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Unity税こと「Unity Runtime Fee」の具体的なポリシー見直し案を発表したUnity Technologiesですが、削除されていることが判明した利用規約のアーカイブが再度公開されました。
過去の利用規約が閲覧できる
GitHubにてUnityが公開しているページでは、ソフトウェアの利用規約のアーカイブが閲覧できるようになっており、過去の変更を遡ることができました。このページは少なくとも2022年7月16日以降には削除されていたようですが、Unity Runtime Fee騒動と合わせて削除が話題になり、ユーザーから波紋を呼んでいました。
Unityは2023年4月に利用規約を更新し、「規約更新がお客様の権利に悪影響を及ぼす場合、直前まで適用されていた規約の使用継続を選択できます。その後お客様がUnityソフトウェアを次年度バージョンにアップデートしない限り、最新の規約はお客様の当該年度バージョンの使用には適用されません」という項目が削除。
こちらも合わせて話題を呼び、利用規約アーカイブページの削除も「都合が悪いから消したのでは」と疑念の目を向けられることになりました。
「都合が悪いから消した」との声には?
ただ、こうした声にはUnity公式Xがリプライで釈明を行っています。当該ページを削除したのはUnity Runtime Feeよりずっと前のことであり、閲覧数があまりに少なかったからであるとのこと。決して、「見られるとまずいから削除した」というわけではないと述べています。
加えて、新たな料金ポリシーは2024年以降に頒布されるバージョンからのみ適用され、現在リリース済みのゲームや現在取り組んでいるプロジェクトに関してはバージョンを更新しなければ適用されないということが新たなポリシー見直しでも明らかになっています。
一夜にしてユーザーから大きな反発を受けたUnityですが、見直し後のポリシーは基本的にデベロッパーに歩み寄る形に変更されたため、今回の事態については周辺の疑惑も含め徐々に鎮火していくものと思われます。しかしながら失った信頼が多いのも事実であり、完全な回復には多大な時間を要しそうです。