■ストーリーは完全新作、関係性は「フェイトエピソード」でカバー
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原作とはゲームのジャンル自体が違うので、バトルに関しては『グラブル』の知識がなくてもほとんど問題ありません。ですが、経験の有無で最も気になるのは、やはり「ストーリーとキャラクター」でしょう。ここの匙加減次第では、プレイヤーが置いてけぼりになる可能性も否定できません。
まず『グラブル リリンク』のストーリーについてですが、『グラブル』の世界観を継承しているものの、舞台となる地域(大空に浮かぶ島々なので、正確には空域)から物語まで、いずれも本作オリジナルのもの。まっさらな状態からでも、問題なくストーリーを読み進められます。
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会話の中に『グラブル』独自の単語が飛び出すこともありますが、そうした用語の説明もちゃんとフォローされています。メニュー内で各用語を網羅しているのはもちろん、テキストウィンドウ時なら画面を切り替えることなく、会話中に出てきた用語の意味を調べることができます。
用語といっても、『グラブル』を知らなくても推察できるものも多く、判断にちょっと迷っても簡単に用語を確認できるので、世界観が把握できずに戸惑うことはほとんどないでしょう。強いて言えば、キャラクターの行動動機が世界観と関わる面もあるので、そこに注意を払えばいい程度のものです。
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一方、登場する主人公サイドのキャラクター陣は『グラブル』からの続投で、当然人間関係もある程度出来上がっています。原作経験の有無が最も影響するのは、この部分かもしれません。
特に、主人公(「グラン」または「ジータ」のいずれかを選択。名前も変更可能)と「ルリア」は一心同体とも言うべき関係にあり、事前に知識があった方がよりスムーズに楽しめるのは間違いないでしょう。
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ただし、2人の特別な関係性はストーリー中にも描写があるほか、キャラクターの背景や歩みが分かる「フェイトエピソード」が用意されているので、その人柄や内面などを本作で知ることは十分できます。そのため、懸念するほどの問題点ではありません。
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ちなみに、パーティに編成できるキャラクターは、見た目やモーションの違いだけでなく、通常攻撃・特殊攻撃・アビリティに至るまで違っており、近距離でガンガン戦う者もいれば、距離を取って戦う遠距離タイプ、手数は少ないもののチャージ攻撃で大ダメージを狙う魔法系など、バトルスタイルは千差万別。キャラごとに立ち回りが変わるといっても過言ではないほど。キャラを使い分ける楽しさは、原作の経験を問わず味わえます。
操作キャラ以外にも3人の仲間が共に戦ってくれるので、自ら先陣を切るもよし、支援や回復に回って仲間をサポートするもよし。好みのスタイルを自ら見つけるのも、本作らしい面白さに貢献しています。
『グラブル』を知っていれば、誰がどんな戦い方をするのか、ある程度察しがつくかと思いますが、実際に触って確かめるのも悪くありません。そのため、キャラ選択においても、未経験がネックになる部分はほぼゼロ。敢えて問題点を探すなら、原作を知らないのでキャラクターの再現度の高さがピンと来ない、といった程度です。