Steamでは日本時間6月26日まで、Valveによるイベント「Steam Nextフェス 2023年6月エディション」が開催されています。
本イベントは今後Steamで配信予定のゲームにスポットライトを当てたもので、多数のタイトルで体験版の配信や開発者によるライブストリームが行われます。期待のゲームを探すには最適なイベントですが、あまりにも紹介タイトルが多いので「どれをチェックすれば良いか分からん!」とお困りの方も多いはず。
そこでGame*Sparkでは本イベントで配信された体験版の中から気になった作品をピックアップし、そのプレイインプレッションをお届けします。今回取り上げるのは、宇宙が舞台のオープンワールドコンバットシミュレーション『ステラワンダラーDX 星海立志伝』です。
自由に宇宙を旅する『ステラワンダラーDX 星海立志伝』
『ステラワンダラーDX 星海立志伝』は宇宙船乗りの傭兵となって戦闘をこなしていくオープンワールド作品。2020年にAndroidとWindows向けにリリースされた『ステラワンダラー』を元に、星系をゼロから再構築しグラフィックやゲームプレイも大幅に再調整された、タイトル通りにデラックスな新バージョンです。
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早速プレイしてみましょう!本作は「拠点で愛機のカスタマイズ&ミッションの確認」→「宇宙へと出撃してミッションをこなす」→「拠点に帰還」を繰り返していくのが基本的な流れ。拠点は銀河に沢山存在しているので、一か所に留まるのではなく転々と移動していく流浪の旅が楽しめます。
今回はデモ版のため日本語化はされていませんが、チュートリアルも実装されているので単語を拾って雰囲気で読めば操作は問題ありません。メインストーリーでの会話シーンにはフルボイス音声も収録されていますが、こちらは筆者の英語力が小宇宙すぎて細かい内容までは把握できませんでした。製品版では日本語に対応予定ですので皆様ご安心を。
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基本はメインストーリーが進行する「プライマリーミッション」が中心になりつつ、移動中に「ジョブ」や「サイドミッション」で報酬を稼いで機体のグレードアップパーツの資金に回していくプレイになりそうです。紹介ページによるとサイドミッションには「友軍機の護送、宇宙レースでの優勝」など幅広い目的が用意されるとのこと。楽しみですね。
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操作感は宇宙船だけあって視点移動が少し滑るような無重力っぽさがあり、初期機体がそこまでスピードが出ないからか小回りも抜群。目的地付近に辿り着けばワンボタンで着陸可能です。ランディング操作が好きな方には少し残念でしょうか?
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マップは惑星や拠点ごとに分かれており、それぞれの間は巨大なワープゲートのような装置で移動します。「目的地に行くならあの惑星を通るから、ついでにサイドクエスト受けていくか!」なんてプランニングが捗りますね。
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ピンク色で表示されるメインの目的地へ真っすぐ向かっても良し、なんとなく遠回りしても良し。遠距離移動の際は、周囲の安全が確保できている場合のみ「4倍速機能」が使えるので快適です。
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とは言え宇宙は危険な空間。旅の途中で急激にドックファイトが始まることもあれば、大量の敵に追い回されることも。戦わずに逃げるのも効果的で、本体験版でも集中砲火を浴びながら「エネルギーよ、持ってくれ!!」と転送ゲートに向けて精一杯ブーストを噴射するシーンもありました。
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エースパイロットでも集中砲火には勝てず、機体の耐久がなくなると爆散ゲームオーバー。最後のセーブor拠点からやり直しになります。オートセーブもありますし、何回もゲームオーバーになると「HINT」で手助けしてくれる親切設計で助かりました。
カスタマイズ要素と日本語化のクオリティに期待
体験版はメインストーリーをまっすぐ進めると30分程度でクリアできるボリュームですが、その後もフリー出撃はプレイ可能。目的もなく宇宙に繰り出し、喧嘩を売ってきた敵機を返り討ちにし、回収したアイテムを売却していく自由探索兼貯金プレイも楽しめます。
製品版はメインストーリークリアまでおよそ10時間というボリューム感が予告されていますが、カスタムを楽しむためには結構な資金が必要なため、交易で資産を稼ぐのも重要になりそうです。ちなみに警察船にバレないよう違法商品の密輸も可能なんだとか。自己責任でお願いしますね。
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何より、本作の大きな特徴となるのはカスタマイズ性の豊富さ。最終的には10種類以上の機体と100種類を超える装備品が登場し、戦闘機能だけでなく乗客用のキャビンも搭載できるようです。
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体験版では機体の変更は未実装でしたが、ハンガーでは多彩なカスタマイズの一端が垣間見えます。このあたりをじっくり楽しむためにも、分かりやすい日本語化を頑張って欲しいところです。
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UIはかなりシンプルでグラフィックもずば抜けたリアルさとは言えませんが、要素盛りだくさんのハンガーにダンディーなキャラクター、そしてコックピット視点など「傭兵になって宇宙を旅するオープンワールドゲーム」に欲しい機能はバッチリ揃えている印象です。
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カスタム要素の自由度によってボリューム感が変わってきますし、そこを手軽に楽しむためにも製品版での字幕とUIの日本語化は自然な訳になることを期待したいところです。
『ステラワンダラーDX 星海立志伝』は2024年発売予定。 PC(Steam)の他、 Nintendo Switch、PS5、Xbox Series X|S、XboxOneに対応予定です。
逃走ミッションが結構難しくて何度もやられたスパ……。製品版で最強機体をカスタムして全員返り討ちにしてやるから覚えてろスパ!