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2023年12月某日、筆者はGame*Spark編集部に呼び出され、ある記事の撮影に参加させられることになりました。その名も2024年始企画“箱の中身はゲーミングなんだろなクイズ ”。「え? ゲームメディアじゃないの……?」と読者の方々は困惑していることと思いますが、突然呼び出されるわ謎のクイズを出されるわで筆者自身も困惑しました。本記事ではそんなクイズ企画&Game*Spark編集部の悪逆非道をお届けしていきます!
◆仁義なきGame*Spark編集部VS筆者
Game*Spark編集部主催「箱の中身はゲーミングなんだろなクイズ」ルール1:箱の中に手を入れたら、回答するまでは絶対に手を抜かないこと
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悪ノリっぽい蛇足がちらほら見受けられますが、端的に言えば「正解すればするほど筆者の手元にゲームがじゃんじゃか集まる」という仕組み。念のために言っておきますがこれはガチです。クイズ内容や「ゲームを買ってもらえる権利」に脚色や演出はありません。ギャンブル漫画さながらにジャイアントキリングして大儲けし、Game*Spark編集部を傾かせてやりますよ!
レッツチャレンジ! はこ~のなっかみはなんだろなっ!
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第1問:〇〇〇〇〇〇〇に〇〇〇〇〇〇
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手を突っ込んでみると、コインよりかなり大きめな丸い何かの存在感に気付きます。何だこれ……? ゲーミングデバイスといった質感じゃありません。最初に手に触れたのは……タイヤのようなもの。 重さ、質感から「フィギュア的な何か」のようですね。バイクでしょうか? しかし、左手側に触れたものはごつごつしています。バイクなら両手にタイヤの感触があるはずですが……筆者から見て左側にあるのは「人」っぽい。「人がバイクに向かってなんかしてるフィギュア」?
じっくりと分析しているうちに、もう3分が近づいてきます。「はい、あと30秒です」と笑いを抑えながら煽る声が聞こえてきてムカつきます。「ゲーム関係のもの」が中身であるなら、きっと「何かしらのゲームのフィギュア」なのでしょう。最近のゲームで“バイク”が登場し、フィギュアが登場するようなIP……きっと『サイバーパンク2077』だ! だけど「人」のほうは誰だよ!!
「回答まで5秒前でーす。3、2、1……答えてください!」
回答: 「ジョニー・シルヴァーハンドとバイクでどうでしょう!?」
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正解:ヤイバクサナギに轢かれてる人
……? 『サイバーパンク2077』のタケムラ? というか事故シーン(?)だったんですね? 「変わったバイクに変な乗り方をしている人」とかじゃなくて、轢かれていたんですね? タケムラが轢かれている? 編集部が突きつけてきた回答文だけではよく分からないので、実物をじっくり見てみましょう。
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これは『サイバーパンク2077』コレクターズエディションに収録されていたスタチューの一部とのこと。なぜか轢かれているタケムラらしき人物も“実はタケムラじゃなく、よく似た謎の男っぽい”とのことで、様々な意味で超レアです。 そんな物をべたべた触らせるなっ……!
第2問:〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇(『〇〇〇〇〇〇〇〇〇』より)
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続いて第2問!触った感じでは、“ダンボール製の薄い板”という印象。いかにもお手製のダンボール小道具といった手触りですが、何に使ったものでしょう。
そしておそらく……左右対称のフォルム? 下の方に何か出っ張ったモノを発見しました。これ、アクリルスタンドとかでみる“台座への差し込み口”だ!!ということはこれはダンボール製のアクリルスタンド……? なんだそれ。わからない……! !
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ダンボールの板らしきものを触っていると、“紙”を貼ったような感触もあります。ただそれがわかったからといって回答に役立ちはしません。問題なのは「何が描かれているか」なのですから!ここで(煽るように)「2023年の記事で、一緒に頑張ってきた思い出の品なのにな~! 残念だな~!」と編集者の声が聞こえてきます。
回答「スパくんの……なんか、企画とかで使ったスタンド……?」
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正解:宇宙ステーションヘルタ 主制御部分(『崩壊:スターレイル』より)
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わかるわけ……ないだろ……っ!
