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2023年5月20日と21日に、インディーゲーム紹介番組「INDIE Live Expo 2023」が配信されました。本記事では300タイトル以上のインディーゲームが飛び出したこの配信の中で、編集部注目タイトルの開発者に行ったインタビューをお届けします。
今回はPC向けアドベンチャー『ファミレスを享受せよ』を手掛けた月刊湿地帯のおいし水(oississui)氏へのインタビューをお届けします。
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『ファミレスを享受せよ』は、永遠のファミレス「ムーンパレス」に迷い込んだ主人公の物語を描くポイント&クリックアドベンチャー。ミステリアスな展開と独特なタッチのビジュアルが特徴の作品で、1月24日よりitch.ioやふりーむ!でリリースされており、「INDIE Live Expo 2023」ではニンテンドースイッチおよびSteam版の配信が告知されていました。
――最初に自己紹介をお願いします。本プロジェクトを始めたきっかけについてもお聞かせください。
おいし水おいし水です。月刊湿地帯という個人サイト兼ゲーム制作サークルで活動しています。昔から『メイドイン俺』などでのちょっとしたゲーム制作には手を出していましたが、本格的に始めたのは一年ほど前からです。留年/休学した際に開設した個人サイトの延長でゲーム制作を始めました。
――本作の特徴を教えてください。また、そのアイデアはどのように思いついたのでしょうか?
おいし水『ファミレスを享受せよ』は永遠のファミレス『ムーンパレス』に迷い込んだ主人公が、謎を探りつつもムーンパレスの住民たちと会話をするゲームです。ゲームの大部分がキャラクターとの雑談によって構成されています。元気のない時期に制作を始めたため、わたしのような元気のない人でも遊べるゲームを作ろう、というところからこのシステムが出来上がってきました。
――本作の開発にあたって影響を受けた作品はありますか?
おいし水安部公房の小説に影響を受けています。また、「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」の存在が制作の上で強いモチベーションになりました。
――本作の開発期間で、最も印象深いエピソードを教えてください。
おいし水ファミレスを舞台にしたゲームを作っているのにあまりファミレスに行ったことがなかったため、取材と称して友人とファミレスへ行きました。楽しかったです。サイゼリヤってとても安いですね。
――本作はどのようなゲーマーに遊んでもらいたいと考えていますか?
おいし水小説が好きな人や、キャラクター同士の関係性などが好きな人は楽しめると思います。また、ちょっと疲れている人にも遊んでみてほしいです。
――本作品や、デベロッパーとしての今後の展開についてお聞かせください。
おいし水作ってみたいシステムや扱いたいテーマがいろいろとあるので、一年に一本くらいのペースで、長すぎない、様々な方向性のゲームを作っていけたらな、と思っています。現在は『METRO PENGUIN EUTOPIA』という、『ファミレスを享受せよ』とはけっこう違う雰囲気の戦ったりするゲームを作っています。
――最後に、本作のファンや読者に向けてメッセージをお願いします。
おいし水新たな雑談やクリア後に見られる描き下ろしのイラストギャラリーなど、ブラウザ版からの追加要素もあるため、既プレイの方でも楽しめるようになっていると思います。ぜひ……。
Game*Sparkでは他にも多数の「INDIE Live Expo 2023」参加デベロッパーやパブリッシャーにミニインタビューを実施しています。その他の記事はこちらからご覧ください。
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