【クラフトサバイバル名鑑】人喰いサメと旅する海洋サバイバル『Raft』リソース収集と建築、冒険のバランス感覚が秀逸!小さなイカダはやがて唯一無二の拠点に育つ | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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【クラフトサバイバル名鑑】人喰いサメと旅する海洋サバイバル『Raft』リソース収集と建築、冒険のバランス感覚が秀逸!小さなイカダはやがて唯一無二の拠点に育つ

イカダをカスタムしてはるかな海を大冒険!その先にある真実は。

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今やPC/コンソール/モバイルそれぞれのプラットフォームでサバイバルジャンルの作品は定着していて、多くのプレイヤーがさまざまな世界を舞台にサバイバルを楽しんでいます。

Game*Sparkでは【クラフトサバイバル名鑑】として、クラフトサバイバル系のゲームが好きな筆者が、定番作品を中心にクラフトサバイバルジャンルの作品を紹介しています。今回紹介するのは、海洋サバイバル『Raft』です。

イカダで水に沈んだ世界を大冒険!『Raft』とは

『Raft』は、スウェーデンのRedbeet Interactiveが開発を手掛ける作品。元々は2016年に3人の大学生による学生プロジェクトとして始まり、itch.ioで公開されたプロトタイプ版『Raft』はストリーマーによる紹介などによって大きな注目を集めました。

この大ヒットを受け、プロジェクトメンバーは2017年にRedbeet Interactiveを設立。設立にも協力したスウェーデンのスタジオAxolot Games(代表作『Scrap Mechanic』)のパブリッシングによって、 2018年5月にSteam早期アクセスでリリースされました。

本作はわずかなスペースのイカダの上で目を覚ました主人公が、海上に漂っている資材を集めてイカダを拡張しながらサバイバルと冒険を行う作品。周囲はどこまでも続く青い海、イカダの周りには主人公を狙う人食いザメがいるという絶望的な状況に立ち向かいながら、この海と世界の謎を解き明かしていきます。

ゲーム内で重要なアイテムになるのが、初期状態で所有している「ロープ付きフック」です。このフックでイカダから離れている木材やプラスチックなどを引き寄せることで、クラフトや建築を進めることができます。最初は数枚の板だったイカダも、ゲームを進めれば大きな拠点として改造可能です。

本作は早期アクセスリリースから大きな島や生物、クラフトアイテムや新システムなどの追加を積極的に行ってきました。2022年6月21日には早期アクセスから正式版となる「The Final Chapter」アップデートを配信、以降はホットフィックスを中心とした更新を行っている状況です。

また、2022年11月にはコンソール対応が発表。2023年10月には現在も開発中であることが公式Xアカウントでアナウンスされていますが、記事執筆時点で具体的な情報は明らかになっていません。

気がついたら海の上!過酷すぎる始まりを打開せよ

『Raft』の物語は、プレイヤーがわずか小さな土台の上で目を覚ますシーンから始まります。手元にあるのは一本のフックと、最低限のアドバイスが書かれているメモのみという心もとない状況でスタートするサバイバルですが、まずは周囲を見渡して見ましょう。

見事なまでに晴れ晴れとした青い空、そして青い海。これが入念の準備をしたレジャーなら100点満点のロケーションですが、残念ながら極限状態のサバイバルです。しかし、絶望してもサメの餌になるだけなので、まずは生き残るための策を考えなくてはなりません。

ここから始まる物語。
海に入ればサメが来ます。

幸い主人公はクラフトや建築能力に長けているので、まずは周囲の海上から木材などを集めて最低限の設備をクラフトしていきましょう。とにかく、主人公のイカダには「動力がなく漂流状態」であること、そして何より「水と食料がない」ということを解決しなければなりません。

本作の食料は釣りで魚を入手したり、発見した島内で果物を見つけたり、鳥などを倒して肉を獲得したり、野菜や果物を栽培したりと、いくつかの方法があります。また、水は海水を蒸留できる装置を作れば安定した補充が可能です。また、しばらく漂流すれば果物が手に入る小さな島にたどり着きます(回復量は本当に少ないですが……)。

海水を蒸留しましょう。

そして海の冒険に欠かせないのが「帆」と「パドル」です。これがなければ潮流に任せる以外の行動が取れず、島を見つけても近寄ることもできないでしょう。帆を張ることでようやく主人公のイカダがしっかりした“乗り物”となり、本格的な『Raft』が始まるといっても過言ではありません。

海上も海中も探索して拠点を拡張!

