
PCゲームのグラフィックを様々に強化・補正するツール「ReShade」の、OpenXRサポート機能や、レイトレーシングとメッシュシェーダー(Mesh Shader)のAPIを追加する「バージョン6.0」が公式ホームページを通じて公開されました。
様々なPCゲームにおいて、グラフィック描画機能を直接改変してゲームそのものが用意した機能を超えてグラフィックを強化することができる「ReShade」ですが、今回のメジャーアップデートは、約2年ぶりです。VR/AR標準仕様「OpenXR」のサポート機能が追加され、レイトレーシングとメッシュシェーダーのAPIが利用可能になりました。そのほか、いくつもの機能追加と修正が行われています。
レイトレーシングは、光源処理を非常にリアルにシミュレートし、よりリアルなグラフィックスへと強化できるレンダリング技術。ゲームで用いるには高い性能を要するものでしたが、昨今ではPCの単純なスペックアップの他ハードウェアの専用機能などの発展もあり、多くの有名タイトルで用いられています。あくまで「ReShade」はベースとなる”仕組み”であり、多くの場合は入れただけで直接それらの機能が使えるようになるわけではありませんが、今後「ReShade」を使った過去作タイトルでのレイトレーシング機能がより身近になるかもしれません。
なお、「ReShade」はあくまで非公式なツールです。マルチプレイのタイトルなどでは特に問題が予想されるため、それらでの使用を推奨するものではありません。