今回は、KOTAKE CREATEが贈るPC向けタイトル『8番出口』をプレイ!本作は、無限に続く地下通路から脱出するため、周囲を観察して異変を見つけ、8番出口から脱出を目指すウォーキングシミュレーターです。
要は、地下通路の壁や天井、ポスターなどから異変を見つけ出す間違い探しゲームですね。
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僕の生活圏内には地下鉄の駅が無かったので「地下通路」は現実ではあまり馴染みがなく“ゲーム内のロケーション”という印象のほうが強いんですよね。なので、たまに現実の地下鉄を利用すると、ゲームの世界に入り込んだような感じがしてウキウキしちゃいます。
◆少しの異変も見逃さず、8番出口を目指せ!
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オープニングや説明はなく、地下通路からいきなりゲームが始まった。主人公は、無限に続く地下通路に閉じ込められており、周囲を観察して“8番出口”までたどり着くのが本作の目的だ。
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眼の前には、出口の方向を示す黄色の案内板と、この無限地下通路から抜け出すヒントが書かれた白色の案内板があった。
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この先の通路になにか異変があれば引き返し、異変がなければそのまま進めと書かれているんだけど、その異変はいったいどの程度のものなんだろうか。
異界へのワープゲートが開いていたり、魑魅魍魎が跋扈していたりするのかもしれない。願わくば通路の排水溝がちょっと詰まってるくらいの異変であってくれ……!
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意を決して進むと、そこは一見すると普通の通路だった。左側の壁にはポスターが貼られ、右側の壁には分電盤室など関係者用の扉があった。
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って、なんか急におっさんが歩いてきたぞ!
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サラリーマン風のおじさんは、カバンとスマホを持って歩いているだけで、こちらに襲いかかってくるわけでも、突然化け物に変身するわけでもなかった。ただの一般おじさんか。
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通路の奥を曲がり、そのまま先へ進むとまた同じ数字の書かれた案内板があった。同じ場所をループしているのか。
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先程と同じ通路だな。ここからこの通路内に異変が混入されだすってことなのかな?
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とりあえずポスターのチェックだ。歯科、バイト募集、ドッグサロン、司法書士、メイクアップアート、フェス……うん、最初に見たのと同じポスターだ。
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それにしてもポスターの一枚一枚までかなり作り込まれているな。ペットのシャンプーやカット、肛門しぼりなど、書かれている内容もリアルだ。犬には肛門腺と呼ばれる分泌物が溜まる場所があり、犬の散髪をしてもらう時、肛門腺しぼりもたいていセットでやってくれるのだ。
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ペットの専門学校でトリミングの実習をしていた時、肛門腺をしぼるのが得意だった僕は肛門絞りの吉田の異名で活躍していた。関係ない話は置いといて、異変チェックを続けよう。
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ポスターや扉、おじさんにも異変はなかったと思う。扉も大丈夫なはずだ。
異変が無い時はそのまま進めばいいんだけど、見落としていそうで疑心暗鬼になってしまう。最後の曲がり角はドキドキするぜ。
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案内板の数字が0から1に進んでいる。異変なしであっていたようだ。
それにしても異変って、どの程度変化があるのかな。ポスターの文字が少しだけ変わっている程度の小さな異変なら気付けないよなあ。ひと目見て「異変だ!」とわかるくらい変わってくれていたら助かるなあ。
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こりゃ異変だわ!わかりやすいけど、怖っ!
何が怖いかって、こんなにわかりやすく怪異的な異変が起こっているのに、おじさんがノーリアクションなことだ。おじさんはいかなる時も平常心……。
その後、異変を見逃して0に戻されつつも、6番までたどり着いた。ゴールは近いので慎重に行くぞ!
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まずは左側の壁から、ポスターや張り紙のチェックだ。続いて右側の扉や換気口のチェックをし、床や天井をくまなく見回す。
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視界に入っている時に変化する異変もあるので確実に調べていく。これまでにそれほど意地悪な異変と出会ってないので、全てをじっくり見ていけば問題はないだろう。
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それでも見落としがあった時は……うん、最初から頑張ろう。
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進んだり戻ったりを繰り返し、とうとう8番出口にたどり着いたぞ!ただ気がかりなのは、何度もすれ違ったサラリーマン風のおじさんの存在だ。
おじさんもプレイヤーと同様に、あの無限地下通路に囚われ、異変を見つけて脱出しようともがいていたのかもしれないな。その場合の異変は……
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僕か!
初回プレイは1時間もかからずにクリア出来ました。異変は30箇所以上あるので、全てをコンプするには2時間ほどかかると思います。
とにかく地下通路のグラフィックが素晴らしく、ポスターの完成度も合わさって、まるで現実の地下通路を歩いているような気分になりましたね。
全体的にホラーな雰囲気が漂っていますが、直接的な驚かせもなく、ビビリな僕でも楽しめたので、ホラー要素が苦手な方でも大丈夫だと思います。
『8番出口』は、PC(Steam)向けに配信中です。