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確かに筆者はここ1年、リリースから今まで『崩壊:スターレイル』の特集を編集と多く出してきましたが……“宇宙ステーションヘルタ主制御部分をお手製でダンボールに張り付けたモノ”なんてわかるわけない! でも読者の皆様、2023年はありがとうございました。2024年もよろしくお願いしますっ! 読んでくださった皆様あっての記事です!
ちなみに、このアイテムは今日のために編集長がわざわざ手作りしてくれたとのこと。今までの記事で使ったわけでもない初出のアイテムとかわかんねぇだろ。
第3問:〇〇〇〇くん
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これはかなり早い段階で気付けました! ふわっとした手触りから推測するとぬいぐるみ。手足がついていて、頭にあたる部分はなぜか四角!
例のごとくヤジ(ヒント)が飛んできて「これを当てられなかったらもう仕事の連絡は来なくなるかもしれませんね!」と2人の編集者がニヤついています。アイマスクで顔は見えませんが、絶対ニヤついてました。しかしこれが決定的なヒントになりました。
そう、Discordです。答えはDiscordのマスコットキャラクター「ウンパスくん」のぬいぐるみ!
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回答:ウンパスくん(正解)
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ウンパス(ワンパス)くんとは「Discord」のマスコットキャラクター。筆者はDiscord社のメンバーにインタビューをした経験がありますし、そもそも純粋にウンパスくんが好き! Twitter(現X)もフォローしてるのはもちろん、かなり見慣れた造形です。
ちなみに筆者は編集者からDiscordで連絡が届くことが多いため、その通知音で目が覚めたりもできるようになりました。東京ゲームショウ2022でDiscord社のブースを通った際、お馴染みの通知音SEのサウンド演出にビクッとなったのもいい思い出です。
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ここでようやく1000円(分のゲーム代)ゲットです!! 今回は早々にわかってニヤついて3分を過ごしていたのですが「高村(ライター)が悦に浸ってる画はいらない」とあまり写真を撮ってもらえませんでした。
第4問:〇〇〇〇〇〇 〇〇〇〇〇〇
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さて、ここにきて正統派っぽい手触りの何かが出てきました。触った感じボタンなどがあるので、コントローラーのようです。しかしどうやら、中央がくぼんでいる!
押しにくい位置にボタンがあるため、ゲームはプレイしづらい気がする……ということは、昨今のようなデザインが洗練されたコントローラーじゃないのか……? そう思って手を動かしていると、なにか板がついています。板? 画面? カバー? 動かしてみると閉じることができて、ボタンが包まれてしまいました。
なるほど! これは「洋ゲーのコレクターアイテム」なコントローラーだ!きっと見えないだけで、色合いは『HALO』や『Fallout』的なカラーリングで、SFな世界観を再現したレア物なんだな! いかにもGame*Spark編集部の誰かが持ってそうなデバイスだし!
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となると、問題はどのゲームタイトルか……! SFな作品で、そしてコラボコントローラーを作るほどの予算があるAAAタイトルであることは間違いない。色さえ見られればわかるのに……。でもかなり正解に近いぞコレ!
最後は当て勘になるが仕方ないでしょう! アンサー!
回答: 「『Fallout』モデルのコントローラー」!
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正解:NVIDIA SHIELD (NVIDIA SHIELD Portable)
あったなぁ……! かすかに覚えています。これ、純粋にゲームライターとして一杯食わされた感じもあり、かなりダメージが入りました。言い訳ですがここまで揺さぶられた後でこんなん無理やて。持ってたら即答出来たのでしょうか?
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第5問:箱の中で◯◯◯◯◯
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さて、残すところあと2問。いまだ1問しか当てられていません。かなり意気消沈のところで手を突っ込んだら、これが簡単!「Nintendo Switch Proコントローラー!」まぁ、こんな簡単なはずがないともうわかっています。
するとアイマスクをした筆者の耳に謎の音が聞こえてきます。このコントローラー……生きている……!? 正確に言うと、机の上にあるっぽいスピーカーからゲーム音が聞こえてきます。ゲームの内容を当てろということだな、もう箱の中身関係ないじゃん!と思って聞いていると、段々とわかってきました。操作しながら筆者の耳に聞こえてきたのは、『マインクラフト』のジャンプ音です!
答えはプロコン&ニンテンドースイッチ版『マインクラフト』です!
