“お約束”満載なロボットアクション『Gearbits』プレイレポ―快適な操作とカスタマイズで思うままに「かっこいい」を楽しもう【特集】

Quackpond Gamesは、新作ロボットアクション『Gearbits』をPC（Steam）向けに配信開始しました。本作は、ロボットを操り巨大昆虫たちと戦うアクションゲームです。

舞台となるのは人類が宇宙進出を果たした遙か未来の惑星Ourant。豊富な資源を持つこの惑星で人々は平和な時間を過ごしていたものの、半年前から突如現れた巨大昆虫Letopidsにより、壊滅の危機に瀕しています。さらに治安が悪くなったことでバンディットたちも現れるなど、非常に危険な状態です。

プレイヤーは孤立した惑星でロボットのパイロットとなり、基地の仲間たちと力を合わせてこの苦境を乗り越えるべくさまざまなミッションに挑みます。ゲーム内にはさまざまなロボットや武器が用意され、スタイルに合わせた組み合わせで戦うことが可能です。

本稿では、ブースターを活かしたスピーディーな戦闘が楽しめる『Gearbits』のプレイレポートをお届けしていきます。

起動時に流れるOPが最高すぎる！

最初に言っておきますが、筆者はプレイした結果このゲームが心から大好きになっています！まずゲームを起動すると本作のOPが流れるのですが、これがロボット物のお約束を履修している完璧なもの。ハンガーからの出撃シーン（整備士付き）から始まりタイトルが表示、そこから登場人物やメカ、戦闘シーンなどが目白押しです。正直このOPだけでも個人的には「勝った！」と思いました。

ゲームは20種類のストーリーミッションを進めていく形式です。最初は新人パイロットを鍛える訓練としてチュートリアルを行います。本作はブースターによる高速起動が特徴的な作品で「フライト」と「ホバー」を切り替えることで、上下移動や水平移動などを自由に行なえます。

チュートリアル終了後、プレイヤーはLetopidsに立ち向かう前線基地であるKeino基地への配属命令が出されます。最初のミッションは、輸送トレーラーを警護しながらKeino基地へと向かうというもので、仲間のパイロット達と共にミッションをスタート。道中襲いくる敵を倒して無事にミッションを完了しました。

こうして新たな勤続先として辿り着いたKeino基地で、プレイヤーはさまざまな任務に挑むことになります。基地内の司令や仲間達、そしてストーリーが進むことで登場する新しいキャラクターやライバルなど、さまざまな人々が織りなす物語は、とてもいい意味で“お約束”が満載です。

そして、本作は基地画面の「ラウンジ」からストーリーに合わせたキャラクターたちの会話が楽しめるのも嬉しいところ。お気楽な同僚やメガネっ娘お姉さんな科学者、居丈高な外部部隊のメンバーなど、個性的なキャラクターたちが会話を盛り上げます。

虫の大群に立ち向かえ！ライバル戦も

ゲーム内では、巨大昆虫の殲滅や鉱山の奥地で眠るデータの回収、施設の防衛など多彩なミッションが用意されています。ミッション中には巨大昆虫達はもちろん、物資を狙うバンディットたちも登場して主人公たちを狙ってきます。

主人公の操るロボットはゲーム初期に2種類が使用できます。それぞれの機体は出撃時に「片手武器」「肩部武器✕２」を装備可能ですが、装備品はそれぞれ重量が決まっているため、機体の積載限界によって装備できる内容が異なるので要注意です。

ミッションでは敵を倒してドロップしたり、施設内に隠されている「ドローン」を取ることで体力や弾薬の回復が可能。このドローンは非常に優れもので、起動させれば主人公の方に歩いて向かってくれるのです。敵の大群を相手にしてアイテムを回収したくても近づけない……そういった状況でとてもありがたいサポート機能です。

そして、ストーリーによってはバンディットのロボットたちと戦う場面も。その中に主人公を付け狙うライバルキャラも登場し、ときには特別な戦闘が発生することもあります。もちろん重要な場面では会話シーンなども用意されているので、盛り上がること必至です。

なお、ミッションを達成することで報酬金を獲得できるほか、倒した敵の数によってボーナスも用意されています。ゲーム内には稼ぎやすいミッションもあるため、何度も繰り返してお金やパイロットレベルを稼ぐのも重要です。

絶望から生き残るためのカスタマイズ！

ゲーム内メニューのロードアウトからは、プレイヤーが稼いだお金で新たな機体や武器を購入できます。本作のロボットは装備は変更できますが内部のカスタマイズはできないので、基本的にはアンロックされていく機体のほうが強い傾向にあります。

機体にはそれぞれ機動力が高いもの、ブースター容量が多いもの、積載容量が多いもの、近接攻撃が強いものなど、10体それぞれに個性があります。また、機体によってはデフォルト武装を使えるものがあり、例えば最初の機体GB-01は段数無限のバルカン砲を備えています。

また、ゲーム内に登場する武器の種類は30種類以上。ロックオン式のミサイルや強力なロケット砲、近接で猛威を振るうパイルバンカー、敵に持続ダメージを与える火炎放射器など、幅広い距離に対応した武器も用意されています。銃を除くほとんどの武器が範囲攻撃なので、大群相手にも戦いやすめです。

ただ、武器の性能差はかなり大きい部分があります。特に昆虫たちの中にはビームを撃つものや小さい虫を発射してくる特殊個体がいて、彼らに対処するためにはなるべく中遠距離で戦える武器が必須になります。敵の射撃精度はかなり高い作品なので、耐久性の低い機体だとあっという間に倒されてしまうことも珍しくありません。

もちろん機体操縦に慣れてくれば、敵のロックオンミサイルをブーストで回避したり、逆に敵の方に向かってミサイルを撃ちながらサーベルで斬りかかったりといった「かっこいい動き」もできるようになります。操作性はかなり快適なので、思うままのアクションが楽しめますよ。

筆者は高耐久＆火力で中盤までプレイしていましたが、パイルバンカー解放後は機動力にこだわってプレイしています。

ここまで紹介してきた『Gearbits』。ブースターを活かした高機動アクションや豊富な機体や武器のカスタマイズ、とても“ロボットアニメ”しているストーリーなど、ワクワクする展開がどこまでも目白押しです。グラフィックなど見た目は多少チープですが、動かしているうちに間違いなく「かっこいい！」となります。

本作でオススメしたいのが本作のストーリー。ストーリーが進むごとに明らかになっていく謎や、ライバルと共に戦うような展開、そしてなにより「ボロボロの機体で孤立した状態で大群に立ち向かう」という、どうやってもテンションが上がるお約束なステージも待ち受けています。

ミッション数は決して多くないですが、色々な装備を試して何度も挑むというカスタマイズの楽しみも味わえます。フリーステージで味方機や敵を大量に呼び出して混沌としたステージを作り出して見物するような遊び方もできますよ。itch.ioでは本作の体験版も配信しているので、気になる方はまずこちらをプレイしてもいいかも知れません。