機械と人間が融合した身体を手に入れます。
また、シンギュラリティは人や壁などに貼りつけて周囲を偵察できる「BioPod(バイオポッド)」や、条件を満たしたサバイバーの近くに自分の身体を再構成できる「Slipstream(スリップストリーム)」といった能力を用いるとのこと。これらの能力に対してサバイバーはマップ上で手に入るEMPを用いて対抗できるとしています。
新サバイバー「ガブリエル・ソーマ」は宇宙船唯一の生き残り
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ガブリエル・ソーマは、惑星の不当利用を目論むハクスリー社から送り込まれた宇宙船の乗組員で、シンギュラリティの襲撃を生き残った唯一の人物です。ハクスリー社の持ち込んだ機材と古代文明の遺跡が混在する「トーバ着陸地点」の管理者であったガブリエルは有能な技術者でもあり、完璧な生命体になるという野望を打ち砕くためシンギュラリティに立ち向かいます。
新たなコーディネイトも続々登場予定
「通信終了」では、シンギュラリティの身体に更に多くの機械部品が搭載される「ハクスリーハイブリッド」、救助用防護服のような見た目のガブリエルの「船外活動用宇宙服」といったコーディネイトも登場予定。また、新しい「水辺の殺戮」スキンや「ねじれた仮面舞踏会」スキンなども入手可能になるとのことです。
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8年目に突入する『DbD』の最新ロードマップ
8年目には前述の新チャプター「通信終了」とアニバーサリーイベントに先駆け発表されたニコラス・ケイジとのコラボを含む計6つのチャプターが登場予定。また、8月および11月に予定されているチャプターでは、他IPとコラボしたキラーがそれぞれ参戦するとのことです。
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チャプターの追加に並行して、ゲーム内イベントの開催やゲームバランスの調整、QoLの改善なども引き続き行っていくとのこと。その中には、ファンからの人気が高いイベントの復刻や、悪質なキャンプ行為への対策、パークやスキンの検索システム、切断したプレイヤーに代わるBOTの追加などが含まれています。
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コラボスキンなど更に個性豊かなコーディネイトも準備中
これまで様々なスキンが追加されてきた本作ですが、8年目には伝説的なヘヴィメタルバンドである「アイアン・メイデン」と「スリップノット」をモチーフにしたコレクションが登場予定。「アイアン・メイデンコレクション」にはバンドの象徴的なキャラクターであるエディや数々のアルバムジャケットから着想を得たスキンが、「スリップノットコレクション」ではメンバーが着用しているマスクをイメージした9つのマスクがそれぞれ含まれているとのことです。この2つのコレクションの詳細は後日公開予定です。
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「霧のアーティストコレクション」では、カナダ、米国、ポーランド、スペインのクリエイターによるファンアートなどを元にしたスキンが登場。ハントレス、ツインズ、リー・ユンジン、フェリックス・リクターのスキンが公開されています。
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また上述の4つのスキンに加え、ゲストアーティストとして日本から『大神』『サイコブレイク』『Ghostwire: Tokyo』などに携わった経歴を持つ中村育美氏を迎えて、鬼、リージョン、木村結衣のスキンも制作中。これらの計7つのコーディネイトを含む「霧のアーティストコレクション」は夏の終わり頃にストアに登場予定です。
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更に2024年には、Artificial Mind and Movement(現Behaviour Interactive)が開発した『Naughty Bear』から、クマのぬいぐるみ「ノーティベア」のスキンが登場予定。「ノーティベア」はトラッパ―用のスキンであり、独自のメメント・モリアニメーションが用意されるとしています。
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“1本のゲーム”の枠組みを超えて広がる『DbD』世界
『Until Dawn - 惨劇の山荘 -』や『クアリー ~悪夢のサマーキャンプ』などを手掛けたSupermassive Gamesが『DbD』の世界を舞台にしたインタラクティブストーリーゲームを開発中であることが発表されました。生と死を左右する決断を下しながら物語を追う緊張感のある作品であるとしており、詳細は2023年後半に公開予定です。
また、開発中のタイトルはもうひとつ明かされています。2022年にBehaviour Interactiveに加わったMidwinter Entertainmentが同じく『DbD』世界が舞台のマルチプレイPvEゲームを開発中。「欲と権力への渇望」がテーマであるという本作では4人でチームを組んでエンティティの領域で全く新たな戦いに挑むことになります。開発の初期段階にあるとしているため、詳細の公開はもうしばらく後になるものと思われます。
なお、2023年3月に発表された映画化については監督と脚本家の選出を進めており、今後続報を公開していきたいとしています。
8年目もゲーム内外で様々な展開が予定されている『Dead by Daylight』。まずは6月14日に発売が予定されている新チャプター「End Transmission(通信終了)」を楽しみに待ちましょう。