「はい、それはすぐわかったと思います。ではここからクイズを開始します」
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畜生が!!!
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「あなたは『マイクラ』の中で、“豆腐建築”の中に閉じ込められています。そして目の前にはラージチェストが置いてあります。
その“箱”の中のアイテムがなんなのかを当てれば、このクイズはようやく正解です」
誤操作で全部ぶっ壊す可能性もあったので、温情(?)で箱を開ける手順を教えてもらいましたが、わかるわけないだろ……どんだけアイテムの種類があると思ってるんだ……。豆腐建築の壁を叩き割って逃げ出して企画ごとぶっ壊してやろうかな、そう思って『マイクラ』内のアイテムを使用していると、動物の声が増えていくのに気がつきました。これはニワトリです。明らかにニワトリの鳴き声が“増えて”いる! つまり筆者は、『マイクラ』内で道具を使ってニワトリを生み出しているわけです!
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ここで致命的なミス。筆者は『マインクラフト』のプレイ経験は当然あるものの、かなり昔の話。「ニワトリを生み出す道具」があったことは覚えていても、それがどんな見た目だったかはさっぱり忘れてしまっているわけです。
「鶏を生む……杖」
「駄目です。正式名称で言ってください」
回答: ニワトリを生む……なんか、ブロック
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正解:「ニワトリをスポーンさせる卵(Chicken Spawn Egg)」
最終問題 箱の中身で◯◯◯◯◯◯◯
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そしてラストです。もう筆者のメンタルはボロボロ。最初に説明したルールとかどこにいったんだというレベルで惨敗していますが、そもそも編集部に当てさせる気がほとんどない!
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最後くらいは有終の美を……そんな気持ちで挑んだ最終問題。箱の中身は発熱していて、すぐに「デバイス」だとわかりました。サイズはだいぶ大きいけど、NVIDIA SHIELDみたいに前に板があって……下はボタンが並んでいて……これ、普通にノートPCですね。
「ところで高村さん、今年もいろんなゲームが出ましたね!」
あっ、はい。そうですね。
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「では今から、高村さんの2023年ベストゲームをいつもの記事のように執筆してください!!箱の中で!」
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クイズ中に仕事をさせるな!
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敗因はキーの配置がうろ覚えだったことにつきます。クイズでないときは手元を見ないでも書けるのですから、人間って不思議なものですね。というかダンボール箱がタイピングするときに邪魔すぎます。
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回答:
なるふぁ9x
覆うp!バルダ0時へ0夜
めっゆうあ88!
ytsづlryrl
編集2人が雁首揃えて「この文章のクオリティじゃあ、ちょっと掲載させるわけにはいかないかな……?」とか白々しくも酷いことを言い、あえなく不正解に。不正解ってなんだ? 以下は、本来「箱」の中で書こうとしていた2023年のベストゲーム紹介です。
筆者が選ぶ「2023年のベストゲーム」には、『バルダーズ・ゲート3』を挙げさせてもらいます! 『AC6』に『ストリートファイター6』『ティアキン』『ウーマンコミュニケーション』と豊作の年でしたが、先日リリースされた『バルダーズ・ゲート3』がベストに躍り出ましたね。
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注目していた理由は事前の高評価やGOTYでしたが、理由としては実際に遊んでみての“懐かしさ”、日本では少ないタイプのRPGですが、PCゲームで慣れ親しんだ「自由度が高いターン制」なジャンル(筆者の世代としてはフリーゲーム『Elona』などを思い出しました)を、とことんクオリティアップしてもらえた気分です。
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膨大なボリュームがあり、プレイ途中にもかかわらずセーブ&ロードで進行を巻き戻し、何周もして“あの時選ばなかった道の先”を味わいたくなる世界が魅力です。合う合わないはあるでしょうが、筆者は相当な衝撃を受けましたね!
さて、今回の「箱の中身はゲーミングなんだろなクイズ 」で賞金として獲得できたのは「ウンパスくんぬいぐるみ」で得た1,000円のみ。今回はこの獲得金額を使って、ハイスピード大喜利貢ぎシミュレーション『貢がせろ!女苑ちゃん!!』です。次回は動画付きになるそうなので、第2回ではもっと稼がせてもらおうと思います!
¥1,996
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)