今回は、マーベラスから発売されたニンテンドースイッチ向けタイトル『ファッションドリーマー』をプレイ！本作は、仮想空間「イブ」を舞台に、自分だけのオリジナルコーディネートを見つけてファッションインフルエンサーを目指す、ファッション＆コミュニケーションゲームです。
主人公の着せ替え要素のあるゲームでは積極的にオシャレを楽しむタイプなのですが、現実の僕は柄のない濃い色の服ばっかり着ていて、オシャレとは無縁な生活を送っていました。それがモヒカンにしてからは、奇抜な服ばかり着るようになっており、もしかしたらモヒカンに自我を乗っ取られているのかもしれません。
◆目指せ、ファッションインフルエンサー！
「イブ」は、人種や性別や年齢にとらわれず、世界中の人とファッションを通じて交流が深められる仮想空間だ。そこで行動をするミューズと呼ばれるプレイヤーの分身を作成する。
まずは、男女どちらかのボディパーツを選ぶ。てっきり女性アバターにオシャレをさせるゲームだと思っていたんだけど、男性アバターもあるんだな。
髪型や目の形など、用意されたパーツの中から選択する方式か。パーツ数が多いからかなり作り込めそうだな。
おでこのシワと目の下の線のパーツを発見！これはメーカーからの「吉田輝和を作れ」というメッセージを感じるぜ！
これはかなり吉田輝和再現度が高いのではないだろうか！
こうして仮想空間イブに降り立った「吉田おじさん」は、ファッションインフルエンサーを目指して活動を始めるのであった！
◆おしゃれエリアを大阪に変える！
イブではミューズたちが思い思いのファッションに身を包んでいる。ミューズのコーディネートをチェックしたりいいねしたりすると、そのミューズが身につけている衣装アイテムをゲット出来るのだ。
また、ルカット（コーデの提案）をすると、ミューズに好きな服を着てもらえるぞ。
最初から着せられる服の種類は結構あって、その中には大阪のおばちゃんが着ているような虎がプリントされたシャツなんかもある。
てっきり「この服は私にはちょっと似合わないかな……」みたいな感じで断られると思ったんだけど、好意的に解釈して着てくれた。これがオシャレなのかな……。
ルカットの際に、使って欲しいアイテムやコーデの雰囲気を提案されるんだけど、無視してプレイヤーの思うままの衣装も着せられる。
よーし、虎柄のシャツを流行らせちゃうか！
手当たり次第に虎柄のシャツを着せまくった結果、このエリアに居るミューズたちは、みんな大阪のおばちゃんみたいになってしまった。
ミューズのルカットをしたり、自分の衣装を変更したりすると、イブログと呼ばれるゲーム内SNSに自動で写真が投稿され、フォロワーが少しずつ増えていく。
今のフォロワー数は11人。ファッションインフルエンサーにはまだまだ程遠いけど、現実でSNSをやり始めた時の、フォロワーが少しずつ増えて一喜一憂していたあの頃の新鮮な気持ちになるな。
◆オンラインモードでトレンドの最先端へ！
僕も大阪おばちゃんになろうと思ったんだけど、残念ながら選択したボディタイプによって着れる衣装に差異があるようだ。そういう時は女性タイプのミューズを作っちゃえばいいのだ。
女性タイプでも、ヒゲなどの男性的なパーツも選択できるので、こちらも吉田輝和に寄せた見た目にしたぞ。
既存の衣装はカラーリングがカスタマイズ可能で、自分だけのオリジナル衣装が作れちゃうのだ。
本作は、ソロプレイモードとオンラインモードがあり、オンラインモードでプレイしていると、自分で作ったオリジナル衣装に、他のプレイヤーが“いいね”をしてくれる。
また、他のプレイヤーにコーデを依頼したり依頼されたりして、自分では考えつかなかった色使いや組み合わせのコーデをしてもらえることもある。路上で変なもん売ってる胡散臭いおっさんみたいなコーデだな！
その他にも流行りのメイクや髪型を取り入れ、流行の最先端を目指せるぞ。
トレンド追い越しちゃったかな……？
色んな衣装やメイクを試してみたけど、落ち着くのはやっぱりシンプルなコーデだ。ビビッドな色使いを意識した猫ちゃん柄のTシャツがなかなか可愛いのではないだろうか。
自分なりの可愛さを追求したつもりになっていたんだけど、リアルSNSで他のプレイヤーのスクショを見せてもらっていると……
もしかして僕だけ別のゲームやってたっけ？と思いたくなるほど、他プレイヤーのミューズたちはキラキラしていた。
おじさんなりの、精一杯可愛いポーズで締めくくる……。
男性、女性のボディタイプに加え、シワなどの中年パーツがあるのが嬉しかったですね！僕は吉田輝和の再現を目指していたので冴えない中年にしかなりませんでしたが、コーデ次第でオシャレな中年だって作れちゃいます。
本作にはストーリーやイベントらしいイベントがなく、ミューズと交流をして新しい衣装をゲットし、オリジナル衣装を作ったり、自分やミューズたちのコーデをしたりすることの繰り返しになるので、着せ替え要素にハマるかどうかで本作の評価はガラリと変わると思います。
僕も最初は「ファッションインフルエンサーを目指す中で色んなイベントがあるのかな～」と思っていたのですが、特になんのイベントも起こらないまま、あっさりエンディングを迎えて拍子抜けしました。もちろんエンディング後もまだまだ遊べるんですが、人によっては肩透かしを食うかもしれません。
とは言え、グラフィックの質の高さや、アバターや衣装アイテムの豊富さもあり、なんだかんだで20時間以上プレイし、今もまだまだ楽しめています。
ユーザーインターフェースの不親切さなどのシステム的な粗も気になりますが、オシャレに特化したゲームとしては満足ですね。
今後の無料アップデートで、新規アイテムの追加や、新たな遊び方の追加を予定しているようなので、吉田おじさんにオシャレをさせながら楽しみに待っています。
『ファッションドリーマー』はニンテンドースイッチ向けに配信中。パッケージ版/ダウンロード版共に5,980円で、ダウンロード版は11月20日(月)まで10パーセントオフの5,382円で購入できます。