最低限の設備を確保したら次は拠点の拡張を目指しましょう。本作の最大の脅威ともなりうるサメは、海に落ちたプレイヤーを食べるだけでなく、プレイヤーの乗っているイカダに食いついて破壊してきます。そのため、しっかり対策を講じないと気が付けばイカダがどんどん小さくなっていくのです。

ゲーム内では建築用ハンマーというアイテムをクラフトすることで建築ができるようになり、イカダの拡張やパーツの修理ができるようになります。イカダの基礎材料は木材(厚板)とプラスチックで、これは基本的に海上から回収することができます。

やめてー!
アンカーは絶対に用意しましょう。
こうなります。

また、航海中に島を見つけたらなるべく立ち寄りましょう。島の周囲にある海の中では、スクラップや石、鉱石など貴重な素材が入手できます。もちろん海中探索はサメに襲われる危険性がありますが、体力に余裕がある時は一つでも多くの素材を集めておくことが重要です。サメも頑張れば倒せますよ。美味しいご飯になります。

新しい素材や加工物などは、制作した「リサーチテーブル」で調査することで新しいアイテムが作れるようになります。ゲームが進めば金属製品も作れるようになり、探索も戦闘も生活も、すべてが大きく向上していきます。プレイヤーのスキルアップグレード要素はないので、いかにして生活レベルを引き上げるのかがそのままQoL向上につながっていくのです。

島には誰かが残したアイテムも。
充実の飲食ライフ。
通過したアイテムを自動で拾うネット。QoLアップの極地。

建築は土台の他にも壁や階段、屋根など多くの建材が用意されています。柱などの支えを利用することでかなり大規模な建築も可能で、リリース初期から開発者がユーザーの制作したユニークな建物を紹介したりしています。現在のビルドではクリエイティブモードもあるので、こだわる建築を楽しみたい人はこちらもおすすめです。

月夜に映える。

世界を旅して海の謎を解け

『Raft』は過酷な海上サバイバルを楽しむだけでなく、この世界に隠された謎を解き明かしていくストーリーも用意されています。序盤に入手できる「レシーバー」「アンテナ」を設置することで電波を拾い、その島に行くことでストーリーが進んでいくのです。

ストーリーで訪れる場所の多くに新しいアイテムの設計図があり、ゲームを進めることでどんどん作れるものが増えていきます。また、他に生存者を見つけることでプレイアブルキャラクターになり、メインメニューから見た目をかえることができるようになります。

しかし、肝心のアンテナなどの設備を建設したり、安定して稼働させるためにはイカダの拡張が必要です。拠点を拡張しようと思うとあっという間に素材が足りなくなる本作では、ストーリーに入るまでにも時間が必要になるので、焦らずに施設や装備を充実させていくことも大切です。

最初はたった4枚の土台だったイカダも、いずれ巨大な船のようなものへと変化していきます。ストーリーを楽しむための入念な準備や、サメによる拠点の破壊といった、ゲームを単調にさせないための“変化”が、プレイヤーに新しいことをチャレンジさせるきっかけになる優れたゲームデザインです。


『Raft』の優れた点は、あまりにも過酷すぎるスタートと思いきやリソース確保は難しくなく、そして、拠点拡張などを行おうとすると不足していく絶妙なバランス感覚にあると思います。サバイバルとして難しすぎず、システムさえ理解すれば餓死などの心配もありません。

イカダの拡張性も面白く、その上でいつ壊されるかもわからないという緊張感もあります。サメは周囲の土台から破壊していくため、万が一のために大切な設備は中心に置きたい、しかしそれだと導線も悪くなる……そういったふうに悩み、作り、やがて安定することでの喜びと安心も味わえるのです。

今回はソロプレイでのスクリーンショットになりますが、本作はマルチプレイもおすすめです。人が多ければ純粋に作業数が増えるのもありますが、極限状態を狭いイカダで乗り越えるという「冒険感」を共有できるのが、なによりも楽しいのです。Steamのフレンドであれば簡単にゲームに参加できるのも嬉しいポイントです。

海洋冒険サバイバル、隠された世界の謎、そしてサメと、なんともワクワクする要素だらけの本作。日本語対応もしているので遊びやすいですよ!


《Mr.Katoh》

酒と雑学をこよなく愛するゲーマー Mr.Katoh

サイドクエストに手を染めて本編がなかなか進まない系。ゲーマー幼少時から親の蔵書の影響でオカルト・都市伝説系に強い興味を持つほか、大学で民俗学を学ぶ。ライター活動以前にはリカーショップ店長経験があり、酒にも詳しい。好きなゲームジャンルはサバイバル、経営シミュレーション、育成シミュレーション、野球ゲームなど。日々のニュース記事だけでなく、ゲームのレビューや趣味や経歴を活かした特集記事なども掲載中。

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