今回は、Jaspelが手掛け、Different Talesから発売された『Backpack Hero』のニンテンドースイッチ版をプレイ!本作は、バッグの中身を整理しながらダンジョンを攻略していくローグライクRPGです。バッグは『バイオハザード』シリーズのアタッシュケースのようにマス目で区切られており、形状の異なるアイテムを回転させ、いかに整理整頓して詰め込んでいくかが攻略のカギとなります。
小学生の頃から僕はハチャメチャに大雑把なクソガキで、学校の机の中はあらゆる物を乱雑に突っ込んでおり、配布されたプリントは机の奥でいつもグッシャグシャに丸まっていました。整理整頓のせの字も知らない少年時代を送ってきたおじさんが、インベントリ整理ゲームに挑戦します!
◆アイテムをタテヨコ自由に回転させて整理整頓!
ネズミの少女パースは、宝を求めて暗く深いダンジョンを探索していた。そこで彼女は、不思議なバッグを見つけるのだった。
いきなりダンジョンの中からスタートだ。行きたい場所を地図から選択すると自動で移動してくれる。宝箱の部屋や敵とのバトル部屋などを乗り越え、地下への階段を目指すのだ。
宝箱の部屋で、装備や食べ物のアイテムを発見した。さっそくバッグに入れてみよう!
各アイテムは、タテ・ヨコ自由に回転させられる。9マスの中ならどんな向きでも配置可能だ。
そして次はバトル部屋だ。バッグに入れたアイテムを使用して戦う。
アイテムには消費エナジーが割り振られており、所有エナジーを全て消費すれば敵のターンに移行する。1ターンでは倒しきれなさそうなので、盾でブロック値(ダメージを肩代わりしてくれる防御ポイント)を上昇させ、敵の攻撃ターンに備えよう。
敵を倒してレベルアップすると、バッグの容量を広げられる。
剣や盾など、使用することで効果を発揮するアイテム以外に、所有しているだけで効果が現れる鎧やアクセサリなどのアイテムが存在する。
帽子のアイテムは、下にあるマス目の数に応じてブロック数が増加する。レベルアップ時に縦方向へバッグを拡張していけば、最大限に効果が発揮できるようになるのだ。
◆ダンジョン探索のあとは町作りパートだ!
地下への階段を降りて進んでいくと、いよいよボス戦だ。
消費エナジーが0の特殊な武器を集めておいたので、1ターンで敵の体力をゴリゴリ削れたぜ!攻撃にエナジーを消費しなかった分は、盾でブロック値を高めて攻めも守りも完璧だ。
ボスを倒して最奥まで行くと、自動で町まで帰還してくれる。
町では、ダンジョンで集めた資材を使い、家や商業設備を建築できる。商店では、ダンジョンで手に入れた装備などのアイテムを売却して資材に変えられる。
農場や釣り小屋などを建てると、ダンジョン攻略中に資材が手に入るようになる。町を発展させるためにも、ダンジョンで手に入れた装備はパーッと売り払っちゃうか!
ダンジョンで手に入れたアイテムや資材を納品することで、新しいクエストやアイテムが解放されていく。
……ってことは、商店で売りまくらない方が良かったのかな?
◆並べ方で発動する効果はさまざま!
ダンジョンを何周もしている内に、登場する敵の強さや人数なども増えていき、単純に殴って守ってでは対処しきれなくなってきた。なにか戦い方を考えねば……。
アクセサリの中には、隣接して置くことで武器に状態異常などの変化を付与させるものがある。
アクセサリを囲むように武器を配置すれば、それだけ多くの武器に付与出来るのだ。どこにどんな向きで置くかも大切だけど、バッグをどのように拡張していくかも大事な要素だ。
チキンな僕は、ブロック数を稼ぐのに特化した拡張をしていたため、タテとヨコに細長いバッグになってしまった。これじゃ武器が配置しづらいし、ある程度は均等に拡張した方が良かったのかな。
本作には回復手段が少ないので、ダメージを受けない防御特化型は間違ってはいないはずだ。しかし、攻撃手段が乏しいと敵のブロックを突破できず、長期戦の末にジリ貧になってやられるパターンに陥ってしまう。
消費エナジー0の武器に猛毒や炎上などの状態異常を付与しておけば、エナジーを防御に全振り出来る。状態異常のダメージは蓄積していくので、あっという間に敵を殲滅できて気持ち良いぞ!
一度のダンジョン探索は30分程度でサクッと終わるので、空いた時間にちょろっと遊べるのが良かったです。
ゲームを進めていくと新しいアイテムがどんどん解放されていくので、ダンジョン探索ごとに違ったプレイスタイルで挑めます。自分の中の必勝パターンを編み出すのもいいんですが、新しい戦略がカチッとハマった時にはなんとも言えない気持ち良さがあります。
ただ、町パートで商店などのメニューを開く際、必ず10秒ほどフリーズするバグに遭遇しました。セーブデータを消してリスタートすると改善されましたが、その他にも細かいバグがいくつかあったのが残念でしたね(2023年11月末時点)。
机の中が魔窟だった小学生時代に本作をプレイして整理整頓の気持ち良さに目覚めてさえいれば、もう少しマトモな大人になれたのかな……なんて思いました。
『Backpack Hero』は、PC(Steam/Epic Gamesストア/GOG.com/itch.io)/ニンテンドースイッチ向けに配信中です。